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風邪を引いて寝込んでました
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「アルベルト様、おかげんはいかがですか?」
シンプルな水色のドレスに長いブラウンの髪を1つに纏めたクラリスは、心配顔で部屋に入り、ナクサスが用意した椅子に座る。
ダッシュして、メイドにギリギリ追いつき、なんとか断るのを阻止してから、ベッドに潜り込んだのだが、クールに接したい俺の意思に反して、心臓がドッドッドッと早鐘を打ち続けている。
「アルベルト様?」
クラリスがキョトンとした顔で俺の顔を覗き込んだ。
ああ、ホント、そういうとこなっ。
すぐ、男の顔、覗き込むなよ!
上半身を起こし、一生懸命平静を保っているのがばれないように、少しぶっきらぼうに答える。
「ああ、大丈夫だ」
「それは良かったです」
クラリスは優しく微笑んだ。
なんか、照れるな。
久しぶりだからなのか、病み上がりだからなのか、クラリスの笑顔が心に染みる。
クラリスはナクサスの方を振り返り、ニコニコッと笑いかけた。
「ナクサスも久しぶりですね、お元気でしたか?」
「このナクサスのことも気にかけてくださるとは、嬉しゅうございます」
ナクサスが恭しく頭を下げると、クラリスは、何かを思い出したのかフフッと笑って、向き直り、クリクリとした目で俺を見た。
「アルベルト様がぶっ倒れたと聞いて、びっくり致しました」
「ぶっ倒れた……?」
「ナクサスから連絡が来まして……でも、良かったです。快方にむかっているみたいで」
クラリスは穏やかな笑みを浮かべながら、ホッとしました。と話を続ける。
ナクサスが連絡したのか……
ナクサスゥ……超仕事できるじゃん!
特別手当出そうかな。
シンプルな水色のドレスに長いブラウンの髪を1つに纏めたクラリスは、心配顔で部屋に入り、ナクサスが用意した椅子に座る。
ダッシュして、メイドにギリギリ追いつき、なんとか断るのを阻止してから、ベッドに潜り込んだのだが、クールに接したい俺の意思に反して、心臓がドッドッドッと早鐘を打ち続けている。
「アルベルト様?」
クラリスがキョトンとした顔で俺の顔を覗き込んだ。
ああ、ホント、そういうとこなっ。
すぐ、男の顔、覗き込むなよ!
上半身を起こし、一生懸命平静を保っているのがばれないように、少しぶっきらぼうに答える。
「ああ、大丈夫だ」
「それは良かったです」
クラリスは優しく微笑んだ。
なんか、照れるな。
久しぶりだからなのか、病み上がりだからなのか、クラリスの笑顔が心に染みる。
クラリスはナクサスの方を振り返り、ニコニコッと笑いかけた。
「ナクサスも久しぶりですね、お元気でしたか?」
「このナクサスのことも気にかけてくださるとは、嬉しゅうございます」
ナクサスが恭しく頭を下げると、クラリスは、何かを思い出したのかフフッと笑って、向き直り、クリクリとした目で俺を見た。
「アルベルト様がぶっ倒れたと聞いて、びっくり致しました」
「ぶっ倒れた……?」
「ナクサスから連絡が来まして……でも、良かったです。快方にむかっているみたいで」
クラリスは穏やかな笑みを浮かべながら、ホッとしました。と話を続ける。
ナクサスが連絡したのか……
ナクサスゥ……超仕事できるじゃん!
特別手当出そうかな。
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