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講師 ―コウシ―
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しおりを挟む一般生徒では気づかないであろう教師達の微かな緊張を感じ取り、僕は感覚を研ぎ澄ました。
……殺意や悪意は全く感じない。が、嫌な予感が拭えないのが正直なところ。
どうしても引っ掛かりを感じ、一番気掛かりなクラリスを注意深く見守る。
クラリスは学園長の長い話に飽きてきたのか、ローザとコソコソ話してはクスクスと笑っていた。
2人の仲が良い様子は気に食わないが、今のところ異変はなさそうでホッとする。
「では、本日から皆さんは伝統あるスピネル学園の生徒としての自覚を持ち、2年間、学問、ダンス、剣技など仲間達と切磋琢磨し、学生生活という一生に一度のかけがえのない時間を有意義に過ごして下さい」
学園長の締めの言葉を聞き、僕は胸を撫でおろした。
あとは僕が簡単に代表の挨拶をしたら、無事に入学式が終わる。
……良かった。僕の杞憂だったか。
「それからですね……」
安心したのも束の間、学園長の話はまだ続き……と同時にすさまじい強力なオーラと圧力が講堂内に広がった。
僕の背筋がゾクリとする。
なんで、学園にこのオーラが……
他の生徒達は何も感じていないようで、長すぎる学園長の話にうんざりした顔をしていた。
僕は……このオーラを知っている……よく知っている。すごく知っている。
いや、だが、しかし、まさか……
彼らが学園にいるはずない。
…………いて欲しくない。
僕は、僕のこの感覚が間違いである事をひたすら願い続けた。
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