グリム・リーパーは恋をする ~最初で最後の死神の恋~

桜乃

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御祝 ―おいわい― side クラリス

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 無表情の雪兄の迫力に押され、私達三人が小さくなっているかたわらで、ジェスター様は普段通り。

 私はこっそり溜息をついた。

 勉強……かぁ。中の中、つまりど真ん中の私の成績じゃ、ダメかな……ジェスター様は首席だから安泰だろうなぁ。

 ちらっとジェスター様に視線を向けると、目が合ってしまう。

「大丈夫だよ。僕が勉強を見てあげるから」

 優しく微笑むジェスター様の言葉に、私はかぁぁと火照ほてった顔を両手で隠した。

 また、私の顔に書いてあったのかな!?

「義姉さまは、義弟おとうとである僕と一緒に勉強すればいいよ!」
「はっ? 何言ってんだよ? 俺はクラリスの婚約者だぞ。俺と勉強するんだ。邪魔すんな」
「今のところは……でしょ! アルフォント家はいつでも婚約破棄の準備はできてるんだけど!」

 ミカエルとアルベルト様が言い合いをしているなか、ジェスター様はにっこり笑う。

「二人とも、僕の成績を超えてから言おうか?」

 二人はぐうの音も出なくなったのか、悔しそうに顔を歪めた。

 なぜか、私に勉強を教えるのは誰か論争になってるけど……アルベルト様に至っては、私と同じくらいの成績でしょ!

 よってたかって教えなきゃいけないほど、そこまで、私、成績悪くないよ? たぶん。

 なんだか落ちこぼれ扱いされてるの、全くもって……解せぬ。
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