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ずっと隠してたんだけど、実は……
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彼から切羽詰まったメッセージを受け取って、慌てて返信した。
誰にも聞かれたくない話だから、夜の公園へ来て欲しいと言われたんだけど……なんで公園?
疑問に思いながら夜になるのを待って人気のない公園へに向かうと、ブランコに座った彼が待っていた。
「来てくれなかったらどうしようと思った」
「いや、何だか深刻そうだったから。でも公園じゃなくても昼に会って俺の家でも良かったんじゃあ……」
彼はブランコからぴょんと飛び降りると、首を振った。
「ここじゃなきゃダメなんだ。ここに入り口があるから」
「入り口?」
疑問だらけの顔を向けると、彼は真剣な顔で俺を見上げた。
「ずっと隠してたんだけど、実は……」
ゴクリと喉がなる。黙って話の先を促すと、彼は頷いて口を開く。
「僕はこの世界の人間じゃない。異世界の住民で、世界を救ってくれる勇者を探しにこの世界へやってきたんだ」
「……え?」
「君の人柄と能力を知るために、ありとあらゆることを試してみたけど……僕の目に間違いはなかった」
言っていることが異次元すぎてついていけない。
俺、今起きてるはずだよな? 流行のアニメの話みたいなことを言われて頬をつねってみるけど、普通に痛い。
「今、僕のいた世界は滅びかけているんだ。だから、君の力を貸してほしい」
彼は真剣な目で僕の手をぎゅっと握ってくる。だからと言って、はいそうですかと信じられる話じゃない。
「俺のことをからかっているんだったら、他をあたって欲しい。君のことを好きになったのを後悔したくないし」
「からかったりしない! 今日君にこの場所へ来てもらったのは、もうすぐ僕の世界へ繋がる入り口か開くからなんだ」
彼が言葉を言い終わらないうちに、滑り台の前がぱぁっと明るく光り出す。
その光はどんどん広がっていって、人が入れるくらいの大きさになった。
「これが入り口。僕たちはゲートって呼んでるけど……勇者になることができる人材は限られている。強い意志を持っていて愛情深いこと。それが第一条件」
「あ、愛情深いって……」
どのことを言っているのかは検討はついたけど、彼は可愛らしく笑って見せた。
その顔を見ていると、目の前の出来事を信じてみてもいい気持ちになってくる。
彼は不思議な魅力を持っている人だった。だからこそ、彼の手を振り払うことができない。
「という訳で、僕と一緒に来て欲しいんだ。お願い!」
「いやいやいや! そう言われても……わぁぁぁっ!」
半ば強引に光の中へ引っ張り込まれてしまったんだけど……そこは彼の言うように全く知らない異世界が広がっていた。
誰にも聞かれたくない話だから、夜の公園へ来て欲しいと言われたんだけど……なんで公園?
疑問に思いながら夜になるのを待って人気のない公園へに向かうと、ブランコに座った彼が待っていた。
「来てくれなかったらどうしようと思った」
「いや、何だか深刻そうだったから。でも公園じゃなくても昼に会って俺の家でも良かったんじゃあ……」
彼はブランコからぴょんと飛び降りると、首を振った。
「ここじゃなきゃダメなんだ。ここに入り口があるから」
「入り口?」
疑問だらけの顔を向けると、彼は真剣な顔で俺を見上げた。
「ずっと隠してたんだけど、実は……」
ゴクリと喉がなる。黙って話の先を促すと、彼は頷いて口を開く。
「僕はこの世界の人間じゃない。異世界の住民で、世界を救ってくれる勇者を探しにこの世界へやってきたんだ」
「……え?」
「君の人柄と能力を知るために、ありとあらゆることを試してみたけど……僕の目に間違いはなかった」
言っていることが異次元すぎてついていけない。
俺、今起きてるはずだよな? 流行のアニメの話みたいなことを言われて頬をつねってみるけど、普通に痛い。
「今、僕のいた世界は滅びかけているんだ。だから、君の力を貸してほしい」
彼は真剣な目で僕の手をぎゅっと握ってくる。だからと言って、はいそうですかと信じられる話じゃない。
「俺のことをからかっているんだったら、他をあたって欲しい。君のことを好きになったのを後悔したくないし」
「からかったりしない! 今日君にこの場所へ来てもらったのは、もうすぐ僕の世界へ繋がる入り口か開くからなんだ」
彼が言葉を言い終わらないうちに、滑り台の前がぱぁっと明るく光り出す。
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どのことを言っているのかは検討はついたけど、彼は可愛らしく笑って見せた。
その顔を見ていると、目の前の出来事を信じてみてもいい気持ちになってくる。
彼は不思議な魅力を持っている人だった。だからこそ、彼の手を振り払うことができない。
「という訳で、僕と一緒に来て欲しいんだ。お願い!」
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