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第二話 偽りの玉座
弐章:一 世の掟Ⅰ
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光沢を失った白い柱も、よく眺めると上質な造りであることが分かる。皇子の居城も、透国にある他の建造物と等しく白を貴重としていた。翡翠は白虹の皇子に導かれるまま最奥へ続く内門を抜け、ようやくそんな当たり前のことに気付く余裕が出来た。どこを見ても溢れかえっている書物が色鮮やかで、宮殿を彩る純白が紛れてしまっているのだ。
「どうぞ、こちらへ」
着崩した表着の袖が、皇子の手招きを飾るように翻る。衣装の纏い方が個性的ではあるが、立ち居振る舞いには雪に通じる品の良さがあった。
「失礼いたします。白虹の皇子」
翡翠は会釈をしてから室内へと一歩を踏み出した。せっかく平常心を取り戻しかけていたのに、招かれるままに踏み込んだ室内で再び未知との遭遇を果たすことになる。
翡翠は新たに出会った物から目を逸らすことができない。息を呑んだまま、ぴたりと歩みを止めた。
視界に飛び込んできたのは、金色の毛並み。
虎に似た体躯と、光の加減によって様々な色彩を映す瞳。
体長よりも長い尾がゆらりと立ち上がって左右に振れている。
見たこともない虹色の双眸が、訝しげにこちらを眺めていた。
黒鳥を見た時の恐れや嫌悪感はなかったが、やはりそれも目にしたことのない生き物だった。皇子はまるで愛猫を撫でるかのように触れて微笑んでいる。
「大兄、少しは状況を理解してください」
翡翠の背後で、雪の呆れた声がした。
「え? ああ、翡翠の王子、どうぞお座りになって寛いでください」
言葉を失って固まっている翡翠を、皇子は単に緊張していると捉えたようだ。にこやかに席を勧めてくれる。
「いえ、あの、白虹の皇子。……僕が不勉強なのかもしれませんが、それは、その、いったい何物なのですか」
「翡翠様、それは趨牙です。ごめんなさい、私が先にお話しておけば良かったわ」
「……趨牙?」
翡翠は示されたことを懸命に整理する。
趨牙は各国の護りである四神と同じ霊獣の一種なのだ。
透国ならば白虎、碧国ならば玄武がそれに当たる。四神は土地に憑く霊獣で、常に四方の国を護るため国王を主とする。
土地に憑く四神に対し、霊獣の長である麒麟は、人に憑く。
黄帝の護りとして、常に天子を主上とする霊獣だった。
趨牙はそのような定めを持たない霊獣で、人前に姿を現すことはほとんどない。目撃されることが極めて稀なために、幻獣とも称される。
「大兄は皓月と名をつけて親しんでいます」
「名をつけてって……」
幻獣を飼う者など、世界中を探しても見つけられないだろう。異界や地界を行き来している翡翠ですら、趨牙を見るのはこれが初めてだった。
皓月と名づけられている幻獣は、横たえていた巨体を起こして榻牀から降り立った。傍らで羽ばたいていた黒鳥を仰ぐ様は、まるで意思の疎通をはかっているようにも見える。
「皓月、どうした?」
皇子の呼びかけにも応じず、幻獣は長い尾をゆらりと動かしながらのそりと翡翠の前へ歩み寄ってくる。
虹色に煌めく瞳が、真っ直ぐに翡翠を捉えている。翡翠は逃げ出すことも出来ず、ただ幻獣の視線を受け止めることしかできない。どのくらいか固唾を呑んで見詰め合っていると、趨牙がふっと頭を垂れた。牙を向くことはなく、翡翠の胸元に頭をこすり付けてくる。
巨体を摺り寄せて懐かれても、翡翠には状況が把握できない。思い切って抱きしめていいものか悩んでいると、背後で雪の笑い声がした。
「皓月は翡翠様が気に入ったみたい。私にもそんな風に懐いてくれたことはないのに」
ぐいぐいと擦り寄られながら、翡翠は困惑したまま雪を振り返る。
「それで、僕はどうすればいいわけ?」
「とりあえず抱きしめてあげれば良いのではないかしら」
助言の通りに、翡翠は恐る恐る皓月の巨体に腕を伸ばした。金色の毛並みは想像以上に柔らかで、翡翠は恐れも忘れてその手触りを確かめる。
「うわぁ、ふかふか。気持ちいい」
しがみつくように両手を回して頬ずりをすると、翡翠の抱擁を受け止めていた幻獣がふっと身動きをする。翡翠の衣装の襟元を咥えると、素早く力が込められた。
「うわっ」
翡翠は体が浮き上がると同時に視界が回る。気がついた時には伏せた皓月の体躯に身を預けるようにして座っていた。柔らかな体毛が翡翠を包み込んでいる。
「えーと、あの、……」
幻獣は何食わぬ顔で前足を揃えて目を閉じていた。翡翠をからかっているのか、長い尾がゆるゆると地を這うように動いている。翡翠が助けを乞うように白虹の皇子を仰ぐと、彼は珍しい物を眺めるような様子でこちらを見ていた。
「皓月が人に懐くところをはじめて見ました」
「皇子、僕は趨牙をはじめて見ました。こんな幻獣を飼っているなんて、本当に吃驚しましたよ」
「飼っているつもりはありません。皓月の主となるには、私では役不足のようです。翡翠の王子こそ、相応しいかもしれませんね」
「僕はからかわれているだけだと思います。……ところで、僕はこのまま皓月に寄り添っていてもいいんでしょうか」
皇子は笑いながら牀子にかけて頷いた。
「皓月が許すのならかまわないでしょう。王子をもてなすには相応しい席です。どうぞ、そのまま寛いでください」
そう言われても幻獣に身を預けているのは落ち着かない。
「皓月は雌なのかもしれないわ。私、なんだか妬けてしまいます」
溜息をついている翡翠に追い討ちをかけるように、雪がそんな感想を漏らした。翡翠が渋い顔を向けると、雪は「冗談です」と笑いながら牀子に掛けた。
白虹の皇子は、戸惑いながら皓月に身を任せている翡翠を見つめる。
「私もあなたにお会いしたいと思っていました」
「皇子が、僕に?」
「ええ。あなたは私の知らない世界を知っている筈ですからね。……あなたの噂は常々私の耳にも届いていましたよ。正直、玉花が碧と縁を結ぶと決まった時、私は妹が哀れになりました」
「大兄っ、翡翠様に失礼なことを言わないで下さい。大兄と縁を結ぶ女性の方がずっと哀れです」
翡翠は皇子の語る素直な感想に悪意を感じない。どちらかというと親近感を覚えたが、雪は思い切り気を悪くしたらしく、兄皇子に食って掛かっている。
「玉花が心配しなくても私は誰とも縁を結ばない。自分のことは理解しているつもりだよ」
妹の辛辣な言葉にも動じず、皇子はさらりと受け流す。雪はまだ何か言いたげな顔をしていたが、深く息をついて口を閉ざした。
妹を眺める皇子は、優しい笑みを浮かべていた。そのまま翡翠に視線を戻す。
「しかし、哀れに思う反面、私はあなたに通じる契機が出来たことを喜んでいました。それに今となっては、玉花を哀れむ理由はどこにもありません。世の風聞も評価も全くあてにならない。玉花が認めるのならば、あなたは決して愚者ではない筈ですし、妹は至福を手に入れました。互いの真名を捧げ、あなたと玉花は心を通わせたのですからね」
皇子はにっこりと翡翠に微笑みかける。
「翡翠の王子、此度はこちらを訪れていただき、本当にありがたく思っています。私はあなたを心から歓迎します」
思いがけない言葉をかけられて、翡翠は思わずその場で「こちらこそ」と頭を下げた。第一印象よりも、皇子はずっと親しみやすい印象がする。白刃を思わせる双眸の鋭さも、警戒しているからではなく、彼の内面にある知性の表れなのかもしれない。
皓月は翡翠を寄り掛からせたまま、目を閉じて巨体を横たえている。幻獣の気配にも慣れてくると、翡翠は皓月の毛並みを撫でた。黒鳥は高く積まれた書物にとまって羽をやすめているようだ。
「どうぞ、こちらへ」
着崩した表着の袖が、皇子の手招きを飾るように翻る。衣装の纏い方が個性的ではあるが、立ち居振る舞いには雪に通じる品の良さがあった。
「失礼いたします。白虹の皇子」
翡翠は会釈をしてから室内へと一歩を踏み出した。せっかく平常心を取り戻しかけていたのに、招かれるままに踏み込んだ室内で再び未知との遭遇を果たすことになる。
翡翠は新たに出会った物から目を逸らすことができない。息を呑んだまま、ぴたりと歩みを止めた。
視界に飛び込んできたのは、金色の毛並み。
虎に似た体躯と、光の加減によって様々な色彩を映す瞳。
体長よりも長い尾がゆらりと立ち上がって左右に振れている。
見たこともない虹色の双眸が、訝しげにこちらを眺めていた。
黒鳥を見た時の恐れや嫌悪感はなかったが、やはりそれも目にしたことのない生き物だった。皇子はまるで愛猫を撫でるかのように触れて微笑んでいる。
「大兄、少しは状況を理解してください」
翡翠の背後で、雪の呆れた声がした。
「え? ああ、翡翠の王子、どうぞお座りになって寛いでください」
言葉を失って固まっている翡翠を、皇子は単に緊張していると捉えたようだ。にこやかに席を勧めてくれる。
「いえ、あの、白虹の皇子。……僕が不勉強なのかもしれませんが、それは、その、いったい何物なのですか」
「翡翠様、それは趨牙です。ごめんなさい、私が先にお話しておけば良かったわ」
「……趨牙?」
翡翠は示されたことを懸命に整理する。
趨牙は各国の護りである四神と同じ霊獣の一種なのだ。
透国ならば白虎、碧国ならば玄武がそれに当たる。四神は土地に憑く霊獣で、常に四方の国を護るため国王を主とする。
土地に憑く四神に対し、霊獣の長である麒麟は、人に憑く。
黄帝の護りとして、常に天子を主上とする霊獣だった。
趨牙はそのような定めを持たない霊獣で、人前に姿を現すことはほとんどない。目撃されることが極めて稀なために、幻獣とも称される。
「大兄は皓月と名をつけて親しんでいます」
「名をつけてって……」
幻獣を飼う者など、世界中を探しても見つけられないだろう。異界や地界を行き来している翡翠ですら、趨牙を見るのはこれが初めてだった。
皓月と名づけられている幻獣は、横たえていた巨体を起こして榻牀から降り立った。傍らで羽ばたいていた黒鳥を仰ぐ様は、まるで意思の疎通をはかっているようにも見える。
「皓月、どうした?」
皇子の呼びかけにも応じず、幻獣は長い尾をゆらりと動かしながらのそりと翡翠の前へ歩み寄ってくる。
虹色に煌めく瞳が、真っ直ぐに翡翠を捉えている。翡翠は逃げ出すことも出来ず、ただ幻獣の視線を受け止めることしかできない。どのくらいか固唾を呑んで見詰め合っていると、趨牙がふっと頭を垂れた。牙を向くことはなく、翡翠の胸元に頭をこすり付けてくる。
巨体を摺り寄せて懐かれても、翡翠には状況が把握できない。思い切って抱きしめていいものか悩んでいると、背後で雪の笑い声がした。
「皓月は翡翠様が気に入ったみたい。私にもそんな風に懐いてくれたことはないのに」
ぐいぐいと擦り寄られながら、翡翠は困惑したまま雪を振り返る。
「それで、僕はどうすればいいわけ?」
「とりあえず抱きしめてあげれば良いのではないかしら」
助言の通りに、翡翠は恐る恐る皓月の巨体に腕を伸ばした。金色の毛並みは想像以上に柔らかで、翡翠は恐れも忘れてその手触りを確かめる。
「うわぁ、ふかふか。気持ちいい」
しがみつくように両手を回して頬ずりをすると、翡翠の抱擁を受け止めていた幻獣がふっと身動きをする。翡翠の衣装の襟元を咥えると、素早く力が込められた。
「うわっ」
翡翠は体が浮き上がると同時に視界が回る。気がついた時には伏せた皓月の体躯に身を預けるようにして座っていた。柔らかな体毛が翡翠を包み込んでいる。
「えーと、あの、……」
幻獣は何食わぬ顔で前足を揃えて目を閉じていた。翡翠をからかっているのか、長い尾がゆるゆると地を這うように動いている。翡翠が助けを乞うように白虹の皇子を仰ぐと、彼は珍しい物を眺めるような様子でこちらを見ていた。
「皓月が人に懐くところをはじめて見ました」
「皇子、僕は趨牙をはじめて見ました。こんな幻獣を飼っているなんて、本当に吃驚しましたよ」
「飼っているつもりはありません。皓月の主となるには、私では役不足のようです。翡翠の王子こそ、相応しいかもしれませんね」
「僕はからかわれているだけだと思います。……ところで、僕はこのまま皓月に寄り添っていてもいいんでしょうか」
皇子は笑いながら牀子にかけて頷いた。
「皓月が許すのならかまわないでしょう。王子をもてなすには相応しい席です。どうぞ、そのまま寛いでください」
そう言われても幻獣に身を預けているのは落ち着かない。
「皓月は雌なのかもしれないわ。私、なんだか妬けてしまいます」
溜息をついている翡翠に追い討ちをかけるように、雪がそんな感想を漏らした。翡翠が渋い顔を向けると、雪は「冗談です」と笑いながら牀子に掛けた。
白虹の皇子は、戸惑いながら皓月に身を任せている翡翠を見つめる。
「私もあなたにお会いしたいと思っていました」
「皇子が、僕に?」
「ええ。あなたは私の知らない世界を知っている筈ですからね。……あなたの噂は常々私の耳にも届いていましたよ。正直、玉花が碧と縁を結ぶと決まった時、私は妹が哀れになりました」
「大兄っ、翡翠様に失礼なことを言わないで下さい。大兄と縁を結ぶ女性の方がずっと哀れです」
翡翠は皇子の語る素直な感想に悪意を感じない。どちらかというと親近感を覚えたが、雪は思い切り気を悪くしたらしく、兄皇子に食って掛かっている。
「玉花が心配しなくても私は誰とも縁を結ばない。自分のことは理解しているつもりだよ」
妹の辛辣な言葉にも動じず、皇子はさらりと受け流す。雪はまだ何か言いたげな顔をしていたが、深く息をついて口を閉ざした。
妹を眺める皇子は、優しい笑みを浮かべていた。そのまま翡翠に視線を戻す。
「しかし、哀れに思う反面、私はあなたに通じる契機が出来たことを喜んでいました。それに今となっては、玉花を哀れむ理由はどこにもありません。世の風聞も評価も全くあてにならない。玉花が認めるのならば、あなたは決して愚者ではない筈ですし、妹は至福を手に入れました。互いの真名を捧げ、あなたと玉花は心を通わせたのですからね」
皇子はにっこりと翡翠に微笑みかける。
「翡翠の王子、此度はこちらを訪れていただき、本当にありがたく思っています。私はあなたを心から歓迎します」
思いがけない言葉をかけられて、翡翠は思わずその場で「こちらこそ」と頭を下げた。第一印象よりも、皇子はずっと親しみやすい印象がする。白刃を思わせる双眸の鋭さも、警戒しているからではなく、彼の内面にある知性の表れなのかもしれない。
皓月は翡翠を寄り掛からせたまま、目を閉じて巨体を横たえている。幻獣の気配にも慣れてくると、翡翠は皓月の毛並みを撫でた。黒鳥は高く積まれた書物にとまって羽をやすめているようだ。
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