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5、鬼謀のアイオナイト
357、心中してさしあげます、旦那様。
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二人分並んだグラスに、赤いワインが注がれる。
夫シモンの手で部屋の中に置かれたカウチに座るよう促されて、カサンドラは従った。
さて、このままだと自分は配下が時間を稼いでいる間に毒を煽って夫と死ぬことになる。
(死ぬというのは、どんな感覚でしょう)
父のもとに行けるのだろうか。そう考えると、悪くない。
けれど、悔しい。
自分は生きるつもりだったのだから。
起死回生の手段は、ないのだろうか。
自分の優秀な頭脳なら、見出せるのではないか。
思考に溺れるカサンドラの肩が、夫の手に引き寄せられる。
腕の中に囚えられたような心地がして、カサンドラの胸で鼓動が跳ねた。
離れようとしても、シモンは意外と力が強い。
そのためだろうか、カサンドラは「捕まった」という感覚に陥った。
「あっ……」
長く艶やかな黒髪が、夫の手で宥めるように撫でられる。
困ったことに、それが嫌ではない。密着した体温は、好ましくて愛しい。
それどころではないのに、今は必死に真面目なことを考えなければいけないのに、一切の思考努力を放棄して身を委ねたくなってしまう。
――だめ。
「あ、な、た。今は一刻を争うのです。……邪魔しないでくださいませ」
「お前はこの期に及んで何をするというのだ、カサンドラ――何ができるというのだ」
もう後は死ぬだけだろう、という眼差しに、胸の奥で小さな火花がカッと弾けた。
「はぁ……。いいですか、あなた? おとなしく待っていてください。私が今、なんとかできないか考えていますから」
普段はからかったりあやすように笑いかけるけれど、今のカサンドラには余裕がない。
情けなくて、自分に翻弄されるばかりの夫。
格下の愚かな人間。
自分は死ぬつもりがないし――夫を死なせたくないのだ。
「最低限、私の思考を邪魔しないで――聞いていますか、あなた? 言う通りになさってください、聞き分けのないシモン様?」
両手で胸板を押して体を離そうとしても、びくともしない。それどころか、さらに強い力で抱きしめられて胸に顔を埋めるような体勢になってしまう。
「聞き分けがないのはお前だ、カサンドラ」
――はあ? と反発するカサンドラの後頭部が文句を封じるように大きな掌で包み込むようにされる。
胸板からは規則正しい鼓動が伝わってくる――少し速いのは、非常事態だからか。けれど、態度は平静を装っているところが彼らしい。
彼――シモンという夫は、女王と政策の方針が合わず反女王派として悪名があるが、真面目な気質だ。
求める結果のために手段を択ばないところがあり、そこが冷血とか冷酷とか、悪名の原因になっている。
女性関係に関しては、カサンドラが知る限りは「あまり女性が好きではない」タイプ。カサンドラが成り代わる前の「アルメイダ侯爵夫人」が派手な毒婦系の女性だったことが原因かもしれないが、女は自分を堕落させる、女は頭がわるく、感情的で面倒だ、みたいな考えがある。
手先が器用で、小さなディオラマの都市をちまちまと作って愛でるような趣味があり。
冷酷と言われるが実はけっこう情深く、恥ずかしがり屋で、虚勢を張ったり悪ぶったりするところもある。
身体を重ねると雄の本能か妻の体に溺れがちで、不機嫌そうに押し倒されて嫌がったり抵抗する素振りをみせつつも最後は夢中で腰を動かして貪ってしまう――そんな男だった。
カサンドラはそんな夫を愛でて遊んでいたのだが――気付けば、自分の身体もこの男を伴侶と認識してしまっているようで。
密着していると安心してしまうし、上質な服の布地は肌触りがよくて、かぎ慣れた夫の匂いは抗う気力を奪っていく。
「私に何もするなと仰りたいのですか? シモン様」
「そうだな。もう何もしなくていいのではないかと思う。……もう十分遊んだだろう、カサンドラ?」
「まあっ……」
この夫は、私を恨んでいるのだろうか。
それで、この追い詰められてなんとか打開しないといけないという一世一代の局面で、足を引っ張ろうとしている?
世の中のために、私という悪女を道連れにしようとしている?
そんな被害妄想じみた考えが頭に浮かぶ。
そんな疑心に覆われたカサンドラに、シモンは耳元で驚くほど甘く囁いた。
「愛している、カサンドラ」
「……はい?」
目が点になる。
彼らしくない言葉だ。似合わない。
幻聴? 偽者? シモンが言うなら「お前のことなど愛してない」だ。そっちならよく言われている。
「聞こえなかったか。愛していると言った」
「は……あ」
警戒するカサンドラの背中が、ぎこちなく撫でられる。骨ばった大きな手だ。
「言われ慣れているな。私がいまさら言っても、何も響かないか」
「はい?」
「もちろん私は、他に何十人、下手すると何百人とお前がたぶらかしてきた男がいるのを知っているぞ」
「何のお話が始まったのでしょうか、シモン様? 私の男性遍歴がなにか?」
大切な宝物に触れるように、こめかみにキスが落とされる。
触れられたところが、じぃんと熱くなる。そこから痺れたようなもどかしい感覚が、ふわふわと広げっていくみたい。
「お前の一番好きな男を私にしろ」
「……今、もしかして口説かれているのですか、シモン様に? まさか?」
「私は所詮、大勢の中のひとりに過ぎない。それもわかっている。お前にとって私は玩具に過ぎず、本命が他にいるのも把握している」
「本気みたいに仰るのですね?」
「本気だと言っている」
どこか拗ねた少年みたいな調子で言うから、カサンドラの胸がむずむずとした。
「遊びでも構わん」
自分への好意を感じる。
「その他大勢の中のひとりでも許そう」
他の男への嫉妬を感じる。
「……それでもお前と最期を共にするのは私だ。お前の一番特別な男は私だ。最期くらいは他の一切を忘れて私だけを想って死ぬといい」
――ああ。
頬に指が添えられて、するりと撫でられる。
優しい手付きだ。心地いい。
顎を持ち上げるようにして、視線を合わせられる。
夫の薄い唇が吐息を紡ぎ、言葉をくれる。何度もカサンドラの方から塞いで、奪ってやったと勝ち誇った唇だ。
「他の誰かがお前に触れるのは我慢ならない。許せない。お前は気高く侯爵夫人として私と死ぬんだ、カサンドラ」
なんて、曇りのない瞳。
なんて、まっすぐな目。
冷たく凍えるようなアイスブルーの中に、誤解しようのない好意が強い光を放っている。
覗き込むシモンの瞳がわかりやすい執着と独占欲をあらわにしている。
神様も、お父様も、こんな風に自分を見てはくれなかったのに。
「あなたは……本当に可愛い人ですね」
「私を可愛いというな」
「私のような悪女に、すっかりたぶらかされてしまって」
「それは否定しない」
「お可哀想に」
「憐れむな」
――だってあなた、私のせいで破滅しちゃうのですよ。もう、おしまいなのですよ?
「――――……っ」
微笑は、悪女らしい艶やかさに欠けていて、綺麗ではなかったかもしれない。
自分らしくもなく、頬に濡れた感触がある。
目が熱い。視界が歪む。
でも、大切な時間が刻々と過ぎていくから、残された時間を考えると、一秒も目を逸らす気にはならなかった。
「私、あなたと死ぬのですね。あなたは、それでいいのですね」
「そうだ。私は、お前が他の誰でもなく私の腕の中で死ぬことを望む」
「なら、……仕方、ありません――かねえ……」
「ああ。諦めろ」
くっと表情を歪めたシモンが顔を近づけてきた。そのまま吐息を絡めるように深く口付けされて、カサンドラは両腕を夫の首にまわして縋りついた。
縋りがいのある、大きな男性の身体。
これが、私に死ねという。自分だけのものであれという。
ああ、時間が過ぎていく。
ああ、……抗う気持ちが失せていく。
だって、こんなに気持ちいい。
だって、こんなにあたたかい。
「……私をみてくれて、ありがとう」
暖炉で火が揺れている。時間はゆっくりと着実に過ぎていく。
でも、もう何も気にならない。
「私とあなたは、一緒に死ぬのですね、シモン様」
「そうだ。死んでもお前を離さないから覚悟するといい」
「私を愛してくださるのですね、シモン様」
「……ずっと前から、愛している」
「――あなたを喜ばせて差し上げましょう。私も、あなたが大好きです」
誤解のしようもなく喜びを全身から溢れさせるこの伴侶が可愛くて、愛しくて、あたたかいから。
――心中してさしあげます、旦那様。
暖炉の火が赤く揺れる室内で、その夜――夫婦は共にその人生に幕を下ろしたのだった。
夫シモンの手で部屋の中に置かれたカウチに座るよう促されて、カサンドラは従った。
さて、このままだと自分は配下が時間を稼いでいる間に毒を煽って夫と死ぬことになる。
(死ぬというのは、どんな感覚でしょう)
父のもとに行けるのだろうか。そう考えると、悪くない。
けれど、悔しい。
自分は生きるつもりだったのだから。
起死回生の手段は、ないのだろうか。
自分の優秀な頭脳なら、見出せるのではないか。
思考に溺れるカサンドラの肩が、夫の手に引き寄せられる。
腕の中に囚えられたような心地がして、カサンドラの胸で鼓動が跳ねた。
離れようとしても、シモンは意外と力が強い。
そのためだろうか、カサンドラは「捕まった」という感覚に陥った。
「あっ……」
長く艶やかな黒髪が、夫の手で宥めるように撫でられる。
困ったことに、それが嫌ではない。密着した体温は、好ましくて愛しい。
それどころではないのに、今は必死に真面目なことを考えなければいけないのに、一切の思考努力を放棄して身を委ねたくなってしまう。
――だめ。
「あ、な、た。今は一刻を争うのです。……邪魔しないでくださいませ」
「お前はこの期に及んで何をするというのだ、カサンドラ――何ができるというのだ」
もう後は死ぬだけだろう、という眼差しに、胸の奥で小さな火花がカッと弾けた。
「はぁ……。いいですか、あなた? おとなしく待っていてください。私が今、なんとかできないか考えていますから」
普段はからかったりあやすように笑いかけるけれど、今のカサンドラには余裕がない。
情けなくて、自分に翻弄されるばかりの夫。
格下の愚かな人間。
自分は死ぬつもりがないし――夫を死なせたくないのだ。
「最低限、私の思考を邪魔しないで――聞いていますか、あなた? 言う通りになさってください、聞き分けのないシモン様?」
両手で胸板を押して体を離そうとしても、びくともしない。それどころか、さらに強い力で抱きしめられて胸に顔を埋めるような体勢になってしまう。
「聞き分けがないのはお前だ、カサンドラ」
――はあ? と反発するカサンドラの後頭部が文句を封じるように大きな掌で包み込むようにされる。
胸板からは規則正しい鼓動が伝わってくる――少し速いのは、非常事態だからか。けれど、態度は平静を装っているところが彼らしい。
彼――シモンという夫は、女王と政策の方針が合わず反女王派として悪名があるが、真面目な気質だ。
求める結果のために手段を択ばないところがあり、そこが冷血とか冷酷とか、悪名の原因になっている。
女性関係に関しては、カサンドラが知る限りは「あまり女性が好きではない」タイプ。カサンドラが成り代わる前の「アルメイダ侯爵夫人」が派手な毒婦系の女性だったことが原因かもしれないが、女は自分を堕落させる、女は頭がわるく、感情的で面倒だ、みたいな考えがある。
手先が器用で、小さなディオラマの都市をちまちまと作って愛でるような趣味があり。
冷酷と言われるが実はけっこう情深く、恥ずかしがり屋で、虚勢を張ったり悪ぶったりするところもある。
身体を重ねると雄の本能か妻の体に溺れがちで、不機嫌そうに押し倒されて嫌がったり抵抗する素振りをみせつつも最後は夢中で腰を動かして貪ってしまう――そんな男だった。
カサンドラはそんな夫を愛でて遊んでいたのだが――気付けば、自分の身体もこの男を伴侶と認識してしまっているようで。
密着していると安心してしまうし、上質な服の布地は肌触りがよくて、かぎ慣れた夫の匂いは抗う気力を奪っていく。
「私に何もするなと仰りたいのですか? シモン様」
「そうだな。もう何もしなくていいのではないかと思う。……もう十分遊んだだろう、カサンドラ?」
「まあっ……」
この夫は、私を恨んでいるのだろうか。
それで、この追い詰められてなんとか打開しないといけないという一世一代の局面で、足を引っ張ろうとしている?
世の中のために、私という悪女を道連れにしようとしている?
そんな被害妄想じみた考えが頭に浮かぶ。
そんな疑心に覆われたカサンドラに、シモンは耳元で驚くほど甘く囁いた。
「愛している、カサンドラ」
「……はい?」
目が点になる。
彼らしくない言葉だ。似合わない。
幻聴? 偽者? シモンが言うなら「お前のことなど愛してない」だ。そっちならよく言われている。
「聞こえなかったか。愛していると言った」
「は……あ」
警戒するカサンドラの背中が、ぎこちなく撫でられる。骨ばった大きな手だ。
「言われ慣れているな。私がいまさら言っても、何も響かないか」
「はい?」
「もちろん私は、他に何十人、下手すると何百人とお前がたぶらかしてきた男がいるのを知っているぞ」
「何のお話が始まったのでしょうか、シモン様? 私の男性遍歴がなにか?」
大切な宝物に触れるように、こめかみにキスが落とされる。
触れられたところが、じぃんと熱くなる。そこから痺れたようなもどかしい感覚が、ふわふわと広げっていくみたい。
「お前の一番好きな男を私にしろ」
「……今、もしかして口説かれているのですか、シモン様に? まさか?」
「私は所詮、大勢の中のひとりに過ぎない。それもわかっている。お前にとって私は玩具に過ぎず、本命が他にいるのも把握している」
「本気みたいに仰るのですね?」
「本気だと言っている」
どこか拗ねた少年みたいな調子で言うから、カサンドラの胸がむずむずとした。
「遊びでも構わん」
自分への好意を感じる。
「その他大勢の中のひとりでも許そう」
他の男への嫉妬を感じる。
「……それでもお前と最期を共にするのは私だ。お前の一番特別な男は私だ。最期くらいは他の一切を忘れて私だけを想って死ぬといい」
――ああ。
頬に指が添えられて、するりと撫でられる。
優しい手付きだ。心地いい。
顎を持ち上げるようにして、視線を合わせられる。
夫の薄い唇が吐息を紡ぎ、言葉をくれる。何度もカサンドラの方から塞いで、奪ってやったと勝ち誇った唇だ。
「他の誰かがお前に触れるのは我慢ならない。許せない。お前は気高く侯爵夫人として私と死ぬんだ、カサンドラ」
なんて、曇りのない瞳。
なんて、まっすぐな目。
冷たく凍えるようなアイスブルーの中に、誤解しようのない好意が強い光を放っている。
覗き込むシモンの瞳がわかりやすい執着と独占欲をあらわにしている。
神様も、お父様も、こんな風に自分を見てはくれなかったのに。
「あなたは……本当に可愛い人ですね」
「私を可愛いというな」
「私のような悪女に、すっかりたぶらかされてしまって」
「それは否定しない」
「お可哀想に」
「憐れむな」
――だってあなた、私のせいで破滅しちゃうのですよ。もう、おしまいなのですよ?
「――――……っ」
微笑は、悪女らしい艶やかさに欠けていて、綺麗ではなかったかもしれない。
自分らしくもなく、頬に濡れた感触がある。
目が熱い。視界が歪む。
でも、大切な時間が刻々と過ぎていくから、残された時間を考えると、一秒も目を逸らす気にはならなかった。
「私、あなたと死ぬのですね。あなたは、それでいいのですね」
「そうだ。私は、お前が他の誰でもなく私の腕の中で死ぬことを望む」
「なら、……仕方、ありません――かねえ……」
「ああ。諦めろ」
くっと表情を歪めたシモンが顔を近づけてきた。そのまま吐息を絡めるように深く口付けされて、カサンドラは両腕を夫の首にまわして縋りついた。
縋りがいのある、大きな男性の身体。
これが、私に死ねという。自分だけのものであれという。
ああ、時間が過ぎていく。
ああ、……抗う気持ちが失せていく。
だって、こんなに気持ちいい。
だって、こんなにあたたかい。
「……私をみてくれて、ありがとう」
暖炉で火が揺れている。時間はゆっくりと着実に過ぎていく。
でも、もう何も気にならない。
「私とあなたは、一緒に死ぬのですね、シモン様」
「そうだ。死んでもお前を離さないから覚悟するといい」
「私を愛してくださるのですね、シモン様」
「……ずっと前から、愛している」
「――あなたを喜ばせて差し上げましょう。私も、あなたが大好きです」
誤解のしようもなく喜びを全身から溢れさせるこの伴侶が可愛くて、愛しくて、あたたかいから。
――心中してさしあげます、旦那様。
暖炉の火が赤く揺れる室内で、その夜――夫婦は共にその人生に幕を下ろしたのだった。
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