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3、お風呂とけづくろい
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夕飯のオムライスは大成功だった。
黒はすごく喜んでくれて、父さんも始めなんだこれっと驚いていたが、食べて見てびっくりしてた。ふふん。母さんは仕事でまだ中央から帰ってきていなかったので驚かせることが出来なかったが次来たときに食べさせてあげよう!
あ、そういえば、この世界では女は存在しない。なので、俺の母親は男だ。黒きっと驚くだろうな。でも、もう気づいてるかな?
「琥珀、ありがとう」
「え?何が?」
「夕飯。俺が好きって言ったから……」
「んーん。俺が食べたかっただけだから!あ、これから黒の部屋行ってもいいかな?」
「うん」
黒にそう言って俺はするっと黒の腕に抱き着いた。びくっと黒は体を震わせて驚かせたようだが気にしない。
そして俺は黒の部屋の前で振り返り、若葉と織部に命令する。
「入ってこないで?」
「畏まりました」
「はいはーい、承知しました~」
「ささ、中に入ろ!」
二人はそう言って扉の横につく。俺は黒を引っ張って中に入った。それから音が漏れないように術を編む。黒は普通の人だから分からないだろう。そのままベッドの上に座らせて、俺は椅子を引っ張手目の前に座る。
「さて、それじゃあお話ししようか」
「……はい」
「あー、別に尋問とかじゃないよ?話したくなければそれでいいし。俺は君をお家に帰してあげたいだけなんだ。だから、ここに来る前何をしてどんなところにいたかを話してほしい。それがどんなに荒唐無稽な話だろうと俺は君を信じる」
「……」
因みにこれは、無印でのシナリオ通りです。
ここで選択肢、話すか話さないかが出る。
話す場合は、桃、青、赤の好感度が等しく上がる。
話さない場合は御館様の好感度が上がる。
御館様は二周目キャラだがこんな人生に二周目なんてない!だから俺が選択肢を作るのだ!!
さあ、話すな!話すなよ!?いや!俺が選択肢を狭める!!
「うん、まあ、話したくないならおしまい。じゃ、俺お風呂入ってくるね~。お休み~」
「あ……」
時間を与えずそのまま部屋を後にした。
これで御館様の好感度はあがり、明日中央に行って選択肢を選ばせる!そして晴れて御館様ルートに!!ふ、ふふふ!流石俺!さすがお助けキャラ!!で、後に悪役!!
自室に向かい、風呂に入る為服を脱ぐ。
脱ぎ捨てた服を織部が拾い、裸になった俺は狐の姿になった。俺寝るときはいっつもこの姿だ。なんでだろうね。こっちの方が良いんだよ。
ひょいっと今日俺の体を洗うらしい若葉が抱き上げて風呂場に行く。
まず、俺の毛並みについた汚れを櫛で取ってから適温のお湯で十分に落とす。
「熱くないですか~?」
「だいじょーぶー」
人に体を洗われるのがこんなに心地いいものだったとは。前世では知らなかったよ~。
はわぁっと惚けながら体を洗われる。撫でるように優しく体を洗われるので自然に力が抜ける。でも、くすぐったいところがある。
「ん、ふぁ……み、耳は適当でいいよー」
「ダメですよ~。ちゃんと洗わないと」
「じ、自分で……、んぁ、ひ、し、しっぽ、しっぽだめぇ……」
耳と尻尾の付け根は弱いから人に触られるとぞくぞくする。最初はそんなことは無かったんだけど、もうここ数千年は弱くなってしまった。なんでだろう。
そのまま丸洗いされてでろでろにされた後、織部にバトンタッチ。
柔らかいタオルと妖術で乾かされた後にブラシで毛づくろいされる。
「は、ぁ……っ、ん……っ」
「気持ちいいですか?」
「うん……、ん、ふぁ……しっぽ、とみみは自分で……」
「……」
「ん、……ひ、んん……」
織部は無言だ。無言でひたすら毛づくろいされ、でろでろに溶かされた俺は狐用の小さな籠のベッドに置かれる。
「きょ、きょうもありがとう……」
「いえいえーどういたしまして~」
「おやすみなさいませ、銀様」
「ん、おやすみ……」
お礼を言ってから俺はうつらうつらと目を閉じて眠りについた。
黒はすごく喜んでくれて、父さんも始めなんだこれっと驚いていたが、食べて見てびっくりしてた。ふふん。母さんは仕事でまだ中央から帰ってきていなかったので驚かせることが出来なかったが次来たときに食べさせてあげよう!
あ、そういえば、この世界では女は存在しない。なので、俺の母親は男だ。黒きっと驚くだろうな。でも、もう気づいてるかな?
「琥珀、ありがとう」
「え?何が?」
「夕飯。俺が好きって言ったから……」
「んーん。俺が食べたかっただけだから!あ、これから黒の部屋行ってもいいかな?」
「うん」
黒にそう言って俺はするっと黒の腕に抱き着いた。びくっと黒は体を震わせて驚かせたようだが気にしない。
そして俺は黒の部屋の前で振り返り、若葉と織部に命令する。
「入ってこないで?」
「畏まりました」
「はいはーい、承知しました~」
「ささ、中に入ろ!」
二人はそう言って扉の横につく。俺は黒を引っ張って中に入った。それから音が漏れないように術を編む。黒は普通の人だから分からないだろう。そのままベッドの上に座らせて、俺は椅子を引っ張手目の前に座る。
「さて、それじゃあお話ししようか」
「……はい」
「あー、別に尋問とかじゃないよ?話したくなければそれでいいし。俺は君をお家に帰してあげたいだけなんだ。だから、ここに来る前何をしてどんなところにいたかを話してほしい。それがどんなに荒唐無稽な話だろうと俺は君を信じる」
「……」
因みにこれは、無印でのシナリオ通りです。
ここで選択肢、話すか話さないかが出る。
話す場合は、桃、青、赤の好感度が等しく上がる。
話さない場合は御館様の好感度が上がる。
御館様は二周目キャラだがこんな人生に二周目なんてない!だから俺が選択肢を作るのだ!!
さあ、話すな!話すなよ!?いや!俺が選択肢を狭める!!
「うん、まあ、話したくないならおしまい。じゃ、俺お風呂入ってくるね~。お休み~」
「あ……」
時間を与えずそのまま部屋を後にした。
これで御館様の好感度はあがり、明日中央に行って選択肢を選ばせる!そして晴れて御館様ルートに!!ふ、ふふふ!流石俺!さすがお助けキャラ!!で、後に悪役!!
自室に向かい、風呂に入る為服を脱ぐ。
脱ぎ捨てた服を織部が拾い、裸になった俺は狐の姿になった。俺寝るときはいっつもこの姿だ。なんでだろうね。こっちの方が良いんだよ。
ひょいっと今日俺の体を洗うらしい若葉が抱き上げて風呂場に行く。
まず、俺の毛並みについた汚れを櫛で取ってから適温のお湯で十分に落とす。
「熱くないですか~?」
「だいじょーぶー」
人に体を洗われるのがこんなに心地いいものだったとは。前世では知らなかったよ~。
はわぁっと惚けながら体を洗われる。撫でるように優しく体を洗われるので自然に力が抜ける。でも、くすぐったいところがある。
「ん、ふぁ……み、耳は適当でいいよー」
「ダメですよ~。ちゃんと洗わないと」
「じ、自分で……、んぁ、ひ、し、しっぽ、しっぽだめぇ……」
耳と尻尾の付け根は弱いから人に触られるとぞくぞくする。最初はそんなことは無かったんだけど、もうここ数千年は弱くなってしまった。なんでだろう。
そのまま丸洗いされてでろでろにされた後、織部にバトンタッチ。
柔らかいタオルと妖術で乾かされた後にブラシで毛づくろいされる。
「は、ぁ……っ、ん……っ」
「気持ちいいですか?」
「うん……、ん、ふぁ……しっぽ、とみみは自分で……」
「……」
「ん、……ひ、んん……」
織部は無言だ。無言でひたすら毛づくろいされ、でろでろに溶かされた俺は狐用の小さな籠のベッドに置かれる。
「きょ、きょうもありがとう……」
「いえいえーどういたしまして~」
「おやすみなさいませ、銀様」
「ん、おやすみ……」
お礼を言ってから俺はうつらうつらと目を閉じて眠りについた。
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