5 / 23
チート軍医は、嫉妬する
しおりを挟む
レヴンは目覚めてすぐに土下座をした。その方向は、遠く離れたヴィオレットの部屋があるところだ。
(なんて夢を見てしまったんだ……っ!!)
レヴンは先程までとんでもない淫夢を見ていた。身体中をヴィオレットの手によって蹂躙され欲を吐き出し、あられもなく喘いでいる。そんな恐ろしい夢を見ていたのだ。
いくらBL小説の登場人物、お相手役だったと思い出したとしてもこれは酷い。恐らく、色んな記憶がこちゃまぜになってそんな夢を見てしまったのだ。恐ろしい。前世も合わせてうん十年間童貞の男の妄想とは本当に恐ろしい。
レヴンはそう思いながら、体を起こす。少し節々が痛むがいつものように寝違えてしまったのだろう。
(今度ヴィオレットに湿布貰おうかな……)
特に腰が痛いと思いながらレヴンは伸びをして、カーテンを開けた。温かい朝日を浴びながらレヴンは、いつものように引き出しから小瓶を一つ取り出す。毎日服用している薬だ。これを起きたら朝に一つ飲むことになっている。
じっとレヴンはそれを見た後に、一度首を振るとそれからそっと自分のポケットに入れた。
「薬断ちをしよう」
これはレヴンのためだけではなく、ヴィオレットのためでもある。そもそもの発端がこの薬のせいなのでこれさえどうにかなれば、自然とレヴンの死亡フラグも遠ざかるという算段だ。小説の内容を思い出しても、結局完治しないままレヴンは死んだので治療方法はほぼないに等しい。ただ、前世でも似たような症状を聞いたことがある。大抵そういうものの対処方法は「服用するのをやめる」ことだ。
だから、レヴンもその方法に則ってひとまず薬を飲むのをやめてみる。とはいえ、いきなり一日薬を抜くのは不安があるので朝の分だけ抜いてみようと考えた。
(まあ、なんか変だなって思ったら飲めば良いし……)
実際、どれだけ自分がおかしくなっているのかよく分かっていないのでそれを知る良い機会だとレヴンはそう考えることにした。そして落とさないようにとジャケットの内ポケットにしまう。
(よし、これで様子見!……は、いいんだけど、時間が余ったな……)
レヴンは毎朝、この薬を飲むことによって記憶が飛んでしまう、だから、その時間を考慮して訓練に遅れないように早めに起きている。よって、薬を飲まないとなればその時間が丸々空いてしまうということだ。
二度寝をしようか、どうするか考えながらひとまずぼんやりと外を眺める。そこでは、朝の自主練として走り込みをしているものが多くいた。この騎士団は実力主義で、向上心が高い者ばかりが集まっているのでほとんどの者が朝早くから訓練をしている。騎士団に入れたからそこで終わりではなく、日々精進しているのだ。
前までのレヴンであればくだらない凡人の努力と鼻で笑っていただろう。しかし、今は違う。頑張って努力をしている彼らを見ると何となく自分も何かした方が良いのかもと思うようになってきた。
「……運動しようかな」
それに、この症状を治すためこの際だから色々と試してみた方が良さそうだ。運動は体に良いと聞く。きっと無駄なことではないだろう。
レヴンはそう考えてひとまず朝の走り込みでもしようと準備をした。そしてこそこそと寮を出た後にどこか誰にも見つからない場所はないかと移動する。
今のレヴンは、薬を飲んでいない凡人だ。今までどうにか薬のお陰で渡り歩いていた実力は今の彼にはない。もし、他の団員に手合わせして欲しいなんて言われたら、いつもの違うレヴンに気づいてしまうかも知れない。
とはいえ、薬のせいと性格故癇癪をよく起こすレヴンに近づいてくる者など早々いないわけではあるが、兎に角用心しなければレヴンの計画が丸つぶれになる可能性がある。警戒して悪いことはないだろう。
右よし、左よし。前方に人影なし。
そうして、レヴンは完璧に人がいないことを確認して寮から出たのだが――。
「あ! レヴン先輩!!」
「きゃ――っ!!!!」
後方確認を完全に怠った彼は背後から近づいてくる人影に気づかず悲鳴を上げた。こんな時間に鍛錬をはじめる者は誰もいないだろという考えが良くなかった。ばっとレヴンはすぐさま飛び退いて振り返るとそこには陽気に手を上げてこちらに近づいてくる後輩、件の主人公様であるヘルトがいた。
(主人公がどうして昨日今日知り合ったばかりの俺に声かけてんだぁ!!??)
まさかもうヴィオレットと距離を縮めているのか!?と驚きと警戒でレヴンは困惑した表情を浮かべる。そんなレヴンにどういうわけかヘルトは心配そうにして気遣わしげに見つめた。
「体調は大丈夫ですか? 昨日倒れてたから心配で……」
至極、まともな会話だった。普通であれば確かに、昨日倒れた人物の心配をするのは当たり前だ。しかしレヴンはあまりにも普通なその問いかけに返答が遅れてしまう。
そもそも、癇癪持ちのレヴンにこんな風に声をかける者はほぼいないのだ。だからレヴンが肩すかしを食らうのも無理は無い。そんな戸惑いを知ってか知らずか、きょとんと不思議そうにヘルトが首を傾げるのでそこでレヴンは我に返る。
「だ、大丈夫。昨日は驚かせてごめんね?」
「いえ! レヴン先輩の体調が良くなったようで安心しました!!」
(うお! まぶしい!!)
レヴンは、ぺかーっと太陽を背負っているかのような光を放つヘルトの笑みに思わず目を細めてしまう。ただ同じ部隊にいる先輩だというだけでこんなに心配するなんて流石善人、小説の主人公だとレヴンは感心した。
(これは、あの偏屈が好きになってしまうのも納得の人の良さ!)
自身の幼なじみを軽く罵りながらレヴンは一人でうんうん頷いていると。不意に「あっ!」とヘルトは声を上げた。どうしたのだろうとレヴンが彼の方を見るとヘルトはニコニコ笑顔で自身の首元を指さす。
「先輩、首のところたくさん蚊に吸われてますよ」
「え!?」
ヘルトに指摘され、レヴンは慌てて自分の首元を見た。確かに蚊に吸われたような赤い跡が残っている。恐ろしいのは、全くかゆくなくて今まで気づかずにここまで来てしまったと言うことだ。ヘルトのようなピュアな人物だったらよかった者の他の者が見ていたら下世話な勘ぐりをされるところだった。
相手がいないのにキスマークをたくさん見せびらかすような不埒な男だと思われていたに違いない。相手がいないのに。
「俺もよく蚊に刺されるんでよく効く薬持ってます! 今持ってくるのでちょっと待っててくださいね!!」
「え、あ、大丈夫……」
レヴンはそう言うが、すでにヘルトが走り去った後だった。なんて素早いんだとレヴンはそう思いながらも仕方なく彼を待つことにする。首の跡をこれ以上誰かに見られないように精一杯襟元を押さえていると、ぬうっと黒い影が現れた。
誰か来たとレヴンは反射的に顔を上げて、そしてぎくりと体を強ばらせる。
「随分と、あの新入りと楽しそうに話していたじゃ無いか」
「会って早々なんだよヴィオレット」
相変わらずの無表情ではあるが、何となく不機嫌であることをレヴンは感じ取った。伊達に何年も一緒にいる訳では無い。そして、不機嫌な理由を何となくレヴンは察して首元を押さえていた手を、反射的に薬の入った懐にやってしまう。すると、ぎろりっと人一人射殺すような視線をレヴンに向けたかと思うとヴィオレットはレヴンの後ろの壁を力強く蹴った。
その衝撃と共に不機嫌な理由に確信を得たことによってレヴンはびくりと体を震わせて縮こまった。ぐっとヴィオレットが体を寄せて顔を近づける。レヴンはすーっと視線をずらし顔を背け逃れようと必死だ。
そんなレヴンにヴィオレットはゆっくりと口を開く。
「薬は?」
「え、と……」
「飲んでないのは分かるぞ。だから聞こう。どうして飲まなかった? あの男のせいか?」
「な、何でそこでヘルト君に!? あの子は関係ないよ!!」
「ヘルト君? あの子? ……ふん」
「だから関係ないってば! これは俺が薬断ちしたいって思って自主的に飲んでないだけ!!」
ヴィオレットの機嫌が急降下していく。レヴンはそれをひしひしと感じ、慌てて正直に訳を話す。このまま曖昧な言い訳をしていれば偶々居合わせただけのヘルトに飛び火すると考えたからだ。単に心配で声をかけただけなのにとんだ災難だ。だから再度レヴンは、ヘルトは全く飲むか関係だと言い、じっとヴィオレットの反応を待つ。
ヴィオレットはその緑色の瞳でレヴンの目をのぞき込み、その真意を探ろうとするが本心である事を確信してゆっくりと離れた。
「……お前の考えは分かった。今日の訓練場所はどこだ?」
「え、えーっと、第三訓練場だよ?」
「第三……厩舎から一番遠い場所だな。乗馬訓練も今日は無いし……」
ブツブツとヴィオレットはそう言いながら最後には深くため息をついた。
「分かった。僕も協力する」
「え、い、いいの……?」
「良いも何も、患者が望んでいるなら医師の僕が協力しないでどうする。大体にして、何かあった時の対処が出来るのは僕だけだろ。勝手に暴れられたら迷惑だ」
「ご、ごもっとも……」
レヴンはヴィオレットの言葉に確かにそうだと頷いた。そしてレヴンはちらりとヴィオレットの顔色をうかがう。レヴンはまさかこんな簡単に許可が下りるとは思わなかったのだ。今までそんなことを一度も言ったことがないので理由を聞かれるかと身構えていたが、ヴィオレットは全く気にならないようだ。非常に助かる。小説云々の話を言えない今、もしばれて問い詰められた時になんと言い訳をしようかと少し考えていたのだ。
その上、協力的である。これほど幸運な事があるだろうか!
(なんて夢を見てしまったんだ……っ!!)
レヴンは先程までとんでもない淫夢を見ていた。身体中をヴィオレットの手によって蹂躙され欲を吐き出し、あられもなく喘いでいる。そんな恐ろしい夢を見ていたのだ。
いくらBL小説の登場人物、お相手役だったと思い出したとしてもこれは酷い。恐らく、色んな記憶がこちゃまぜになってそんな夢を見てしまったのだ。恐ろしい。前世も合わせてうん十年間童貞の男の妄想とは本当に恐ろしい。
レヴンはそう思いながら、体を起こす。少し節々が痛むがいつものように寝違えてしまったのだろう。
(今度ヴィオレットに湿布貰おうかな……)
特に腰が痛いと思いながらレヴンは伸びをして、カーテンを開けた。温かい朝日を浴びながらレヴンは、いつものように引き出しから小瓶を一つ取り出す。毎日服用している薬だ。これを起きたら朝に一つ飲むことになっている。
じっとレヴンはそれを見た後に、一度首を振るとそれからそっと自分のポケットに入れた。
「薬断ちをしよう」
これはレヴンのためだけではなく、ヴィオレットのためでもある。そもそもの発端がこの薬のせいなのでこれさえどうにかなれば、自然とレヴンの死亡フラグも遠ざかるという算段だ。小説の内容を思い出しても、結局完治しないままレヴンは死んだので治療方法はほぼないに等しい。ただ、前世でも似たような症状を聞いたことがある。大抵そういうものの対処方法は「服用するのをやめる」ことだ。
だから、レヴンもその方法に則ってひとまず薬を飲むのをやめてみる。とはいえ、いきなり一日薬を抜くのは不安があるので朝の分だけ抜いてみようと考えた。
(まあ、なんか変だなって思ったら飲めば良いし……)
実際、どれだけ自分がおかしくなっているのかよく分かっていないのでそれを知る良い機会だとレヴンはそう考えることにした。そして落とさないようにとジャケットの内ポケットにしまう。
(よし、これで様子見!……は、いいんだけど、時間が余ったな……)
レヴンは毎朝、この薬を飲むことによって記憶が飛んでしまう、だから、その時間を考慮して訓練に遅れないように早めに起きている。よって、薬を飲まないとなればその時間が丸々空いてしまうということだ。
二度寝をしようか、どうするか考えながらひとまずぼんやりと外を眺める。そこでは、朝の自主練として走り込みをしているものが多くいた。この騎士団は実力主義で、向上心が高い者ばかりが集まっているのでほとんどの者が朝早くから訓練をしている。騎士団に入れたからそこで終わりではなく、日々精進しているのだ。
前までのレヴンであればくだらない凡人の努力と鼻で笑っていただろう。しかし、今は違う。頑張って努力をしている彼らを見ると何となく自分も何かした方が良いのかもと思うようになってきた。
「……運動しようかな」
それに、この症状を治すためこの際だから色々と試してみた方が良さそうだ。運動は体に良いと聞く。きっと無駄なことではないだろう。
レヴンはそう考えてひとまず朝の走り込みでもしようと準備をした。そしてこそこそと寮を出た後にどこか誰にも見つからない場所はないかと移動する。
今のレヴンは、薬を飲んでいない凡人だ。今までどうにか薬のお陰で渡り歩いていた実力は今の彼にはない。もし、他の団員に手合わせして欲しいなんて言われたら、いつもの違うレヴンに気づいてしまうかも知れない。
とはいえ、薬のせいと性格故癇癪をよく起こすレヴンに近づいてくる者など早々いないわけではあるが、兎に角用心しなければレヴンの計画が丸つぶれになる可能性がある。警戒して悪いことはないだろう。
右よし、左よし。前方に人影なし。
そうして、レヴンは完璧に人がいないことを確認して寮から出たのだが――。
「あ! レヴン先輩!!」
「きゃ――っ!!!!」
後方確認を完全に怠った彼は背後から近づいてくる人影に気づかず悲鳴を上げた。こんな時間に鍛錬をはじめる者は誰もいないだろという考えが良くなかった。ばっとレヴンはすぐさま飛び退いて振り返るとそこには陽気に手を上げてこちらに近づいてくる後輩、件の主人公様であるヘルトがいた。
(主人公がどうして昨日今日知り合ったばかりの俺に声かけてんだぁ!!??)
まさかもうヴィオレットと距離を縮めているのか!?と驚きと警戒でレヴンは困惑した表情を浮かべる。そんなレヴンにどういうわけかヘルトは心配そうにして気遣わしげに見つめた。
「体調は大丈夫ですか? 昨日倒れてたから心配で……」
至極、まともな会話だった。普通であれば確かに、昨日倒れた人物の心配をするのは当たり前だ。しかしレヴンはあまりにも普通なその問いかけに返答が遅れてしまう。
そもそも、癇癪持ちのレヴンにこんな風に声をかける者はほぼいないのだ。だからレヴンが肩すかしを食らうのも無理は無い。そんな戸惑いを知ってか知らずか、きょとんと不思議そうにヘルトが首を傾げるのでそこでレヴンは我に返る。
「だ、大丈夫。昨日は驚かせてごめんね?」
「いえ! レヴン先輩の体調が良くなったようで安心しました!!」
(うお! まぶしい!!)
レヴンは、ぺかーっと太陽を背負っているかのような光を放つヘルトの笑みに思わず目を細めてしまう。ただ同じ部隊にいる先輩だというだけでこんなに心配するなんて流石善人、小説の主人公だとレヴンは感心した。
(これは、あの偏屈が好きになってしまうのも納得の人の良さ!)
自身の幼なじみを軽く罵りながらレヴンは一人でうんうん頷いていると。不意に「あっ!」とヘルトは声を上げた。どうしたのだろうとレヴンが彼の方を見るとヘルトはニコニコ笑顔で自身の首元を指さす。
「先輩、首のところたくさん蚊に吸われてますよ」
「え!?」
ヘルトに指摘され、レヴンは慌てて自分の首元を見た。確かに蚊に吸われたような赤い跡が残っている。恐ろしいのは、全くかゆくなくて今まで気づかずにここまで来てしまったと言うことだ。ヘルトのようなピュアな人物だったらよかった者の他の者が見ていたら下世話な勘ぐりをされるところだった。
相手がいないのにキスマークをたくさん見せびらかすような不埒な男だと思われていたに違いない。相手がいないのに。
「俺もよく蚊に刺されるんでよく効く薬持ってます! 今持ってくるのでちょっと待っててくださいね!!」
「え、あ、大丈夫……」
レヴンはそう言うが、すでにヘルトが走り去った後だった。なんて素早いんだとレヴンはそう思いながらも仕方なく彼を待つことにする。首の跡をこれ以上誰かに見られないように精一杯襟元を押さえていると、ぬうっと黒い影が現れた。
誰か来たとレヴンは反射的に顔を上げて、そしてぎくりと体を強ばらせる。
「随分と、あの新入りと楽しそうに話していたじゃ無いか」
「会って早々なんだよヴィオレット」
相変わらずの無表情ではあるが、何となく不機嫌であることをレヴンは感じ取った。伊達に何年も一緒にいる訳では無い。そして、不機嫌な理由を何となくレヴンは察して首元を押さえていた手を、反射的に薬の入った懐にやってしまう。すると、ぎろりっと人一人射殺すような視線をレヴンに向けたかと思うとヴィオレットはレヴンの後ろの壁を力強く蹴った。
その衝撃と共に不機嫌な理由に確信を得たことによってレヴンはびくりと体を震わせて縮こまった。ぐっとヴィオレットが体を寄せて顔を近づける。レヴンはすーっと視線をずらし顔を背け逃れようと必死だ。
そんなレヴンにヴィオレットはゆっくりと口を開く。
「薬は?」
「え、と……」
「飲んでないのは分かるぞ。だから聞こう。どうして飲まなかった? あの男のせいか?」
「な、何でそこでヘルト君に!? あの子は関係ないよ!!」
「ヘルト君? あの子? ……ふん」
「だから関係ないってば! これは俺が薬断ちしたいって思って自主的に飲んでないだけ!!」
ヴィオレットの機嫌が急降下していく。レヴンはそれをひしひしと感じ、慌てて正直に訳を話す。このまま曖昧な言い訳をしていれば偶々居合わせただけのヘルトに飛び火すると考えたからだ。単に心配で声をかけただけなのにとんだ災難だ。だから再度レヴンは、ヘルトは全く飲むか関係だと言い、じっとヴィオレットの反応を待つ。
ヴィオレットはその緑色の瞳でレヴンの目をのぞき込み、その真意を探ろうとするが本心である事を確信してゆっくりと離れた。
「……お前の考えは分かった。今日の訓練場所はどこだ?」
「え、えーっと、第三訓練場だよ?」
「第三……厩舎から一番遠い場所だな。乗馬訓練も今日は無いし……」
ブツブツとヴィオレットはそう言いながら最後には深くため息をついた。
「分かった。僕も協力する」
「え、い、いいの……?」
「良いも何も、患者が望んでいるなら医師の僕が協力しないでどうする。大体にして、何かあった時の対処が出来るのは僕だけだろ。勝手に暴れられたら迷惑だ」
「ご、ごもっとも……」
レヴンはヴィオレットの言葉に確かにそうだと頷いた。そしてレヴンはちらりとヴィオレットの顔色をうかがう。レヴンはまさかこんな簡単に許可が下りるとは思わなかったのだ。今までそんなことを一度も言ったことがないので理由を聞かれるかと身構えていたが、ヴィオレットは全く気にならないようだ。非常に助かる。小説云々の話を言えない今、もしばれて問い詰められた時になんと言い訳をしようかと少し考えていたのだ。
その上、協力的である。これほど幸運な事があるだろうか!
42
あなたにおすすめの小説
BLゲームのモブに転生したので壁になろうと思います
雪
BL
前世の記憶を持ったまま異世界に転生!
しかも転生先が前世で死ぬ直前に買ったBLゲームの世界で....!?
モブだったので安心して壁になろうとしたのだが....?
ゆっくり更新です。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
好きな人がカッコ良すぎて俺はそろそろ天に召されるかもしれない
豆ちよこ
BL
男子校に通う棚橋学斗にはとってもとっても気になる人がいた。同じクラスの葛西宏樹。
とにかく目を惹く葛西は超絶カッコいいんだ!
神様のご褒美か、はたまた気紛れかは知らないけど、隣同士の席になっちゃったからもう大変。ついつい気になってチラチラと見てしまう。
そんな学斗に、葛西もどうやら気付いているようで……。
□チャラ王子攻め
□天然おとぼけ受け
□ほのぼのスクールBL
タイトル前に◆◇のマークが付いてるものは、飛ばし読みしても問題ありません。
◆…葛西視点
◇…てっちゃん視点
pixivで連載中の私のお気に入りCPを、アルファさんのフォントで読みたくてお引越しさせました。
所々修正と大幅な加筆を加えながら、少しづつ公開していこうと思います。転載…、というより筋書きが同じの、新しいお話になってしまったかも。支部はプロット、こちらが本編と捉えて頂けたら良いかと思います。
【8話完結】恋愛を諦めたおじさんは、異世界で運命と出会う。
キノア9g
BL
恋愛を諦め、ただ淡々と日々を過ごしていた笠原透(32)。
しかし、ある日突然異世界へ召喚され、「王の番」だと告げられる。
迎えたのは、美しく気高い王・エルヴェル。
手厚いもてなしと優しさに戸惑いながらも、次第に心を揺さぶられていく透。
これは、愛を遠ざけてきた男が、本当のぬくもりに触れる物語。
──運命なんて、信じていなかった。
けれど、彼の言葉が、ぬくもりが、俺の世界を変えていく。
全8話。
勇者になるのを断ったらなぜか敵国の騎士団長に溺愛されました
雪
BL
「勇者様!この国を勝利にお導きください!」
え?勇者って誰のこと?
突如勇者として召喚された俺。
いや、でも勇者ってチート能力持ってるやつのことでしょう?
俺、女神様からそんな能力もらってませんよ?人違いじゃないですか?
元執着ヤンデレ夫だったので警戒しています。
くまだった
BL
新入生の歓迎会で壇上に立つアーサー アグレンを見た時に、記憶がざっと戻った。
金髪金目のこの才色兼備の男はおれの元執着ヤンデレ夫だ。絶対この男とは関わらない!とおれは決めた。
貴族金髪金目 元執着ヤンデレ夫 先輩攻め→→→茶髪黒目童顔平凡受け
ムーンさんで先行投稿してます。
感想頂けたら嬉しいです!
聖女召喚の巻き添えで喚ばれた「オマケ」の男子高校生ですが、魔王様の「抱き枕」として重宝されています
八百屋 成美
BL
聖女召喚に巻き込まれて異世界に来た主人公。聖女は優遇されるが、魔力のない主人公は城から追い出され、魔の森へ捨てられる。
そこで出会ったのは、強大な魔力ゆえに不眠症に悩む魔王。なぜか主人公の「匂い」や「体温」だけが魔王を安眠させることができると判明し、魔王城で「生きた抱き枕」として飼われることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる