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しおりを挟む王太子の結婚から半年後、国民たちに公表された。
王太子は結婚前から体に不調があり、妃とはまだ白い結婚であったこと。
不調の原因が悪化して、それをきっかけに子種が無くなってしまったこと。
跡継ぎを設けることができないので王太子の座を降り、妃とは婚姻無効とすること。
ユリアナは王弟の娘で王家の血筋であり7年間、王家の執務に関わっており王太女に相応しいこと。
王太女ユリアナと公爵令息リロードが婚姻したこと。
ルカリオは国のために働くことを望み、外交官としての職につくこと。
国民の意見は様々だった。
ルカリオは気の毒だが仕方がない。
結婚前に王太子を辞めるべきであった。
将来は女王が誕生するのはいい。
一日も早く跡継ぎが産まれることを祈っている。
概ね、受け入れられていた。
誰が国王になろうが、自分たちに害があれば文句を言うし、害がなければそれでいいのだ。
ようやく、王家の面子と血筋の問題が納まるところに納まった。
ルカリオは、熱が下がった後に子種を絶つ薬を飲まされたことを教えられた。
何度も脅されていたが、本当に実行されたんだと思った。
そこでようやく、王子の地位にいたけど本当は王子ではないからと理解した。
もしリンダ(ダリアだって)との不貞で子供が出来ていても、王族にはなれなかっただろう。
自分の子供は厄介の種なので、その種を無くした。
まあいいや。と思った。
リンダにアレが小さいと言われて侍従と護衛騎士のを見せてもらったら、本当に小さかった。
女性が満足しないなら、行為に興味もなくなった。
独身で気楽に他国を楽しもう。王族として学んだ語学が役に立つだろう。
ルカリオはようやく自分の立場を理解できた。
自分が王太女になる。
これが学園入学後にユリアナが練った計画の目標であった。一縷の望みをかけて…
発端は、リンダばかりを目で追って、自分の立場を理解していないルカリオへの怒りと呆れから。
それと、リンダからの伝言がきっかけだった。
学園の授業には、男女別のものがある。
その時は、ユリアナとリンダが話をしてもルカリオは知らない。
ルカリオの視線がうっとおしいリンダとルカリオから交流を避けられているユリアナは、ルカリオの見ているところでは仲良く話をしないことにした。絡まれると厄介だから…
だけど、令嬢たちだけの時は仲が良い。
その時に、元仮婚約者でリンダの兄リロードからの伝言を聞いた。
『ユリアナが心からルカリオとの結婚が幸せだと感じるまで僕は結婚しない』
リロードとリンダの家、公爵家には、王家の血筋の話をして仮婚約をなかったことにしてもらった。
なので、ルカリオよりもユリアナが王家には大事だとわかっている。
それなのに、ルカリオの態度が問題だとリンダから聞いたのだ。
結婚するまでにルカリオが王太子に相応しくないと判断されたら。婚約破棄だ。
結婚後でもルカリオが不貞などの問題を起こしたら。離婚だ。
ユリアナが我慢する必要がないから、そうなるはずだ。
そして、理由をつけて、ルーセルかユリアナが王家を継ぐことになるだろう。
だから、その時まで待つ。
リロードの気持ちを知って、ユリアナはいろんなパターンの計画を練った。
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