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24.Cランクダンジョン
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「まずはギルドに行ってCランクに潜る申請をするぞ!」
「うん。まずはそれからだね」
シェアルームで迎えた朝。
みんなで朝食をとりながら打ち合わせをしてるんだ。
朝食を作ったのは誰か。
実は猛が作ってくれたのだ。
起きたらエプロンを着てトントントンッと野菜を切って味噌汁を作っていてくれた。
そして、起きた人から目玉焼きが焼かれてドンドンとテーブルに運び込まれる。
「そんな事しなくても自分達で食べるよ? 大丈夫だよ?」と言ったのだが、帰ってきた言葉は「出来合いのものは健康に良くないんっす! 自分得意なんで任せてください!」だった。
んー。
申し訳ない気持ちと有難い気持ちとあってなんか複雑だ。
まぁ、得意で任せろって言ってんだからね。
任せてみよう。
BOTの時もだったけど、手先が器用なんだよね。
凄いなぁ。
いいお婿さんになるね。
「っつうか、猛すげぇな? 自炊出来んのか?」
「えっ!? 当たり前っす! 賢人は自分のご飯どうしてるんっすか!?」
「あ? 買ってる」
「ダメっすよぉ! 身体に良くないっす! もしかして皆もっすか!?」
猛の鋭い目に苦笑いしながらもコクリと僕は頷いた。
すると、奈々も頷く。
「皆ダメっす! お昼は自分がお弁当作りますから、出来たら出るっす! いいッスね!?」
「「「はぁーい」」」
なんだかお説教?を受けながら各々の準備を進める。
気にしないようにしてたけど。
奈々の部屋着にちょっとドキッとしたり。
着替えたからまたローブなんだけどね。
リビングに集合すると、ギルドに向かう。
「収斗リーダーお願いします!」
「「お願いします!」」
「もー。しょうがないなぁ」
なんだかめんどくさい事を押し付けられている感じもするんだけど。
まぁ、仕方ないか。
「すみません。Cランクダンジョンに潜りたいんですけど」
「はい。かしこましました。探索者カードを提出願います」
そう言われて提出する。
なんだかやり取りが機械的だね。
なんか、人じゃないみたい。
やっぱり中心部になると一々僕達に構っている暇はないって感じだね。
これは四殼でこれだと一殼はどうなってんだか。
「すみません。次回からあちらの端末で手続きできますので、そちらでお願いします」
指を指された方を見るとたしかに端末があった。
それか。
なんか、すみませんでした。
窓口を後にすると、みんなの所に合流した。
「はぁ。なんかもう疲れちゃった」
「なんか言われた? 大丈夫?」
奈々が心配してくれる。
都会ってこんな感じなんだね。
Dランクなんてどうでもいいみたいな感じ。
「いや、大丈夫。ただ、そこの端末で出来る処理だったみたい。だから、今度はその端末でやって欲しいって」
奈々の顔が嫌悪感いっぱいの顔に歪む。
そして「だから嫌なんだよねぇ」とボソッと言っている。
奈々はきっと過去になんかあったんだろうね。
何があったかは知らないけど。
何かありそうなのは分かる。
「あぁ。こっちは技術が進んでるからなぁ。まぁ、みんな仕事をこなす事に必死なんだよ。探索者のパーティなんてこの迷京都だけで一万は居るんだぜ? Dランクパーティなんて何千と居るだろうよ」
そっか。
それだとしょうがないのかもね。
田舎とは違うか。
「考えても仕方ないっすよ! 早速行くっすよ! Cランクダンジョン、クリアして目にものを見せてやるっすよ!」
猛が少し気持ちが高揚しているみたい。
久しぶりにこっちでダンジョンに潜るみたい。
でも、修行中はここで活動していたんだからそこまで久しぶりではない。
「だな! 俺達ぁやるんだ! 明鏡止水! サイコー!」
ギルドを出たところで騒いでたもんだから少し目立ってしまった。
しかし、今、明鏡止水は注目を浴びているんだ。
Dランクダンジョンの最速レコードをもっているから。
そそくさとそこを去ってCランクダンジョンを目指す。
携帯端末で探せるみたい。
近場だと、電車で十分。
「よしっ! 行こう!」
つくと早速ダンジョンに潜ることに。
Cランクダンジョンというのは基本は二十層位のダンジョンである。
「ひゃぁ!」
ガコッと奈々が足場にしていた石が沈む。
すると、矢が頭の位置を通過していった。
咄嗟にしゃがんでいた為に助かった。
「ひゃぁぁあ。危なかったよぉ」
Cランクダンジョンは罠があるんだね。
そうか。
じゃぁ、こうしよう。
「【ゴブリン】にしようかな【出てきて】」
「プギャー?」
ゴブリンがでてきた。
「真っ直ぐ進んで。先頭を歩いて罠を探すんだ」
ゴブリンが道を進んでいく。
その後を僕達で追う。
Cランクはオーガ。
ここは鬼のモンスターがでるんだ。
「ガァァァァ!」
オーガが出た。
賢人が前に出る。
「天倶ぅぅぅぅ!」
切り上げの一撃でほぼ瀕死になった。
僕は目にナイフを投げる。
脳にまで達して絶命する。
「【整理】【閉じる】」
「ナイフだけとって……オーガはしまう」
ポップアップが出て終わり。
「これで、邪魔者はいないよ? 進んで。ゴブリン」
「プギィィィ」
ゴブリンを進めて様子を見る。
なんだか使い捨てみたいで申し訳ないけど。
僕達には斥候役は居ないから代わり。
ガコッという音が鳴ったと思ったらゴブリンが落ちていき、下にあったやりに刺さって絶命した。
「落とし穴だ。やっぱり危険だね。Cランクダンジョン」
「だな。慎重に行くぞ!」
賢人が注意を呼びかけ。
奥に進む。
Cランクダンジョン。
無事に突破できるのか!?
「うん。まずはそれからだね」
シェアルームで迎えた朝。
みんなで朝食をとりながら打ち合わせをしてるんだ。
朝食を作ったのは誰か。
実は猛が作ってくれたのだ。
起きたらエプロンを着てトントントンッと野菜を切って味噌汁を作っていてくれた。
そして、起きた人から目玉焼きが焼かれてドンドンとテーブルに運び込まれる。
「そんな事しなくても自分達で食べるよ? 大丈夫だよ?」と言ったのだが、帰ってきた言葉は「出来合いのものは健康に良くないんっす! 自分得意なんで任せてください!」だった。
んー。
申し訳ない気持ちと有難い気持ちとあってなんか複雑だ。
まぁ、得意で任せろって言ってんだからね。
任せてみよう。
BOTの時もだったけど、手先が器用なんだよね。
凄いなぁ。
いいお婿さんになるね。
「っつうか、猛すげぇな? 自炊出来んのか?」
「えっ!? 当たり前っす! 賢人は自分のご飯どうしてるんっすか!?」
「あ? 買ってる」
「ダメっすよぉ! 身体に良くないっす! もしかして皆もっすか!?」
猛の鋭い目に苦笑いしながらもコクリと僕は頷いた。
すると、奈々も頷く。
「皆ダメっす! お昼は自分がお弁当作りますから、出来たら出るっす! いいッスね!?」
「「「はぁーい」」」
なんだかお説教?を受けながら各々の準備を進める。
気にしないようにしてたけど。
奈々の部屋着にちょっとドキッとしたり。
着替えたからまたローブなんだけどね。
リビングに集合すると、ギルドに向かう。
「収斗リーダーお願いします!」
「「お願いします!」」
「もー。しょうがないなぁ」
なんだかめんどくさい事を押し付けられている感じもするんだけど。
まぁ、仕方ないか。
「すみません。Cランクダンジョンに潜りたいんですけど」
「はい。かしこましました。探索者カードを提出願います」
そう言われて提出する。
なんだかやり取りが機械的だね。
なんか、人じゃないみたい。
やっぱり中心部になると一々僕達に構っている暇はないって感じだね。
これは四殼でこれだと一殼はどうなってんだか。
「すみません。次回からあちらの端末で手続きできますので、そちらでお願いします」
指を指された方を見るとたしかに端末があった。
それか。
なんか、すみませんでした。
窓口を後にすると、みんなの所に合流した。
「はぁ。なんかもう疲れちゃった」
「なんか言われた? 大丈夫?」
奈々が心配してくれる。
都会ってこんな感じなんだね。
Dランクなんてどうでもいいみたいな感じ。
「いや、大丈夫。ただ、そこの端末で出来る処理だったみたい。だから、今度はその端末でやって欲しいって」
奈々の顔が嫌悪感いっぱいの顔に歪む。
そして「だから嫌なんだよねぇ」とボソッと言っている。
奈々はきっと過去になんかあったんだろうね。
何があったかは知らないけど。
何かありそうなのは分かる。
「あぁ。こっちは技術が進んでるからなぁ。まぁ、みんな仕事をこなす事に必死なんだよ。探索者のパーティなんてこの迷京都だけで一万は居るんだぜ? Dランクパーティなんて何千と居るだろうよ」
そっか。
それだとしょうがないのかもね。
田舎とは違うか。
「考えても仕方ないっすよ! 早速行くっすよ! Cランクダンジョン、クリアして目にものを見せてやるっすよ!」
猛が少し気持ちが高揚しているみたい。
久しぶりにこっちでダンジョンに潜るみたい。
でも、修行中はここで活動していたんだからそこまで久しぶりではない。
「だな! 俺達ぁやるんだ! 明鏡止水! サイコー!」
ギルドを出たところで騒いでたもんだから少し目立ってしまった。
しかし、今、明鏡止水は注目を浴びているんだ。
Dランクダンジョンの最速レコードをもっているから。
そそくさとそこを去ってCランクダンジョンを目指す。
携帯端末で探せるみたい。
近場だと、電車で十分。
「よしっ! 行こう!」
つくと早速ダンジョンに潜ることに。
Cランクダンジョンというのは基本は二十層位のダンジョンである。
「ひゃぁ!」
ガコッと奈々が足場にしていた石が沈む。
すると、矢が頭の位置を通過していった。
咄嗟にしゃがんでいた為に助かった。
「ひゃぁぁあ。危なかったよぉ」
Cランクダンジョンは罠があるんだね。
そうか。
じゃぁ、こうしよう。
「【ゴブリン】にしようかな【出てきて】」
「プギャー?」
ゴブリンがでてきた。
「真っ直ぐ進んで。先頭を歩いて罠を探すんだ」
ゴブリンが道を進んでいく。
その後を僕達で追う。
Cランクはオーガ。
ここは鬼のモンスターがでるんだ。
「ガァァァァ!」
オーガが出た。
賢人が前に出る。
「天倶ぅぅぅぅ!」
切り上げの一撃でほぼ瀕死になった。
僕は目にナイフを投げる。
脳にまで達して絶命する。
「【整理】【閉じる】」
「ナイフだけとって……オーガはしまう」
ポップアップが出て終わり。
「これで、邪魔者はいないよ? 進んで。ゴブリン」
「プギィィィ」
ゴブリンを進めて様子を見る。
なんだか使い捨てみたいで申し訳ないけど。
僕達には斥候役は居ないから代わり。
ガコッという音が鳴ったと思ったらゴブリンが落ちていき、下にあったやりに刺さって絶命した。
「落とし穴だ。やっぱり危険だね。Cランクダンジョン」
「だな。慎重に行くぞ!」
賢人が注意を呼びかけ。
奥に進む。
Cランクダンジョン。
無事に突破できるのか!?
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