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~宣言解除後の日常(78)~
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「アナタ名前は?」
デュシャン老人が言った。
老人は、倉橋の顔をじっと見つめている。
「名前?」
倉橋が聞いた。
なぜ、コイツに名前を教えなければいけないのだろう?
老人の意図が全く分からなかった。
倉橋が躊躇していると、
「アナタ、カンボ-チョ-カンになれるかも」
老人が言ってきた。
「え」
上手く聞き取れない。
「カンボ-チョ-カン」
「官房長官?」
「イエス」
「どういう意味?」
倉橋が聞いた。
倉橋は、号外の新聞記事のことなど忘れるくらい、呆気にとられていた。
「じゃあ、名前教えて」
老人が再度聞く。
「倉橋ですけど」
恐るおそる答える。
すると
「倉橋官房長官っ」
デュシャン老人が立ち上がって、敬礼してきた。
――意味が分からない。
ここは、VRゲームの世界では無いので、【ガスマスクの少女】や【三島太郎】のような、激しいキャラの登場人物には、ほとんど出会うことは無い。
よって、この【現実世界】で出会う【個性派】などたかが知れている。
出会うとすれば、デュシャン老人のような痴呆気味の【天然の個性派】だけとなるのは当然だろう。
デュシャン老人が言った。
老人は、倉橋の顔をじっと見つめている。
「名前?」
倉橋が聞いた。
なぜ、コイツに名前を教えなければいけないのだろう?
老人の意図が全く分からなかった。
倉橋が躊躇していると、
「アナタ、カンボ-チョ-カンになれるかも」
老人が言ってきた。
「え」
上手く聞き取れない。
「カンボ-チョ-カン」
「官房長官?」
「イエス」
「どういう意味?」
倉橋が聞いた。
倉橋は、号外の新聞記事のことなど忘れるくらい、呆気にとられていた。
「じゃあ、名前教えて」
老人が再度聞く。
「倉橋ですけど」
恐るおそる答える。
すると
「倉橋官房長官っ」
デュシャン老人が立ち上がって、敬礼してきた。
――意味が分からない。
ここは、VRゲームの世界では無いので、【ガスマスクの少女】や【三島太郎】のような、激しいキャラの登場人物には、ほとんど出会うことは無い。
よって、この【現実世界】で出会う【個性派】などたかが知れている。
出会うとすれば、デュシャン老人のような痴呆気味の【天然の個性派】だけとなるのは当然だろう。
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