【第二章/皇国・慣らし五夜編】王太子に離縁されました?上等です。最強の皇帝陛下の【魔眼】と共に、世界攻略を致しますので!【R18・完結】

猫まんじゅう

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PV10万記念閑話:団長の、攻防戦※

MNで10万PV達成した時の記念閑話です。
現時点で本小説はPV20万、ブクマ245を達成致しました。

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 この日、ジョシュアはシエナを初めて自室に入れた。
 

 シエナはタリタン子爵の二女で元々は宰相セドリックの婚約者であった。だが、ジョシュアが彼女を知ったのはもっとずっと前だ。

 騎士団の帰り道に皇都に遊びに来ていた彼女と知り合い、意気投合し仲良くなった。
 その後も何度か二人で会ったりしていた程の仲。
 
 天真爛漫でお転婆な性格から、彼女の事は同じ平民だと思っていたのだが、先日皇城でそれが間違っていた事を知った。


「シエナ、なんで貴族だって言わなかった?」

「騙していたわけではないのよ。その······ジョシュが気にするかと思ったの、」

「······そりゃあ、気にするだろうけど······。」

「もう会わないって言われたくなかった、から······」

「でも、どちらにせよ、人妻になる所だったんじゃないか。俺に言わずに、」

「っでも、それはジョシュだって······、!」


 そう、ジョシュアも時を同じくして、皇帝ヴィクトールから皇国の研究員であるセシルとの婚姻を進められていたのだが、それが先日破談になった。
 この国の皇帝ヴィクトールに呼び出され行ったその場に、なんとシエナもいたのだ。

 そこで初めてセドリックの婚約者がシエナだったことを知り、そちらが破談になった事も同時に知った。要するに、セドリックとセシルの拗れた恋事情に巻き込まれたのは自分だけではなかった、という事だ。


 そしてジョシュアはその代償として、シエナを妻にと望んだのだ。


 だが、彼女はまだ正式に自分の妻になったわけではない。ジョシュアは未だに平民で、今後ヴィクトールから試験が与えられ爵位を貰えるように交渉している真っ只中。

 晴れて爵位が与えられれば、彼女と結婚できる予定になっている。
 謂わば、婚約者である。



「ジョシュ、ね、キスして?」

「シエナ、俺たちはまだ・・・、」

「私、嬉しかったの。ジョシュが私を妻にって言ってくれて、」


 シエナにぎゅっと抱き着かれ、ジョシュアは身体を固くした。
 ジョシュアは皇国騎士団の、それもむさ苦しい男ばかりの黒騎士団の団長なのだ。
 女性に免疫があるわけではない。


「ジョシュ、お願い・・・」


 ジョシュアは自分の身長よりは遥かに低い彼女を見下ろした。
 服の合間から覗くその柔らかそうな双丘が、自分の理性を挑発してくるような気がして目を逸らす。
 そして、『慣らし五夜』のリリアーナの痴態を思い出して俯いた。


「ジョシュ。今他の女の人の事考えた。ほんと、それは駄目だよー」


 ぽすぽす、と胸板を叩く彼女は全力なのだろうが勿論自分にダメージは全く通っていない。
 そんな彼女を見てジョシュアは頬を緩めた。


「そんな事ねーって」


 彼女といると自分を気取らなくて良い。本当に、自然な自分でいられる事をジョシュアはとても心地良く思っていた。
 そして彼女を前抱きにして抱きかかえると、彼女は顔を覗き込むようにして嬉しそうに笑った。


「抱っこ嬉しいな~。ジョシュ大好きだよ? ───っ、むぅぅっ、」


 そんなシエナに堪らず唇をつけるだけの口づけをすれば、突然の出来事に顔を真っ赤に染めた彼女を見つめた。


「······可愛い、」

「嬉しい!ジョシュがキス、してくれた。
 ······ね? おねだり、していいかな?」


 好意を寄せる女性に上目遣いをされてジョシュアが断れるはずもない。
 黙って続きを促すと、彼女は恥じらいながらも大胆な発言をした。


「ねぇ、その・・・ジョシュの、お、お・・・」

「お?」



「お、ちんちん、見せてほしい・・・」

「─────────はッ?」



 彼女は顔を真っ赤にしているが、自分も蒸発しそうな程に赤くなっているだろう。
 それに、とジョシュアはズボンの中で上を向けず苦しんでいる自分の息子に気づいた。
 いや、気づいてはいた。窮屈で無理矢理下を向かされているそれは違和感しかないのだから当然だ。
 だが、気付かないようにしていたのだ······なのに。



「だめ、かな?」

「······なんで、、」

「わたしも一応、『慣らし五夜』終わってるんだよ? 性欲くらい、ある······。」

「けど、俺達はまだ······初夜の儀までは出来ないぞ?」

「知ってるよっ。だからっ!······だから、ジョシュの、見せて? で、私にできる事してあげたいなあって······」


 ジョシュアはごくり、と生唾を飲んだ。
 やって欲しくないと言われれば、嘘になる。毎日団長として膨大な量の仕事をこなし、騎士団の団員達との訓練に励んでいる一人の健全な男として一日に一回は必ず抜くくらいには性欲は堪っている。

 そんなジョシュアの心の葛藤も知らず、シエナはジョシュアの身体から飛び降りると、自分で服を脱ぎ始めた。


「っ、ちょっと待てって·····!」

「お願い、私の裸見てもいいから。もちろん、触ってもいいよ?だめ、かな?」


 彼女は茫然と立ち尽くすジョシュアの前に屈むとカチャカチャと騎士服のベルトを外し始める。
 そして彼の下穿きと共にズボンをずり下げた。


「わあ、おお、おっきいね?」


 ぶるんっ、と窮屈な下向きからようやく立ち上がる事の叶った息子が、先端から嬉しそうに涎まで垂らしている。


『最悪だ・・・』


 ジョシュアは両手で額を覆った。そして次の瞬間ぬるっとして温かい感触がそれを包み込み思わず声が漏れる。


「っふ······ぅ、」


 見下げれば、自分の男根を愛おしそうに咥えながら必死に舐める裸体のシエナがいて······、
 その状況を把握した瞬間、急速に射精感が襲い、急いで彼女の口から自身を抜きとり距離を取った。


「ッ、待て。待て待て、まてまて! 見るだけっていったろ?!」

「ええ? 舐めたいよ、だって慣らし五夜ではそう教わったよ? 下手、かな?」

「いや、そういう事じゃなくて、だな、」

「分かった。じゃあ、これは私の一生のお願いね!
 だから、ジョシュのお願いも、聞いてあげる。」

「俺の、願い?」

「うん。なんでも、聞いてあげるよ?」

「なんでも・・・?」

「うん!なんでも、!」


 シエナはもう既に距離を詰めてきていて、ジョシュアの手を握り自分の胸にあてがった。
 たゆんとしたその感触に、彼の固い決意も揺らいでいく。


「······分かった。舐めるだけだぞ。一線は超えないから、」

「うん、分かった。本当はヤりたいけど。それはジョシュの気持ちが決まるまで待ってるね?
 で、ジョシュのお願いは?」

「っ······、」


 ジョシュアは一瞬躊躇ったが、意を決して自分の最近目覚めた趣味を言葉にした。


「······その団長······、って、呼んでくれるか······?」

「······えっ? そんな事でいいの? 寝台では団長って呼べばいい? いいね、なんかすっごく、悪いことしてるみたいっ」

「っ、ああ、······、」


 ジョシュアは顔を真っ赤にして俯く。そんなジョシュアを見て、シエナは艷やかな笑みを浮かべた。
 そして口を開く。


「分かった。ねえ、団長だんちょう。私とえっちな事、しよ?」

「······ッ、」

「ええ、またおっきくなったよ? 大丈夫、いま、舐めてあげるからね?」

「まじっ、やべ······ぇ」


 じゅぽっじゅぽっ、と卑猥な音が部屋に響き渡り、ジョシュアは思わず腰を引いた。
 
 無理だ、こんなの、持つはずがない。今日は帰宅したばかりでまだ抜いてすらいないのに。

 自分の家に好意を寄せる女性が来ているという状況ですら興奮するのが男の性。


 その彼女が裸で、自分のモノを咥えて─────

「······ああ、、っく、」

「ひもひいい?だんちょうっ、、」

 ──────────団長と言っている······。
 
 
 その時には既に目の前まで来ていた射精の波には抗う事が出来なかった。



「ッ、やべえ、イクっ。抜け、早く!シエナっ、」



 彼女は彼の言葉には従わず、一層硬くなったそれを咥えたままジョシュアを見ていた。
 彼女の美しい瞳に完全に欲情した獣のような自分の姿が映り、抵抗すらできないままその口内に白濁を吐き出す。


あまりの快感に混濁する意識の中、すぐに罪悪感が押し上げハッとして彼女を見れば、シエナは嬉しそうに口を開いて、舌を出した。


「っ、んう、、らんひょうの、いっはいはぁ······んんっ、」

ごくりとそれを飲み干して、彼女はにっこりと笑う。

「······団長だんちょう? ごちそうさまでしたっ、」


 ジョシュアはその後、その光景をおかずに何度も自慰を行う事となった。そしてシエナはこの日以降もずっとこの約束を忘れることはなく、寝台の上では彼の事を団長だんちょうと呼んでくれるのだ。

 だが、この時の二人は結婚の見通しすらまだ立っていなかった。

 どうしても一線を越えたい積極的な彼女シエナと、どうしても初夜まで手は出したくない真面目なジョシュアの攻防戦はまだまだ続く。

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