ちょうどいい私は、無理めの宮久土先輩のくるぶしをかじりたい

KUMANOMORI(くまのもり)

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フツーな私を取りまくもの

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 この頃は学校に行くたびに、反鳥が神妙な顔で声をかけてくる。

「炎上してるけど、大丈夫かよ?名前がさらされてる場所もあるし」
 それほど、SNSを駆使していると言いがたい反鳥が言ってくるとなると、いよいよ危機感が煽られる。

「いたちごっこっぽい。でも、お兄ちゃんやお姉ちゃんと違って、私みたいなフツーの高校生の顔と名前がさらされても、ね」
 私の言葉には反鳥は頷かない。

「誰でも見れる系のSNSは危ないじゃん。何かあってからじゃ遅いし。それに芦野って、意外に危なそう」
 意外に危なそうって何、と聞いても理由は話してくれなかったけれど。

「随分、優しいじゃん」
 とコメントすれば、心配なんだよと言うのだ。反鳥にしては珍しくしおらしい言いぶりにこちらが驚いてしまう。

「入学してから、一番最初に話したときのこと知ってる?」
「ん?どんなだっけ?」

「前髪が友達から評判悪くって、うわーって落ち込んでたら。話の輪に入って来て、いいじゃん、私センターパート好きだよって言って来たんだよ」
「へぇそうだっけ?」

「そう、中々強者だなって思った。で、まあ」
 言いよどむので、後追いしたら、
「まあ?」

「その時点で少し好きになってて」
 と強めのパンチがやって来たので、言葉を失った。

 中々ストレートな言葉を吐かれると、困ってしまう。私が困ったのを感じたらしく、
「ま、だから。心配なわけ」
 と言いつくろうのだ。

「ありがとう。でも、反鳥って。結構、すぐに落ちるんだね」
 そう言ったら最後のは余計だよ、と言われた。

 反鳥まで心配してくれている。早くおさめられればいいけれど、拡散している人は私のことを良く思っていない人なのかもしれない。

 だとすれば、その不満を取り除かない限り、鎮火はしにくいと思う。
 でも、誰が――――?
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