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フツーな私を取りまくもの
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彼はここ一二年でフォロワー数がうなぎ上りに増えていて、もうじき七百万人を超えるようだ。
彼の配信の特徴は受け入れ力が高い点にある。どんなチャットにも返してくれるスタイルなのだ。
私はフォロワーが数名の頃からのファンだった。たまたま動画配信サイトのおすすめに表示されたときから、追いかけている。
「友達の好きな人がなんとなくわかったとき、協力すべき?」
そんな風にチャットを入れたら、
「ライバルじゃないなら応援するなぁ。ライバルなら自分よりも相手を幸せにするかどうかで決めるかな~」
と希久は言う。
「じゃ、ライバルではありえないから、応援する」
「ちなみに誰なの?」
「お兄ちゃん」
と書いたら、一瞬希久の表情が固まったのを見る。
「へ~お兄ちゃんのことを友達が好きなんだ。応援してもいいかもね。実るかどうかはお兄ちゃん次第だね」
と答えてくれたので、
「ありがとう、希久さん」
とチャットを打つ。
中学の頃から時々こうして相談をしていた。
もし、一乃が兄のことが好きなら、何か私にも出来ることはあるかもしれない。
希久の言うとおり、恋が実るかどうかは兄次第だけれど。
彼の配信の特徴は受け入れ力が高い点にある。どんなチャットにも返してくれるスタイルなのだ。
私はフォロワーが数名の頃からのファンだった。たまたま動画配信サイトのおすすめに表示されたときから、追いかけている。
「友達の好きな人がなんとなくわかったとき、協力すべき?」
そんな風にチャットを入れたら、
「ライバルじゃないなら応援するなぁ。ライバルなら自分よりも相手を幸せにするかどうかで決めるかな~」
と希久は言う。
「じゃ、ライバルではありえないから、応援する」
「ちなみに誰なの?」
「お兄ちゃん」
と書いたら、一瞬希久の表情が固まったのを見る。
「へ~お兄ちゃんのことを友達が好きなんだ。応援してもいいかもね。実るかどうかはお兄ちゃん次第だね」
と答えてくれたので、
「ありがとう、希久さん」
とチャットを打つ。
中学の頃から時々こうして相談をしていた。
もし、一乃が兄のことが好きなら、何か私にも出来ることはあるかもしれない。
希久の言うとおり、恋が実るかどうかは兄次第だけれど。
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