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男爵令嬢フレッチェは、父を亡くして以来、継母と義妹に粗末に扱われてきた。
ろくな食事も与えられず、裏庭の木の実を摘み、花の蜜を吸って飢えをしのぐ日々。
そんな彼女を、継母たちは虫ケラと嘲る。
それでもフレッチェの慰めは、母が遺してくれた香水瓶の蓋を開け、微かに残る香りを嗅ぐことだった。
「あなただけの幸せを感じる香りを見つけなさい」
その言葉を胸に生きていた彼女に、転機は突然訪れる。
公爵家が四人の子息の花嫁探しのために催す夜会で、フレッチェは一人の青年ラウルと出会い、思い切って彼の誘いに応じる――。
ラウルとの出会いを経て、フレッチェの世界は大きく変わった。
二人の想いは、いつしか周囲の人々の香り――生き方や心の在りようまでも、静かに、やさしく調えていく……。
ページをめくると香り出す、
お疲れな毎日のなかで、少しだけ息をしやすくなる――そんな物語です。
※香水の作り方は中世ヨーロッパをモデルにした魔法ありのふんわり設定です。
※登場する植物の名称には、一部創作が含まれます。
文字数 99,256
最終更新日 2026.01.10
登録日 2025.11.03
断罪され、追放され、惨い人生を歩む――
聖女メルティナは死に安らぎを与えられず、同じ断罪の日へと引き戻されていた。
十度目の人生で、初めて別の道が拓けた。
一匹の青いカエルとの出会いに支えられ、メルティナは短いながらも穏やかな日々を手に入れる。
しかしその時間は、謎の青年によって無残に断ち切られてしまった。
迎えた十三度目の人生。
運命がわずかに狂い始めた世界で、メルティナの前に現れたのは――
かつて彼女とカエルを殺した、その青年だった。
「あなたを妻に迎えたい」
到底許せるはずのない相手からの求婚。
しかしメルティナには、心を殺してでも彼を受け入れなければならない理由があった。
これは、悲劇の聖女がたった一つの愛と未来を選び取る、やり直しの恋物語。
※本作は復讐や下剋上を主軸とした物語ではなく、
恋愛要素を中心としたファンタジー作品です(ややコメディ要素あり)
※女性が理不尽な扱いを受ける描写の示唆があります。
※R15相当の表現を含みますが、露骨な描写は避けたつもりです。
※別サイトで「死に戻り聖女は本当の愛をまだ知らない(仮)」と題して公開しているものと、同一の作品です。
文字数 86,863
最終更新日 2026.01.08
登録日 2026.01.08
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