妊娠しません！

もう一度ふられたら

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　迎えに来た輝夜は、同僚に丁寧に挨拶をして私を車に誘導する。
　レストランを予約している、と言うのだ。
　契約破棄を持ち出されるのかもしれない、と頭の片隅にあった。

　食事を終えて、二人きりで街を歩く。なんだかデートみたい、と思う。

　輝夜と付き合っていた期間は短い。婚約するまで半年程度付き合っただけだ。
　大学も別で職場も別だった。

　輝夜と付き合う前にも人と付き合ったことはあるけれど、長く続かなかったし、恋人がするようなことはほとんどしていない。

　私の初キスと初体験は、輝夜だった。