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閑話 五
閑話 銅走蛇の旗印
しおりを挟む抜けるような青空を見上げ、騎士ブラップリップ・スクルージは口から紫煙を吐き出した。
咥えている葉巻は、寄せ集めの葉を使った安売りの品だ。
味が悪いわけではない。
高級な葉の節や切れ端などを集めた其れは、却って好む者も居る。
それ自体は一級品ではないが、「一級品の切れ端の寄せ集め」。
安定した味は求められないものの、だからこそ一期一会の楽しみがある。
そんな葉巻の煙を肺に吸い込み、煙を細くした口から吹く。
宙に解けるように消えていくそれに目を細めながら、ブラップリップは身体を伸ばした。
「あーもー。天気もよくないし、仕事もさいっあくだし。なんなんだよもーおー」
「良い天気ではないか。雲ひとつなく、正に絶好の行軍日和である」
ブラップリップに声をかけたのは、人並みはずれた長身の丈夫であった。
金属と革で作られた鎧で身を包み、手には長い柄を持つ人の頭ほどもありそうな鉄槌が握られている。
この丈夫の名は、バンリース・ランドベル。
ブラップリップと同じく、騎士称号を持つ男だ。
バンリースはブラップリップが座っている岩の近くまで歩いて来ると、まぶしそうに空を見上げる。
清清しそうなバンリースとは対照的に、ブラップリップは苦々しそうな表情を浮かべた。
「快晴が好きな人間にはそうかもしれませんがね。僕みたいな明るいところをあまり歩きたくない人種にとっては、悪夢のような天気ですぜ」
「日の光を好む人間ばかりではない、か。雨天を好む者も居るだろうからな。ブラップリップの場合は、曇天といったところか?」
「お日様の光があるのは苦手ですかねぇ。僕の魔法は明るいところじゃ、ちょっと具合が悪いですし」
そういって、ブラップリップは肩を竦める。
バンリースは意外そうに目を丸くすると、ぐるりと周囲を見渡す。
「随分手際良く片付いているように見えるのだが?」
地面の上には、両手両足を縄で縛られた男達が転がされていた。
皆身なりは良いとは言えず、むしろ汚い印象を受ける。
男達から少し離れた場所には、剣やら槍やらが無造作に積み上げられていた。
それは、地面に転がっている彼らが持っていた武器である。
「そりゃ、このぐらいはねぇ。一応これでも騎士称号を賜ってる身ですし?」
「確かに、騎士称号を頂くのであれば、この程度はやってのけねばな」
「そういうバンリースの旦那のほうはどうだったんで? なんでしたら、お手伝いしますぜ」
身体を起こしながらのブラップリップの言葉に、バンリースはしまったというように顔を顰めた。
「成る程、その手があったか。実は苦心しておったのだ」
そういうと、バンリースは後ろを振り返った。
視線は、高い位置へと向けられている。
ブラップリップも、それに釣られるように視線をそちらへと投げた。
そして、ブラップリップは呆れたような苦笑いを浮かべる。
視線の先に立っていたのは、身の丈20mを越える巨大な人型の物体であった。
まるで大地がそのまま人の形を取って立ち上がったようなそれは、ゆっくりとした足取りでこちらへ近づいてきている。
両手には何かを持っているようで、掌で何かを包むようにしていた。
「あれ。持ってるのってやっぱり人ですかい?」
「然り。それが、中々に苦労してな。殺せと言われればこの鉄槌と我がゴーレム“行軍せしめる鮮血丘”でいくらでも叩き潰すのだが、如何せん生かして捕らえろというのが難題でな」
「へ? 殺してないですよね? 今回は無傷で捕まえろって言われてるんですぜ?」
若干焦ったような顔をするブラップリップに、バンリースは心配するなというように頷いた。
「苦労したといったろう。多少怪我はさせたが、生きてはいる」
それを聞いたブラップリップは、安心したようにため息を吐く。
岩の上から立ち上がると、軽く身体を払った。
「勘弁して下さいよ。バンリースの旦那がやらかすと、僕まで文句言われるんですぜ。あの人、こういうのにはやたらうるさいんですから」
面倒くさそうに頭を掻き、ブラップリップは上から下へと手を振った。
すると、掌の中からモヤのような、どろりとした気体のようなものが流れ出し始める。
まるで陽炎のようなそれは、非常に視認がしにくいものだった。
もしこれが太陽の下でなければ、目でその姿を捉えることが出来るものは殆どいないだろう。
質量を持った陽炎のようなその物体は、地面に転がった男達に絡み付いていく。
そして宙へと吊り上げると、ブラップリップの近くへと運び始める。
意思を持つもののようなその動きは、誰あろうブラップリップが制御しているものだった。
僅かに顔を顰め、ブラップリップは再び頭を掻く。
「やっぱりお日様の下だと見えちまいますね。薄暗いところだと完全に見えなく出来るのに」
「十分であろう。見えた所で、意思通りに動く流体に対処出来る者など早々居らぬものである」
「居ますさね。団長どころか、副団長にだって通じないんですぜ? 一方的にボコボコにされるし」
肩を竦めながら、ブラップリップはため息混じりに言う。
それを聞いたバンリースは、目を丸くした後、噴出すように笑った。
ブラップリップは非難するように眉間に皺を寄せる。
「すまんすまん! だが、それはあまりにも相手が悪かろうというものだ。“魔術師殺し”のハンス・スエラー。“魔獣狩り”のレイン・ボルト。どちらも化け物の類である」
「そりゃそうなんですけどね。やっぱりほら。目標は高くないと」
「立派な心がけではありますが、現在貴方方が所属している騎士団の団長は私ですよ。まずは私の指示した仕事を終わらせてください」
二人に声をかけたのは、木々のあいだを縫って歩いてきた人物であった。
神経質そうに眼鏡を直しながら、険しい視線を二人に飛ばす。
この男の名前は、ポーマット・ストラヒルという。
言葉通り、ブラップリップ、バンリースが現在所属している騎士団の、団長を勤める男だ。
「あら? ポーマットの旦那」
「ポーマット。そちらは終わったのか?」
「貴方方、人の話しを聞いていないようですね」
ポーマットは頬を引きつらせながら、眼鏡の位置を直す。
そんな様子を見て、ブラップリップは肩を竦めた。
「まぁまぁ。どうでもいいじゃないですか。仕事は終わりましたよ。ほら」
ブラップリップは、モヤのような物体、自身の魔法で持ち上げている男達を指差した。
それに倣うようにバンリースもゴーレムの手を指差す。
「殺していないでしょうね? 今回は生かして捕らえるのが仕事ですよ」
「その辺は心配要りませんぜ」
「然り。皆生かして捕まえているのである」
「ていうか、それよりもわかんないことがあるんですけど。だんちょーどの」
手を上げて質問がある意を示すブラップリップに、ポーマットは一瞬苛立ちを覚えたような表情を見せる。
だが、すぐに気を取り直して、続きを促す。
「言ってみてください。ただし、手短にですよ」
「なんでコイツラ生かして捕まえるんです?」
「成る程。言われてみればそうであるな。どういう事情だ?」
ブラップリップの言葉に、バンリースも同意するように頷いた。
二人のそんな様子に、ポーマットは盛大に顔を引きつらせる。
「来る道々説明したはずですが? 聞いていなかったんですか?」
「せつめい? そんなんされましたっけ?」
「記憶に無い」
怒りに震える手で眼鏡を押し上げると、ポーマットは深く溜息を吐いた。
おおよそのゴーレム使いは、二つの形態のゴーレムを操る事ができる。
一つは戦闘などに用いる、攻撃的な形態。
もう一つは、運搬や移送などに用いる、汎用性の高いものだ。
それは、他に類を見ないほどの巨体を誇る、バンリースのゴーレムも同じであった。
巨大さと、そこから来る圧倒的破壊力。
なにより、当人の攻撃性をもって騎士称号を手に入れたのが、バンリースという男である。
例え輸送形態だとしても、そのゴーレムの大きさは圧巻であった。
二足歩行人型の戦闘形態に対し、輸送形態は亀の姿そのものだ。
亀とはいっても、家屋を踏み潰さんばかりの巨大なものである。
生えている木々を意にも介さず蹂躙しながら歩くその姿は、さながら魔獣の様であった。
その亀の背中には、バンリース、ブラップリップ、ポーマットの三人。
ほかには、ロープで縛り上げられた無数の男達。
そして、もう一人。
革鎧の上に、紋章入りの黒いマントを羽織った少女が居た。
三つ編みにした長い赤髪と、どこか眠そうな、幾らか不機嫌そうな半眼が特徴的な少女である。
その少女は、亀の頭の上に座っていた。
どこか遠くを見るように、ぼうっと前方を眺めている。
「おーい、リビエラ。そこ、危なくないですかい?」
「平気なのです。むさい男の近くより、よっぽど安全なのです」
ブラップリップの心配に、リビエラは振り向きもせず応える。
肩を竦めるブラップリップに、ポーマットは首を横に振った。
「まったく、どいつもこいつも。ハンス団長はよくこの連中を纏めていたものです」
「あの方は別格である。人格もそうだが、実力がまず尋常ではない。ここにいる四人が束になって掛かっても、敵うかどうかである」
「それは流石に、言い過ぎ。と、いえないのがあの人の恐ろしい所ですね」
唸るポーマットに、ブラップリップが同意するように頷く。
懐から葉巻を一本取り出すと、咥えていた葉巻で火を付ける。
短くなったほうの葉巻は、そのままゴーレムの背に押し付けもみ消す。
「ここにいる面子以外の団員でも、あの人に勝てるヤツなんていやしませんぜ。こと僕ら魔法を使う連中にしてみれば、天敵ですからねぇ」
「天敵、ですか。言い得て妙ですね。国内随一の強化魔法に、国内随一の剣の腕。そして、圧倒的な対魔法使い戦闘経験。オーソドックスだからこそ、隙が有りません。何より、強化魔法による加速には尋常ならざるものがあります。以前、普通の騎士が一数えるあいだに、ハンス団長は十数えるのだ、と例えたものがいましたが、恐らく実際にそれだけ体感時間が違うのでしょう」
「はいはいはい。相変わらずだねポーマットの旦那は。魔法研究家の卵でしたっけ?」
「卵などというのもおこがましいですよ。学生時代に齧った程度です。退役したら、本格的に学びたいものですが」
大きく溜息を吐くと、ポーマットは遠くに視線を投げた。
どこか諦めているような様子が、その顔からは伺える。
「しばらくは難しく有るだろう。騎士というのは良くも悪くも国防の要である」
この国における騎士というのは、大多数を相手取れる大きな戦力を持つ個人に送られる称号だ。
大きな権限や給与を与えられはするものの、その分不自由な事も多い。
戦いに狩り出されることも多く、無事に退役できる年齢まで生きていられるかも妖しい部分がある。
「わかっていますよ。半ば諦めてもいます。それだけの給料も権限も頂いていますから」
「給料かぁー。前の戦争のとき、どっちゃり貰ったからなぁー」
前の戦争というのは、隣国との戦の事である。
無理な作戦を強いられたブラップリップは、その見返りにかなりの金額を手に入れていた。
ブラップリップだけではない。
ここにいる騎士四人は全員、ハンス・スエラー率いる「銅走蛇騎士団」の元団員なのだ。
戦争当時、ハンスにはいくつもの無茶な作戦が言い渡され、それを実行させられていた。
となれば当然、ハンスが団長として率いる騎士団がそれを実行したことになる。
普通なら死ぬような作戦の数々を成功させたことで、彼らには多額の追加褒賞が与えられたのだ。
「しばらく働かなくても生きていけるんですけどねぇ」
「そうも行かぬのが、騎士の辛い所である」
「金はあるけど暇は無しって。どうかと思いますぜ? これでせめて仕事が楽しければねぇ。なんでしたっけ? コソ泥退治?」
ブラップリップが首をかしげながら尋ねた相手は、ポーマットだ。
訊ねられたポーマットは、不機嫌そうに眉間の皺を寄せる。
「盗賊です。とはいっても、隣国から流れてきた難民の一部だそうですが。詳しい事は伝えられていません。ただ、生かして捕らえろというお達しです」
「隣国。ロックハンマー侯爵領の向こう側のであるか」
「貴方は今自分がどこにいると思っているのですか。北ですよ、北。北側の国です」
彼らの住む国は、大陸でも有数の強国だ。
その分、領地も広い。
となれば当然、他国と接する場所も多くなる。
彼らの国にとっての隣国は、一つではないという事だ。
「あの国は豊かでは有りますが、それでも食うに困った難民が出ることがあります。そういった連中が、こちらの国に来る事がある訳です。そして、盗賊に身を落す事もあるわけですね」
「うむ。どこの世界でも生きるのは難しいということであるな」
「ところが、この連中はそういうものではないようなのです。盗賊に偽装した、隣国の密偵らしいのですよ」
それを聞き、ブラップリップとバンリースは驚いたような表情で転がっている男達を見回した。
殆どのものが気絶しているか、意識が朦朧としている状態だ。
ブラップリップは悩むような間を置いて、ポーマットに顔を向ける。
「それにしちゃぁ、クソ手ごたえもなかったですぜ?」
「貴方方が腐っても騎士だからでしょう。大体、本当に密偵なのかまだ分からないのですよ。だから捕まえてきて尋問にかけるんです」
「殺してしまったほうが早いのではないか?」
「人の話を聞いていたんですか貴方は。大体、それを決めるのは私ではありません。もっと上です」
「宮仕えの辛い所である、か」
神妙な顔で言うバンリースに、やはり神妙な顔でブラップリップとポーマットは頷いた。
「はぁ。事前の説明無しに仕事やらされてよ。しかもくっそつまんないやつ。嫌になるってもんですぜ」
「いや、説明はしましたよ。貴方方が聞いていなかっただけです」
「またぞろ戦争でも起きれば、ハンス団長が地方騎士から復帰されるのであろう。それまでの辛抱である。どうせ戦争は起きるものであるからな」
「平和を全否定するような発言ですね。これだから戦争屋は嫌なんですよ」
呆れたようにため息を吐きながら、ポーマットは首を振った。
その視界に、自分達のほうを振り返ったリビエラの姿が映る。
「どうした、リビエラ」
「戦争は起きないほうがいいのです。平和になれば、私もあの街にいけるのです」
「あの街? ハンス隊長が居る街か?」
「そうなのです。そこで私は、ハンスパパの娘になって、幸せに暮らすのです」
まるで輝きの無い目を見開き、リビエラは三日月状に唇を開いた。
笑っているのだろうが、その表情はあまりにも作り物めいていて、不気味さだけが際立っている。
そんなリビエラの笑顔を見て、ブラップリップは葉巻の煙を噴出した。
「なんだリビエラ、まだそれいってたのか。無理でしょそれ」
「無理じゃないのです。確定した、約束された未来なのです」
リビエラ・クリティアは、その能力を買われて軍部に迎え入れられた少女である。
生まれてまもなく孤児院の前に置き去りにされ、そこで育てられた。
その後、高い魔法能力があることが分かり、貴族に引き取られたのだ。
幼いながら圧倒的な魔法能力を有していた彼女は、すぐにその貴族の手によって戦争に投入された。
魔法能力の優れたものを養子にし、戦いに参加させて武勲を挙げさせる。
この国では良くある、家名を上げるための常套手段だ。
そこで手柄を立てるなら良し、死んだところで別に惜しくは無い。
もともとの魔法能力の高さからすぐに騎士称号を得たリビエラが配属されたのが、ハンスが団長を務める「銅走蛇騎士団」だったのである。
当然、そんな身の上の少女を放って置けるほど、ハンス・スエラーは器用な男ではない。
件の貴族とは戦争終結を機に無事「縁が切れ」、今現在のリビエラは天涯孤独の身になっていた。
そんなリビエラの現在の目標が、彼女が口にしていたこと。
ハンスの養女になる事なのだ。
「ハンスパパはパパに、レインママはママになるのです。そして私は娘として、幸せで幸せで、幸せの絶頂でほのぼのとした日常を送るのです」
「貴女それ、団長の前で言ったらレイン副団長に殺されますよ?」
「大丈夫なのです。リビエラ・スエラーは空気が読める子なのです」
「貴女の家名はクリティアでしょう」
「それは仮初の名なのです。魂の名にして、将来必ずそうなるという約束された家名はスエラーなのです」
なぜか両拳を空に向けて突き上げ、リビエラは鼻息荒く宣言する。
「そういえば、リビエラ。今度長い休みとって、ハンス団長に会いに行くとか言ってましたぜ」
「はっ!? いや、聞いていませんよ! というか片道でも十何日も掛かる所にどうやって行くつもりですか!」
「安心するのです。私なら二日で着くのです」
言いながら、リビエラは空に向って大きく両手を広げた。
すると、掌の中に握り拳大の炎が生まれる。
その炎は一瞬で大きさを増し、直径2mはあろうかという火球へと変化した。
リビエラの魔法は、炎を自在に操るというものだ。
それを噴射させる事により、空を飛ぶ事もできる。
「そういう問題ではありません! そもそも、上官である私に報告もせずに休みが取れるはずが無いでしょう!」
「レインママには許可を取ったのです」
「レイン副団長は現在私達の上官では有りません!」
言い争うリビエラとポーマットを横目に、ブラップリップは空を見上げた。
やはり、どこまでも抜けるような青空である。
「はぁ。僕も会いにいこうかなぁ。顔見に行くのも面白そうですし?」
「夜であれば移動距離が伸ばせる、だったか。よろしく伝えて置いてくれ」
「はいはい。お任せくださいな。ばっちり伝えて置きますぜ。まぁ、いけたらですけど。っていうか、他の連中なにしてるんです? 俺らだけ仕事してるんですかい?」
「確かに気になるところなのである」
「来る前に言ったでしょう! 他の団員は別の場所で仕事をしているんです!」
ポーマットが怒鳴るが、ブラップリップとバンリースは首を傾げる。
まったく知らないといった様子だ。
「ていうか、リビエラはどこでなにしてたんです?」
「私は盗賊の根城を焼き払っていたのです。マルコゲなのです。でも、盗品や証拠になりそうなものは残してあるのです。リビエラは仕事が出来る子なのです」
「それも説明したはずなんですがね。まったく、よくもまぁあのお二人はこの連中を操縦していたものです」
頭を抱えるポーマットを見て、ブラップリップはけたけたと笑う。
他の二人も、どこか面白い物を見ているかのような表情を浮かべていた。
ブラップリップとリビエラの二人がハンス達の街を訪ねていくのは。
まだ少し先の話である。
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