翼のない竜-土竜の話-

12時のトキノカネ

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えっと、俺のランクはGランクだから
昨日登録したギルドに俺は来ている。中はよく漫画とかであるような
酒場って言うイメージよりも俺にはハロワの印象が強い。
なんとなく俺の中で仕事を求める場所って考えがある所為もあるだろうけど
一応、酒を飲める喫茶も併設してるからまあイメージから大外れじゃないけど
この俺がいるギルドが都市部にあるってこともあってか
ギルド内はさほどうるさくもなく過ごしやすい環境になっている。
ありがたい。

俺は冒険者初心者の見習いだから依頼が載ってる掲示板は一番はじっこの
狭い場所だけどそれなりに依頼の紙が張ってあってありがたい。
一つ一つじっくりと見させてもらう。

「薬草、10か。薬草ってどんな草だろう。教えてもらえるのかな」

まあ依頼内容は子供のお使い程度からだけど
ギルド初依頼クエストなんてゲームでもこんな感じだったし
はじめは優しいのからってのは鉄則だよね。
うんうん。これで依頼システムを学んでいくわけだ。


「だから、このような子供のお使いのような任務ではなくもっと難しい重要な
依頼を紹介してくれといっている!」

「それはできません。現在一つも依頼をこなされていない方に重要で重い任務は
われらギルドではお願いすることは出来ません」


わー、この世界で初クレーマーに遭遇。
モンスターに遭遇する前に困ったチャンに遭遇かよ。
どれどれ、どんな顔が悪くて柄の悪いゴロツキかな?

俺はゲーム内で楽しむノリで依頼を受けるカウンターを掲示板から覗く。
そこには予想外に怪しい顔を覆面で隠した御仁が堂々と
受付嬢のお姉ちゃんと口論していた。

ふーん、なんだかいかにも厄介ごとを背負ってますって感じの男だね。
俺的には面白そうな男だ。

どうしようかな。
冒険譚にはこういう厄介ごとがつきものかな。いいスパイスになって
刺激を与えてくれる物語の名場面の始まりだったりするのかも。

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