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19. バイトでの様子。
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「お待たせいたしましたお客様」
菫が注文したお客さんの許へパフェを持っていくとなにやら白い紙にかわいい絵を書き込んでいたお客様がさささっと紙をファイルにしまいこんでテーブルの空間を開けてくれる。そこへ特大の大きさを誇るパフェを置くとちいさく、本当に小さくお客様の顔を上げた眼鏡越しの瞳の黒目が大きく広がる。心なしか口元も小さく開いている気がする。パフェを置いた手前にスプーンを置いて伝票を置くとおそるおそるスプーンを取ったお客様がパフェを救い口に含んだ。
尻尾があれば全力で振りちぎってそう。
無言で食べるお客様に注文の品を届けた後、またカウンター近くの店を一望できる位置に戻った菫が観察しているとお客様ががっついている。
この店はちょっと乙女チックだが固定客のお客様はいてそれなりに繁盛している。見た目は個性的だが味がとびきり良いのだと菫は思う。
「あいつ、また甘いものを…。」
甘い物好きのお客さんを見ていると、隣で声がする。チラッと見れば同僚がうえ、という感じで顔をしかめているのが入り込んだ。
最近このお店のバイトに入った茶白君だ。ちょっと腕白系の茶髪のチャラ男君だ。
「こんにちは、茶白君。バイト入り今からなんだ」
「あ、ああ。橘、さん、か。どうも」
挨拶をすれば挨拶をぶっきらぼうながら返される。
「もしかしてあのお客さん知り合い?」
パフェを食べるお客さんをちらりと見る。
「ば、そんなわけないだろうっ」
大げさに否定される。絶対ないと念押しされる。
そこまで否定する必要はないが、「あんなオタク知り合いじゃねー」というからオタクが苦手なんだろうと推察する。店員がうるさくするのはご法度なんでそれ以上は黙って仕事に集中する。
「はあ、疲れる」
立ち仕事に思わずといった感じで毀れた茶白君の言葉を店長が拾ったようでこらっと叱った後に甘いものを作ってあげるとなにが良いと希望を聞いてくる。
店長はいい人で店が空いていると店員にもよく何か作って食べさせてくれる。
「あ、俺甘いものは…。」
「にがてー?じゃー、しょっぱいの。ちょっと小腹空いてるならサンドイッチで良いかなー?スミレちゃんはなにー?」
ちゃっちゃと手際よくサンドイッチを作り茶白君の前に出すと「ウッス」と受け取って食べる。そういうところは遠慮がない。一切れを二口で食べるのも元気がいい悪がきといった風だ。そう思ったのは自分だけじゃなく店長も茶白君を見て笑っている。はじめは恐い人かと思う鋭い三白眼にどきりとしたが、やっぱり人はかかわってみないとその人の本質はわからないと思う。
『なんか手のかかる弟みたい。(弟いるけど)』
母性本能をくすぐられそうな仕草が多いのだ。この新しく入った新人は。
店長は女装しているが190ある。茶白はその店長に体格は劣るものの170後半とけして貧弱ではなくがっしりとしているのだがどうも行動が幼いガキ大将なのだ。それが年上?女性が見たらかわいく見えると思えてしまう要因だった。
それになんだかんだで女の子には一歩引いて気を使ってるし。
レディーファーストとまで紳士的ではないが、女性に高圧的に来ないのだ。
それがわかると菫はこの新人君に気を許した。
うん、弟。やんちゃな弟って感じだな。
にこにことサンドイッチを平らげる姿を菫はほほえましげに見守った。
「お待たせいたしましたお客様」
菫が注文したお客さんの許へパフェを持っていくとなにやら白い紙にかわいい絵を書き込んでいたお客様がさささっと紙をファイルにしまいこんでテーブルの空間を開けてくれる。そこへ特大の大きさを誇るパフェを置くとちいさく、本当に小さくお客様の顔を上げた眼鏡越しの瞳の黒目が大きく広がる。心なしか口元も小さく開いている気がする。パフェを置いた手前にスプーンを置いて伝票を置くとおそるおそるスプーンを取ったお客様がパフェを救い口に含んだ。
尻尾があれば全力で振りちぎってそう。
無言で食べるお客様に注文の品を届けた後、またカウンター近くの店を一望できる位置に戻った菫が観察しているとお客様ががっついている。
この店はちょっと乙女チックだが固定客のお客様はいてそれなりに繁盛している。見た目は個性的だが味がとびきり良いのだと菫は思う。
「あいつ、また甘いものを…。」
甘い物好きのお客さんを見ていると、隣で声がする。チラッと見れば同僚がうえ、という感じで顔をしかめているのが入り込んだ。
最近このお店のバイトに入った茶白君だ。ちょっと腕白系の茶髪のチャラ男君だ。
「こんにちは、茶白君。バイト入り今からなんだ」
「あ、ああ。橘、さん、か。どうも」
挨拶をすれば挨拶をぶっきらぼうながら返される。
「もしかしてあのお客さん知り合い?」
パフェを食べるお客さんをちらりと見る。
「ば、そんなわけないだろうっ」
大げさに否定される。絶対ないと念押しされる。
そこまで否定する必要はないが、「あんなオタク知り合いじゃねー」というからオタクが苦手なんだろうと推察する。店員がうるさくするのはご法度なんでそれ以上は黙って仕事に集中する。
「はあ、疲れる」
立ち仕事に思わずといった感じで毀れた茶白君の言葉を店長が拾ったようでこらっと叱った後に甘いものを作ってあげるとなにが良いと希望を聞いてくる。
店長はいい人で店が空いていると店員にもよく何か作って食べさせてくれる。
「あ、俺甘いものは…。」
「にがてー?じゃー、しょっぱいの。ちょっと小腹空いてるならサンドイッチで良いかなー?スミレちゃんはなにー?」
ちゃっちゃと手際よくサンドイッチを作り茶白君の前に出すと「ウッス」と受け取って食べる。そういうところは遠慮がない。一切れを二口で食べるのも元気がいい悪がきといった風だ。そう思ったのは自分だけじゃなく店長も茶白君を見て笑っている。はじめは恐い人かと思う鋭い三白眼にどきりとしたが、やっぱり人はかかわってみないとその人の本質はわからないと思う。
『なんか手のかかる弟みたい。(弟いるけど)』
母性本能をくすぐられそうな仕草が多いのだ。この新しく入った新人は。
店長は女装しているが190ある。茶白はその店長に体格は劣るものの170後半とけして貧弱ではなくがっしりとしているのだがどうも行動が幼いガキ大将なのだ。それが年上?女性が見たらかわいく見えると思えてしまう要因だった。
それになんだかんだで女の子には一歩引いて気を使ってるし。
レディーファーストとまで紳士的ではないが、女性に高圧的に来ないのだ。
それがわかると菫はこの新人君に気を許した。
うん、弟。やんちゃな弟って感じだな。
にこにことサンドイッチを平らげる姿を菫はほほえましげに見守った。
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