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「知らない景色だ……。」
壁にもたれ、片膝を立て、両手はだらりと下ろしている。
遠くを見るような目線で、言ってみたかったカッコイイセリフを呟き、目を覚ました。
「肌寒くてすぐ起きちゃった気がするよ。」
朝に買ったパンを2つ手に取り、腹ごしらえをした。
(ステータス)
黒川 夜
レベル:17
属性:闇
HP:1120
MP:1120
攻撃力:410
防御力:385
敏捷性:580
魔力:900
スキル
・シャドークロー レベル2
・ダーク レベル1
・ナイトメア レベル1
「おおお!? レベル上がってるしスキルも増えてる!」
ステータスが上がっているので、夜になった事が分かる。
ジャイアントルーパーの討伐と、パトリック達に同行していたおかげで、最後にステータスを確認した時からレベルが6も上がっていた。
「ナイトメアか、カッコイイね! さてさて、どんなスキルなのかなー?」
(ナイトメア レベル1:影に潜り、対象の影へと瞬時に移動する。対象の影は自身の影と繋がっている必要がある。範囲:自身を中心に半径3メートル以内。)
「瞬間移動きた! 暗闇なら好きな場所に移動できるってことか! ここなら壁際に居れば良さそうだな。」
壁沿いの少し離れた場所を指定し、スキルを発動した。
(ナイトメア)
スキルを使うと目の前が一瞬だけ暗闇に包まれ、視界が戻るとスキル発動前とは目線が変わっていた。
先程まで座っていたはずが、移動先では直立していたのだ。
「さっきまで座ってたよな? あれ、もしかして……。」
(ナイトメア)
視界が闇に包まれ、明るさを感じると目の前には壁があった。
スキル発動時に、移動先で壁の方を向いている自分の姿を想像していたのだ。
「やっぱり! 移動先の自分の姿をイメージすればいいんだ!」
MPは1回あたり50消費するようだが、これで瞬時に相手の裏に回り込み、隙を突いて攻撃する事ができる。多用するのは厳しいが、ここ一番で力を発揮してくれそうだ。
荷物を片付け、おもむろに服を脱ぎ裸になる。気付かぬうちに夜が明けてしまうと、5歳児並のステータスとなり、返り討ちにあってしまうからだ。
肩を回して気合を入れる。
「よーし、ここからは俺の時間だ!」
カバンを背負い、セーフゾーンの入り口から恐る恐る外を見渡す。近くにモンスターは居ないようだ。
通路を進み、左右に分岐した通路を右に曲がると、5メートル先に3つの影が朧げに見える。
「「「ゲギギ……グキ。」」」
ゴブリンだ! こちらに気づいたようで、下卑た笑いを浮かべ近づいてきた。背負っていたカバンを壁の方へ放り投げる。
壁にもたれ、片膝を立て、両手はだらりと下ろしている。
遠くを見るような目線で、言ってみたかったカッコイイセリフを呟き、目を覚ました。
「肌寒くてすぐ起きちゃった気がするよ。」
朝に買ったパンを2つ手に取り、腹ごしらえをした。
(ステータス)
黒川 夜
レベル:17
属性:闇
HP:1120
MP:1120
攻撃力:410
防御力:385
敏捷性:580
魔力:900
スキル
・シャドークロー レベル2
・ダーク レベル1
・ナイトメア レベル1
「おおお!? レベル上がってるしスキルも増えてる!」
ステータスが上がっているので、夜になった事が分かる。
ジャイアントルーパーの討伐と、パトリック達に同行していたおかげで、最後にステータスを確認した時からレベルが6も上がっていた。
「ナイトメアか、カッコイイね! さてさて、どんなスキルなのかなー?」
(ナイトメア レベル1:影に潜り、対象の影へと瞬時に移動する。対象の影は自身の影と繋がっている必要がある。範囲:自身を中心に半径3メートル以内。)
「瞬間移動きた! 暗闇なら好きな場所に移動できるってことか! ここなら壁際に居れば良さそうだな。」
壁沿いの少し離れた場所を指定し、スキルを発動した。
(ナイトメア)
スキルを使うと目の前が一瞬だけ暗闇に包まれ、視界が戻るとスキル発動前とは目線が変わっていた。
先程まで座っていたはずが、移動先では直立していたのだ。
「さっきまで座ってたよな? あれ、もしかして……。」
(ナイトメア)
視界が闇に包まれ、明るさを感じると目の前には壁があった。
スキル発動時に、移動先で壁の方を向いている自分の姿を想像していたのだ。
「やっぱり! 移動先の自分の姿をイメージすればいいんだ!」
MPは1回あたり50消費するようだが、これで瞬時に相手の裏に回り込み、隙を突いて攻撃する事ができる。多用するのは厳しいが、ここ一番で力を発揮してくれそうだ。
荷物を片付け、おもむろに服を脱ぎ裸になる。気付かぬうちに夜が明けてしまうと、5歳児並のステータスとなり、返り討ちにあってしまうからだ。
肩を回して気合を入れる。
「よーし、ここからは俺の時間だ!」
カバンを背負い、セーフゾーンの入り口から恐る恐る外を見渡す。近くにモンスターは居ないようだ。
通路を進み、左右に分岐した通路を右に曲がると、5メートル先に3つの影が朧げに見える。
「「「ゲギギ……グキ。」」」
ゴブリンだ! こちらに気づいたようで、下卑た笑いを浮かべ近づいてきた。背負っていたカバンを壁の方へ放り投げる。
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