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ラロックの聖母
ラロックの聖母の科学的分析
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科学的分析
2008-11-20 15:21
※ 先ほどのサイトより転載
絵画の真贋判定において柱となるのは専門家の見解ともう1つ、科学的な証明である。
「ラロックの聖母」もこれまでに多くの科学的分析を行ってきた。
この章ではそんな現代の最新科学によって実証された事柄を年代順に記していく。
《1999年 12月》
CNEPによるX線分析
3人が次に求めたものは、絵がダ・ヴィンチ作品であるという科学的根拠。
そこでフランスのクレルモンフェラン地方にあるCNEP(CENTRE NATIONAL DE PHOTOPROTECTION)に「ラロックの聖母」を預けた。
その精巧さから世界にも名を知られるCNEPでX線分析を行い、絵の具などの素材から年代を特定するためだ。
結果、CNEPのルメール教授は「この絵は15世紀の終わりか、16世紀の初めに描かれたものである」と断定した。さらにはこの絵に使用されている「黄色」が、卵の黄身を使用したテンペラ手法であることも判明。
その手法は、まさしくダ・ヴィンチが活躍した時代によく見られたものであった。
しかし科学技術の力に驚くのはこれだけではなかった。なんと描かれている聖母マリアの口元に、何度か書きなおされた跡が発見されたのだ。
ダ・ヴィンチは「微笑み」の表現にこだわったことで知られるが、この絵に隠されていた「何度も書き直された口元」は何を意味するのか・・・?それは2004年に明らかになる。
《2004年 4月 》
「エディテック研究所」による赤外線分析
その年、「ラロックの聖母」はダ・ヴィンチ研究家セラチニ氏のラボ、エディテック研究所にあった。
何度も書き直された口元に何が隠されているのか。
この謎を解くため、赤外線・放射線・紫外線・X線により分析。
その結果、マドンナの口元の下には、なんと目に見える笑みとは異なるオリジナルの微笑みが描かれていることがわかった。
その微笑みこそまさしく、ダ・ヴィンチ作品にたびたび表現されている“ダ・ヴィンチスマイル”ではないのか?この発見により、口元の表現に違和感を感じていた専門家たちをも納得させられる材料がそろったのである。
《2007年 12月 》
「ルミエール・テクノロジー」でマルチスペクトラル技法による撮影
パリのルミエール・テクノロジーにおいて、画像の最小要素を引き伸ばして見ることができる特殊技術を用いて絵の下に描かれた詳細を正確に撮影。この技術はマルチスペクトラル技法と呼ばれ、特殊なカメラによって絵画のピグメントまでを鮮明に引き伸ばすことができる。修復作業を行っていないこの絵はまだ薄暗く細部に何が描かれているかが肉眼では確認しずらいが、この分析により絵画の右上部に水鳥が描かれていたことが確認できた。
水に関するスケッチを数多く残したダ・ヴィンチ。この発見で、ダ・ヴィンチにより近づいたと言えよう。
《2008年》
初頭 ローマ警察による指紋検査
ダ・ヴィンチ博物館館長であるアレッサンドロ・ヴェッツォーシィ氏が、イタリアのCHIETLIにあるGABRIEL D’ANNUNZIO大学の人類学者のルイージ・カパッソ教授に依頼し、ついにローマ警察の化学部門が動きを見せた。
ローマ警察にはこれまでのダ・ヴィンチ作品から採取した200個にも及ぶ指紋が保存されている。つまり絵画についている指紋と、ローマ警察に保存されている指紋を比較、検証しようというのだ。残念ながらラロックの聖母には指紋が残されていなかったが、重要な手がかりがこの絵から発見された。それは手のひらの「掌紋」である。筆だけでなく、指や手のひらを使って繊細な表現を得意としたダ・ヴィンチ。
彼の手のひらの跡が作品に残っていても不思議ではない。しかし、過去に掌紋は採取していなかったため、正真正銘のダ・ヴィンチ作品から掌紋を探すべく、現在も作業が進められている。
※ 転載終わり
なるほど。
これだけ大掛かりな科学的分析をしたのだから、来日の時、
国際ニュースにもなるわけだ。
科学者は、視覚が狂っているのか?
こんなにまで、科学的分析をする必要があったのか?
視覚的に見て、バランスの悪さや違和感を感じなかったのか?
見られたくない部分を、テロップで隠す。
2008-11-20 15:21
※ 先ほどのサイトより転載
絵画の真贋判定において柱となるのは専門家の見解ともう1つ、科学的な証明である。
「ラロックの聖母」もこれまでに多くの科学的分析を行ってきた。
この章ではそんな現代の最新科学によって実証された事柄を年代順に記していく。
《1999年 12月》
CNEPによるX線分析
3人が次に求めたものは、絵がダ・ヴィンチ作品であるという科学的根拠。
そこでフランスのクレルモンフェラン地方にあるCNEP(CENTRE NATIONAL DE PHOTOPROTECTION)に「ラロックの聖母」を預けた。
その精巧さから世界にも名を知られるCNEPでX線分析を行い、絵の具などの素材から年代を特定するためだ。
結果、CNEPのルメール教授は「この絵は15世紀の終わりか、16世紀の初めに描かれたものである」と断定した。さらにはこの絵に使用されている「黄色」が、卵の黄身を使用したテンペラ手法であることも判明。
その手法は、まさしくダ・ヴィンチが活躍した時代によく見られたものであった。
しかし科学技術の力に驚くのはこれだけではなかった。なんと描かれている聖母マリアの口元に、何度か書きなおされた跡が発見されたのだ。
ダ・ヴィンチは「微笑み」の表現にこだわったことで知られるが、この絵に隠されていた「何度も書き直された口元」は何を意味するのか・・・?それは2004年に明らかになる。
《2004年 4月 》
「エディテック研究所」による赤外線分析
その年、「ラロックの聖母」はダ・ヴィンチ研究家セラチニ氏のラボ、エディテック研究所にあった。
何度も書き直された口元に何が隠されているのか。
この謎を解くため、赤外線・放射線・紫外線・X線により分析。
その結果、マドンナの口元の下には、なんと目に見える笑みとは異なるオリジナルの微笑みが描かれていることがわかった。
その微笑みこそまさしく、ダ・ヴィンチ作品にたびたび表現されている“ダ・ヴィンチスマイル”ではないのか?この発見により、口元の表現に違和感を感じていた専門家たちをも納得させられる材料がそろったのである。
《2007年 12月 》
「ルミエール・テクノロジー」でマルチスペクトラル技法による撮影
パリのルミエール・テクノロジーにおいて、画像の最小要素を引き伸ばして見ることができる特殊技術を用いて絵の下に描かれた詳細を正確に撮影。この技術はマルチスペクトラル技法と呼ばれ、特殊なカメラによって絵画のピグメントまでを鮮明に引き伸ばすことができる。修復作業を行っていないこの絵はまだ薄暗く細部に何が描かれているかが肉眼では確認しずらいが、この分析により絵画の右上部に水鳥が描かれていたことが確認できた。
水に関するスケッチを数多く残したダ・ヴィンチ。この発見で、ダ・ヴィンチにより近づいたと言えよう。
《2008年》
初頭 ローマ警察による指紋検査
ダ・ヴィンチ博物館館長であるアレッサンドロ・ヴェッツォーシィ氏が、イタリアのCHIETLIにあるGABRIEL D’ANNUNZIO大学の人類学者のルイージ・カパッソ教授に依頼し、ついにローマ警察の化学部門が動きを見せた。
ローマ警察にはこれまでのダ・ヴィンチ作品から採取した200個にも及ぶ指紋が保存されている。つまり絵画についている指紋と、ローマ警察に保存されている指紋を比較、検証しようというのだ。残念ながらラロックの聖母には指紋が残されていなかったが、重要な手がかりがこの絵から発見された。それは手のひらの「掌紋」である。筆だけでなく、指や手のひらを使って繊細な表現を得意としたダ・ヴィンチ。
彼の手のひらの跡が作品に残っていても不思議ではない。しかし、過去に掌紋は採取していなかったため、正真正銘のダ・ヴィンチ作品から掌紋を探すべく、現在も作業が進められている。
※ 転載終わり
なるほど。
これだけ大掛かりな科学的分析をしたのだから、来日の時、
国際ニュースにもなるわけだ。
科学者は、視覚が狂っているのか?
こんなにまで、科学的分析をする必要があったのか?
視覚的に見て、バランスの悪さや違和感を感じなかったのか?
見られたくない部分を、テロップで隠す。
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