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トイレの中で ①
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♢ ♢ ♢
「補導されるまで粘ったのにそのあと一回も痴漢に出くわさなかったんだぞ! あんまりだ。俺の休日を返せ」
土日明け。教室に入るなり蛍川の机に直行した。優等生のこいつは誰よりも早く登校する。朝の静かな空気が好きなのだとか。
「補導ってことは夜までさ迷ってたの? 他に人生ですることないの?」
「あの警官「こんな時間になにしてるの?」じゃねーよ! 高校生だぞいちいち声掛けすんな」
「高校生にもなっていちいち警察に迷惑かけないでよ……」
「ああ?」
蛍川の声が冷たい。不思議に思って顔を上げると本と開いているのはいつものことだが、こちらを見ていなかった。なんだよつめてーなと怒りかけ、喧嘩してたんだと思い出す。むしろシカトせずに相槌を打ってくれたことに驚きだ。
のろのろ立ち上がるとばつが悪そうに首の後ろを掻いた。
「あー……。昨日、じゃなくて、一昨日は悪かったな……。ほたるんのこと舐めてたわ。はいこれ」
「?」
コトッと小さな箱を蛍川の机に置く。
不審そうな眼差しを向ける。
「なにこれ。エロ系のアイテムだったら窓から投げ捨てるよ?」
箱をだよね⁉ 俺じゃないよね?
「湿布だよ。湿布。強めに殴っちまったし」
はあとため息をつく蛍川。
「栄田君のパンチなんて痛くも痒くもないよ」
「なんだよ。強者台詞吐きやがって……。ほたるんは鍛えてるって言ってたけど、ジムでも通ってんのか?」
もしそうなら二十三時には寝るのにいつ勉強しているのだろうか。
あ、家に未来からきた青狸でもいて時間の進まない部屋とか作ってもらった?
と言うと馬鹿を見る目で一瞥してきた。やっとこっち見たと思ったらテメェ。
「……じいちゃんに鍛えてもらってるの」
「そーいやほたるんの家、道場あるんだったよな」
塀の外からでも立派な松が見える庭付きの家だ。子どもの頃から「でけー家だな」と思って通り過ぎていたけど、こんな恐怖の髪狩り野郎が住んでいたとは。
蛍川の前の机の椅子に勝手に腰かけ、顔を覗き込む。フイと顔を逸らされた。
「まだ怒ってる?」
「怒ってるというか呆れてる。どうせ言っても無駄なんだろうなって」
痛くないと言っていたのに湿布の箱を鞄に仕舞う。
「……」
仕舞うと俺のことなんて忘れたように読書を再開する級友。もうちょっと構ってほしいんだけど。まだ誰も来てないし暇なんだ。構ってちょうだいと、蛍川の腕をつつく。
「何の本? それ。海苔先生の本?」
「は? ……いや。俺はミステリー苦手」
「なあ。ミステリーとホラーってどう違うか知ってる?」
「自分の席に戻りなよ」
なんだよもおおおん! 冷たいなあぁ。
俺は自分の席に戻ると二度寝した。
放課後。
「おお、すげーな……」
校舎裏へダッシュした俺が目撃したものは、
「……ペッ」
頬についた血を手の甲で拭い、唾を吐く蛍川。その足元には地に伏して動かない者たち。廊下から複数の生徒が喧嘩しているのが見えたのだ。男子の方が多い共学なので珍しい事ではない。特に気にせず通り過ぎようとしたら、その中心にふわふわ天パを見つけて鞄捨てて走ってきたのだ。
二階の廊下から裏庭に来るまでに終わっていたようだったが。
花壇を跨いで、敗者の亡骸(生きてる)を眺める。
「おお、蔵澤(柔道部)もいんじゃん。それを瞬殺かよ。やるなほたるん」
「……栄田君。見てたの?」
汚れた学校指定のシャツをぽんぽん叩きながら俺の横を通り過ぎる。
「職員室の廊下から見えただけ」
「! 職員室で何してたの? 先生は? 見てた?」
急にきょろきょろし出す。教師に見られていないか不安なようだ。そんなに心配なら大乱闘すんなよ。こいつの性格からして売られた喧嘩買っただけだろうけど。
「エロ本立ち読みしてたことプリンスに叱られてただけだが?」
「………………」
なんだその据わった目は。先公にバレちまえ。
「しっかしこんな盛大に暴れるなんて。猫被るのやめたの?」
話しかけると若干鬱陶しそうにポッケから生徒手帳を取りだす。
「これ。移動教室の際に鞄から取られちゃってたみたいで。返してほしかったら放課後、校舎裏に来いって。取り返したら逃げるつもりだったけど……、……」
「囲まれたからボコったって?」
「……まあ、そんなとこ」
やっちまったって表情してんな。気にすんなって。普段優等生としてプラス稼いでいるんだから、この程度で内申点マイナスにならねぇって。プリンスなら事情話せば分かってくれるだろうし。
鞄を持って帰ろうとする蛍川の腕を掴む。
「何? いま栄田君のボケに付き合う余裕、なんだけど」
じろりと睨んでくる。喧嘩の後なせいか普段より目つきが鋭い。でも可愛い。
それと人を万年ボケみたいに言うな。
親指である方角を指す。
「行くぞ。保健室」
「……」
振り払うと思ったのに大人しくついてきた。
保健室の妖精(御年七十四)に手当てしてもらった蛍川はいかにも「喧嘩の後」といった風貌になった。右拳に包帯巻いているし、口の端には絆創膏。背中に一発貰ったようであざになっていた。
「男前になったな」
「包帯って、大げさじゃない?」
帰り道。包帯を取ろうとする手を掴んで止める。きれいに巻いてあるのに取るな。
「せめて風呂入るまでは置いとけって。あのばーさん、すぐに包帯使うよな。俺も体育祭でこけただけで包帯巻かれたぜ。おかげでプリンスに「肉抉れたのか?」って聞かれて笑ったわ」
思い出して一人ケタケタ笑うクラスメイトに、蛍川は「鞄は?」と不思議そうに訊く。二秒ほど硬直した俺は蛍川を置いてすぐに学校にUターンした。
夕陽に染まる校庭。薄暗い校舎。
「あった! ……良かった。宿題入ってんのに」
ぜーはーぜーはーと肩で息をしながら二階の階段近くで放置されていたマイバッグを抱きしめる。もう離さないっ!
PTAも恐れないプリンスにビンタされるとこだった。あの先公、宿題忘れたりちょっとでもふざけたりすると授業中だろうが廊下に放り出すんよ。男女関係なくだぜ? 痺れるわ。
念のため鞄の中を確認する。一枚、二枚……ちゃんと宿題のプリントは入っていた。
よし。帰るか。
立ち上がるとバタバタと足音がした。
「おい。お前」
振り返ると、数人の男が立っていた。全員最低でも二発は殴られたような顔面で、無傷な者がいない。上履きを片方履いていない奴もいる。
よく見ると蛍川にボコされていた奴らだった。
「どうした? お前らも保健室行けよ」
「お前。あの蛍川ってやつと仲良かったよな?」
「ちょうどいいわ。憂さ晴らしさせろよ」
「補導されるまで粘ったのにそのあと一回も痴漢に出くわさなかったんだぞ! あんまりだ。俺の休日を返せ」
土日明け。教室に入るなり蛍川の机に直行した。優等生のこいつは誰よりも早く登校する。朝の静かな空気が好きなのだとか。
「補導ってことは夜までさ迷ってたの? 他に人生ですることないの?」
「あの警官「こんな時間になにしてるの?」じゃねーよ! 高校生だぞいちいち声掛けすんな」
「高校生にもなっていちいち警察に迷惑かけないでよ……」
「ああ?」
蛍川の声が冷たい。不思議に思って顔を上げると本と開いているのはいつものことだが、こちらを見ていなかった。なんだよつめてーなと怒りかけ、喧嘩してたんだと思い出す。むしろシカトせずに相槌を打ってくれたことに驚きだ。
のろのろ立ち上がるとばつが悪そうに首の後ろを掻いた。
「あー……。昨日、じゃなくて、一昨日は悪かったな……。ほたるんのこと舐めてたわ。はいこれ」
「?」
コトッと小さな箱を蛍川の机に置く。
不審そうな眼差しを向ける。
「なにこれ。エロ系のアイテムだったら窓から投げ捨てるよ?」
箱をだよね⁉ 俺じゃないよね?
「湿布だよ。湿布。強めに殴っちまったし」
はあとため息をつく蛍川。
「栄田君のパンチなんて痛くも痒くもないよ」
「なんだよ。強者台詞吐きやがって……。ほたるんは鍛えてるって言ってたけど、ジムでも通ってんのか?」
もしそうなら二十三時には寝るのにいつ勉強しているのだろうか。
あ、家に未来からきた青狸でもいて時間の進まない部屋とか作ってもらった?
と言うと馬鹿を見る目で一瞥してきた。やっとこっち見たと思ったらテメェ。
「……じいちゃんに鍛えてもらってるの」
「そーいやほたるんの家、道場あるんだったよな」
塀の外からでも立派な松が見える庭付きの家だ。子どもの頃から「でけー家だな」と思って通り過ぎていたけど、こんな恐怖の髪狩り野郎が住んでいたとは。
蛍川の前の机の椅子に勝手に腰かけ、顔を覗き込む。フイと顔を逸らされた。
「まだ怒ってる?」
「怒ってるというか呆れてる。どうせ言っても無駄なんだろうなって」
痛くないと言っていたのに湿布の箱を鞄に仕舞う。
「……」
仕舞うと俺のことなんて忘れたように読書を再開する級友。もうちょっと構ってほしいんだけど。まだ誰も来てないし暇なんだ。構ってちょうだいと、蛍川の腕をつつく。
「何の本? それ。海苔先生の本?」
「は? ……いや。俺はミステリー苦手」
「なあ。ミステリーとホラーってどう違うか知ってる?」
「自分の席に戻りなよ」
なんだよもおおおん! 冷たいなあぁ。
俺は自分の席に戻ると二度寝した。
放課後。
「おお、すげーな……」
校舎裏へダッシュした俺が目撃したものは、
「……ペッ」
頬についた血を手の甲で拭い、唾を吐く蛍川。その足元には地に伏して動かない者たち。廊下から複数の生徒が喧嘩しているのが見えたのだ。男子の方が多い共学なので珍しい事ではない。特に気にせず通り過ぎようとしたら、その中心にふわふわ天パを見つけて鞄捨てて走ってきたのだ。
二階の廊下から裏庭に来るまでに終わっていたようだったが。
花壇を跨いで、敗者の亡骸(生きてる)を眺める。
「おお、蔵澤(柔道部)もいんじゃん。それを瞬殺かよ。やるなほたるん」
「……栄田君。見てたの?」
汚れた学校指定のシャツをぽんぽん叩きながら俺の横を通り過ぎる。
「職員室の廊下から見えただけ」
「! 職員室で何してたの? 先生は? 見てた?」
急にきょろきょろし出す。教師に見られていないか不安なようだ。そんなに心配なら大乱闘すんなよ。こいつの性格からして売られた喧嘩買っただけだろうけど。
「エロ本立ち読みしてたことプリンスに叱られてただけだが?」
「………………」
なんだその据わった目は。先公にバレちまえ。
「しっかしこんな盛大に暴れるなんて。猫被るのやめたの?」
話しかけると若干鬱陶しそうにポッケから生徒手帳を取りだす。
「これ。移動教室の際に鞄から取られちゃってたみたいで。返してほしかったら放課後、校舎裏に来いって。取り返したら逃げるつもりだったけど……、……」
「囲まれたからボコったって?」
「……まあ、そんなとこ」
やっちまったって表情してんな。気にすんなって。普段優等生としてプラス稼いでいるんだから、この程度で内申点マイナスにならねぇって。プリンスなら事情話せば分かってくれるだろうし。
鞄を持って帰ろうとする蛍川の腕を掴む。
「何? いま栄田君のボケに付き合う余裕、なんだけど」
じろりと睨んでくる。喧嘩の後なせいか普段より目つきが鋭い。でも可愛い。
それと人を万年ボケみたいに言うな。
親指である方角を指す。
「行くぞ。保健室」
「……」
振り払うと思ったのに大人しくついてきた。
保健室の妖精(御年七十四)に手当てしてもらった蛍川はいかにも「喧嘩の後」といった風貌になった。右拳に包帯巻いているし、口の端には絆創膏。背中に一発貰ったようであざになっていた。
「男前になったな」
「包帯って、大げさじゃない?」
帰り道。包帯を取ろうとする手を掴んで止める。きれいに巻いてあるのに取るな。
「せめて風呂入るまでは置いとけって。あのばーさん、すぐに包帯使うよな。俺も体育祭でこけただけで包帯巻かれたぜ。おかげでプリンスに「肉抉れたのか?」って聞かれて笑ったわ」
思い出して一人ケタケタ笑うクラスメイトに、蛍川は「鞄は?」と不思議そうに訊く。二秒ほど硬直した俺は蛍川を置いてすぐに学校にUターンした。
夕陽に染まる校庭。薄暗い校舎。
「あった! ……良かった。宿題入ってんのに」
ぜーはーぜーはーと肩で息をしながら二階の階段近くで放置されていたマイバッグを抱きしめる。もう離さないっ!
PTAも恐れないプリンスにビンタされるとこだった。あの先公、宿題忘れたりちょっとでもふざけたりすると授業中だろうが廊下に放り出すんよ。男女関係なくだぜ? 痺れるわ。
念のため鞄の中を確認する。一枚、二枚……ちゃんと宿題のプリントは入っていた。
よし。帰るか。
立ち上がるとバタバタと足音がした。
「おい。お前」
振り返ると、数人の男が立っていた。全員最低でも二発は殴られたような顔面で、無傷な者がいない。上履きを片方履いていない奴もいる。
よく見ると蛍川にボコされていた奴らだった。
「どうした? お前らも保健室行けよ」
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「ちょうどいいわ。憂さ晴らしさせろよ」
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