285 / 290
比丘尼塚伝説編⑧
しおりを挟む
「足止め?スパイじゃなくて?」
相手の情報をこっちにリークするために送り込んだのかと思ったのだが、どうも様子が違うらしい。
「彼ら程度の人間が手に入れることの出来た情報を、この僕が欲しがると思いますか?」
「ぶっちゃけ、今あいつらが持ってる程度の情報は全部資料にまとめて把握済みなんだよ。
あっちは明日から地元住人への聞き込みを始めるつもりらしいが、そんな基本中の基本はもうとっくの昔に完了してるし」
「おぉ……」
さすが竜児&賢治、仕事が早い。
しかし足止め、とは?
二人なら、テレビ局の人間が多少うろちょろしていようと歯牙にもかけないと思っていたのだが。
「勿論、僕達二人だけだったら蠅の一匹や二匹たたきつぶせば済むことですが……」
「ここには今、タカ子もいるからな」
「私?なんで?別に人目とか気にしないけど」
1人ならともかく三人なら怖いものはない!と胸を張って言えば「「そういう意味じゃない」」と異口同音の台詞が。
「タカ子は目立つんですよ。無意識に人の目を引くと言うのか」
「そうそう、大人しくしててもな~んか他から浮いてるんだよなぁ」
「????」
目立つ?浮いてるってどういう意味??
自分では全く自覚がない高瀬としては、ハテナマークを頭に浮かべて首をかしげるしかない。
「しかも、君のいる場所では高確率で何かが起こる。
ありえないとは思いますが、もしそこからタカ子のもつ能力を嗅ぎつけられたら、面倒なことになるのは火を見るよりも明らか」
「あ……」
それは、確かに。
「俺達がゲンゴロウに期待してんのは、内側からあいつらの行動をうまく誘導して、タカ子とあいつらが接触しないようにして欲しい、ってことだ。
ほら簡単だろ?」
霊能力云々を差し引いたとしても、弁護士としての認知度がある竜児はともかく、一般人である高瀬の顔がテレビに晒されるのは色々とまずい。
そこを源太郎にうまく立ち回ってもらい、現場でのニアミスを防ぐことで少しでもリスクを減らす。
「簡単簡単といってくれるがな、面倒なことを全部こっちに押し付けただけじゃねぇか」
ブツブツと文句を言いながら、渋い顔の源太郎。
それでも一度は了承した話なのか、諦めたように「はぁ……」とため息を吐いて正面を見る。
「及川」
「ん?」
なんの脈絡もなく名指しされ、なんとなく片手をあげる高瀬。
「早い話俺は、こいつらが用意したお前の防波堤兼、都合のいい生け贄って訳だ。
過保護なこいつらは、そうでもしないと安心できないんだとよ」
「生け贄………」
それは言いすぎのような気はするが、そう言われると確かに、この二人が考えそうなことではある。
「己の役目は十分理解しているようで安心しました」
「はっ嫌味かよ。相変わらず性格悪いな、お前は」
舌打ちをしつつ、いかにも嫌そうな目で竜児を一瞥する源太郎。
一見険悪にしか見えないこの二人の関係は昔からだが、そこで高瀬に疑問がひとつ。
源太郎は、なんでそんな面倒な役割を引き受けたのか。
思い当たることは一つ。
「源太郎、竜児になんの弱味を握られたの?それとも恥ずかしい秘密でも見られた?」
「おいっ」
ナチュラルに竜児を鬼畜扱いする高瀬に対し、「恥ずかしい秘密ってなんだ!」と何故か顔を赤らめ「違うからな!」と否定する源太郎。
これはなにか秘密があると見た。
あとでこっそり教えて貰おう。
「つか、今の及川の発言で、お前らの普段の行いの悪さが諸に露呈してんじゃねぇか!」
「はは、そりゃ確かにな」
爽やかに笑う賢治だが、その発言は認めたも同然。
ちなみに高瀬は、やりそう、ではなく、竜児ならやると確信している。
「全く人聞きの悪いことを。
弱みを握っているというのは無きにしも非ずですが、少なくとも今回の場合は対等な取引でしょう」
「はぁ?対等……?」
不満たらたらで突っ込むのは源太郎。
このあたりで既に高瀬の発言を半ば認めたも同然なのだが、そこは言わぬが花か。
「対等でしょう?互いに利のある取引なのですから。それとも今更なにか不服でも?
不満なら、契約は破棄となりますが」
「……………それは!!」
文句があるなら言ってみろと告げる竜児に対して、なにか不満がありそうにしながらも、珍しく歯切れの悪い源太郎。
「それは、困る」
そしてようやく絞り出したのは、この一言。
「すまん」
そのまま竜児に向かい、潔く頭を下げる源太郎。
まっすぐ前を見たその表情は、真剣そのもの。
「グダグダ言って悪かった。
………だが本当に、あっちの話はうまくやってくれるんだろうな?」
嘘だったらただじゃおかないと、その瞳をギラつかせ身を乗り出す源太郎。
あの話……………?
それほど必死なる話とは一体なんなのか。
気にはなるが、話は高瀬をそっちのけにして進んでいく。
真剣な源太郎に対し、こちらは実にあっさりとした態度の竜児。
「君の奥方のことでしたら、既に各方面に話はついていますよ。
この件が終わる頃には、無事に公的な保証を受けることができるでしょう。
勿論、これから生まれる君の子供にも」
「!そうか、そりゃありがたいっ!」
うって変わって喜色満面の表情を浮かべる源太郎。
この部屋にやってきて一番の笑顔だ。
だが、ちょっと待て。
ん???
今、なんか聞き捨てならない情報がいくつか含まれていたような気が。
「予定日は確か3ヶ月後でしたね」
「あぁ。あいつ、生まれる前からずっと心配してたから……。これでようやく安心して出産できる」
「よかったな、ゲンゴロウ」
ーーーーーー出産。
誰の子?って、そりゃ勿論聞くのも野暮な話で。
「奥さんと……子供!?」
驚きのあまり、思わず大声が出てしまった。
勢いよく立ち上がり、源太郎の肩を掴むと、そのまま前後に激しく揺さぶる高瀬。
「ちょ、源太郎っ!!いつの間に結婚してたの!?抜けがけ!?ずるい!!」
「は??抜け駆けってお前………結婚したいなら明日にでもすりゃいいだろうがよ、こいつらと」
揺すぶられながらも、まだ相変わらず機嫌のいい源太郎。
こいつら、と指をさすのは当然ながらお決まりの二人。
ついつられてそちらに視線を向けてしまった高瀬は、それをすぐに後悔した。
普段と変わらぬ賢治はともかく、笑顔でこちらに手招きしている竜児が怖い。
その背後に今はっきりと、バ―ジンロ―ドの幻が。
ここは何も見なかったふりをしよう。
そうしようと高瀬は心に決めた。
だが相手は空気を読めない男。
「結婚なんざ所詮紙切れ一枚の話だろ?さっさとハンコを押しちまよ。ひとまず書類上の旦那はどっちにするんだ?もうお前らの間で話はついてんのか?ん?」
「ちょ………!?なんかまた人聞きの悪い話してない!?書類上って何の話!??」
「そりゃ…………」
と、いいながらなぜそこでちらりとあの二人を見る。
それは今の高瀬達にとって、非常にナイ―ブな問題で………。
「と、とりあえず却下!!それより今は源太郎の話が先っ。奥さんの顔みたい!!スマホは!?待受になってるんでしょ?!」
「―――ちょっとまて、嫁の顔が待受になってることなんで知ってやがるっつ!?」
「そんなの源太郎だからに決まってんじゃん!」
「どういう意味だ、それはっ」
「どういうって……。
好きな女の子が映った写真をこっそり下敷きに挟んでおく初な性少年、それが源太郎でしょ?」
「…………!!なんでそれを及川がそれを知ってるんだ!」
お前らの仕業か!?とものすごい形相で二人を睨む源太郎。
だがそれは早計と言うもの。
今回ばかりは濡れ衣である。
「いや、あれバレてないつもりだったの?クラスメイトのほとんどが気づいてたけど」
「は!?」
そして生暖かい目線で見守っていた、とは知らないが良いだろう。
授業中、しょっちゅう下敷きを見てニヤニヤしてればそりゃバレるって。
だが純情僧侶な源太郎、今始めてて知る事実に愕然。
あ、この顔は本当にみんな気づいてないと思ってたんだな。
「というか、写真に写ってた張本人も知……」
「ああああああ!!!!!!」
「ーーーーータカ子、追それ以上追い打ちを掛けるのはやめてやれ、このままじゃ源太郎が燃え尽きる」
「残念ながら既に手遅れでしょう」
「あ……」
頭抱えて空を仰ぐ源太郎に、かける言葉がない。
だが、ここは空気を読めないない自分が悪いと思って諦めてくれ。
なむなむ。
相手の情報をこっちにリークするために送り込んだのかと思ったのだが、どうも様子が違うらしい。
「彼ら程度の人間が手に入れることの出来た情報を、この僕が欲しがると思いますか?」
「ぶっちゃけ、今あいつらが持ってる程度の情報は全部資料にまとめて把握済みなんだよ。
あっちは明日から地元住人への聞き込みを始めるつもりらしいが、そんな基本中の基本はもうとっくの昔に完了してるし」
「おぉ……」
さすが竜児&賢治、仕事が早い。
しかし足止め、とは?
二人なら、テレビ局の人間が多少うろちょろしていようと歯牙にもかけないと思っていたのだが。
「勿論、僕達二人だけだったら蠅の一匹や二匹たたきつぶせば済むことですが……」
「ここには今、タカ子もいるからな」
「私?なんで?別に人目とか気にしないけど」
1人ならともかく三人なら怖いものはない!と胸を張って言えば「「そういう意味じゃない」」と異口同音の台詞が。
「タカ子は目立つんですよ。無意識に人の目を引くと言うのか」
「そうそう、大人しくしててもな~んか他から浮いてるんだよなぁ」
「????」
目立つ?浮いてるってどういう意味??
自分では全く自覚がない高瀬としては、ハテナマークを頭に浮かべて首をかしげるしかない。
「しかも、君のいる場所では高確率で何かが起こる。
ありえないとは思いますが、もしそこからタカ子のもつ能力を嗅ぎつけられたら、面倒なことになるのは火を見るよりも明らか」
「あ……」
それは、確かに。
「俺達がゲンゴロウに期待してんのは、内側からあいつらの行動をうまく誘導して、タカ子とあいつらが接触しないようにして欲しい、ってことだ。
ほら簡単だろ?」
霊能力云々を差し引いたとしても、弁護士としての認知度がある竜児はともかく、一般人である高瀬の顔がテレビに晒されるのは色々とまずい。
そこを源太郎にうまく立ち回ってもらい、現場でのニアミスを防ぐことで少しでもリスクを減らす。
「簡単簡単といってくれるがな、面倒なことを全部こっちに押し付けただけじゃねぇか」
ブツブツと文句を言いながら、渋い顔の源太郎。
それでも一度は了承した話なのか、諦めたように「はぁ……」とため息を吐いて正面を見る。
「及川」
「ん?」
なんの脈絡もなく名指しされ、なんとなく片手をあげる高瀬。
「早い話俺は、こいつらが用意したお前の防波堤兼、都合のいい生け贄って訳だ。
過保護なこいつらは、そうでもしないと安心できないんだとよ」
「生け贄………」
それは言いすぎのような気はするが、そう言われると確かに、この二人が考えそうなことではある。
「己の役目は十分理解しているようで安心しました」
「はっ嫌味かよ。相変わらず性格悪いな、お前は」
舌打ちをしつつ、いかにも嫌そうな目で竜児を一瞥する源太郎。
一見険悪にしか見えないこの二人の関係は昔からだが、そこで高瀬に疑問がひとつ。
源太郎は、なんでそんな面倒な役割を引き受けたのか。
思い当たることは一つ。
「源太郎、竜児になんの弱味を握られたの?それとも恥ずかしい秘密でも見られた?」
「おいっ」
ナチュラルに竜児を鬼畜扱いする高瀬に対し、「恥ずかしい秘密ってなんだ!」と何故か顔を赤らめ「違うからな!」と否定する源太郎。
これはなにか秘密があると見た。
あとでこっそり教えて貰おう。
「つか、今の及川の発言で、お前らの普段の行いの悪さが諸に露呈してんじゃねぇか!」
「はは、そりゃ確かにな」
爽やかに笑う賢治だが、その発言は認めたも同然。
ちなみに高瀬は、やりそう、ではなく、竜児ならやると確信している。
「全く人聞きの悪いことを。
弱みを握っているというのは無きにしも非ずですが、少なくとも今回の場合は対等な取引でしょう」
「はぁ?対等……?」
不満たらたらで突っ込むのは源太郎。
このあたりで既に高瀬の発言を半ば認めたも同然なのだが、そこは言わぬが花か。
「対等でしょう?互いに利のある取引なのですから。それとも今更なにか不服でも?
不満なら、契約は破棄となりますが」
「……………それは!!」
文句があるなら言ってみろと告げる竜児に対して、なにか不満がありそうにしながらも、珍しく歯切れの悪い源太郎。
「それは、困る」
そしてようやく絞り出したのは、この一言。
「すまん」
そのまま竜児に向かい、潔く頭を下げる源太郎。
まっすぐ前を見たその表情は、真剣そのもの。
「グダグダ言って悪かった。
………だが本当に、あっちの話はうまくやってくれるんだろうな?」
嘘だったらただじゃおかないと、その瞳をギラつかせ身を乗り出す源太郎。
あの話……………?
それほど必死なる話とは一体なんなのか。
気にはなるが、話は高瀬をそっちのけにして進んでいく。
真剣な源太郎に対し、こちらは実にあっさりとした態度の竜児。
「君の奥方のことでしたら、既に各方面に話はついていますよ。
この件が終わる頃には、無事に公的な保証を受けることができるでしょう。
勿論、これから生まれる君の子供にも」
「!そうか、そりゃありがたいっ!」
うって変わって喜色満面の表情を浮かべる源太郎。
この部屋にやってきて一番の笑顔だ。
だが、ちょっと待て。
ん???
今、なんか聞き捨てならない情報がいくつか含まれていたような気が。
「予定日は確か3ヶ月後でしたね」
「あぁ。あいつ、生まれる前からずっと心配してたから……。これでようやく安心して出産できる」
「よかったな、ゲンゴロウ」
ーーーーーー出産。
誰の子?って、そりゃ勿論聞くのも野暮な話で。
「奥さんと……子供!?」
驚きのあまり、思わず大声が出てしまった。
勢いよく立ち上がり、源太郎の肩を掴むと、そのまま前後に激しく揺さぶる高瀬。
「ちょ、源太郎っ!!いつの間に結婚してたの!?抜けがけ!?ずるい!!」
「は??抜け駆けってお前………結婚したいなら明日にでもすりゃいいだろうがよ、こいつらと」
揺すぶられながらも、まだ相変わらず機嫌のいい源太郎。
こいつら、と指をさすのは当然ながらお決まりの二人。
ついつられてそちらに視線を向けてしまった高瀬は、それをすぐに後悔した。
普段と変わらぬ賢治はともかく、笑顔でこちらに手招きしている竜児が怖い。
その背後に今はっきりと、バ―ジンロ―ドの幻が。
ここは何も見なかったふりをしよう。
そうしようと高瀬は心に決めた。
だが相手は空気を読めない男。
「結婚なんざ所詮紙切れ一枚の話だろ?さっさとハンコを押しちまよ。ひとまず書類上の旦那はどっちにするんだ?もうお前らの間で話はついてんのか?ん?」
「ちょ………!?なんかまた人聞きの悪い話してない!?書類上って何の話!??」
「そりゃ…………」
と、いいながらなぜそこでちらりとあの二人を見る。
それは今の高瀬達にとって、非常にナイ―ブな問題で………。
「と、とりあえず却下!!それより今は源太郎の話が先っ。奥さんの顔みたい!!スマホは!?待受になってるんでしょ?!」
「―――ちょっとまて、嫁の顔が待受になってることなんで知ってやがるっつ!?」
「そんなの源太郎だからに決まってんじゃん!」
「どういう意味だ、それはっ」
「どういうって……。
好きな女の子が映った写真をこっそり下敷きに挟んでおく初な性少年、それが源太郎でしょ?」
「…………!!なんでそれを及川がそれを知ってるんだ!」
お前らの仕業か!?とものすごい形相で二人を睨む源太郎。
だがそれは早計と言うもの。
今回ばかりは濡れ衣である。
「いや、あれバレてないつもりだったの?クラスメイトのほとんどが気づいてたけど」
「は!?」
そして生暖かい目線で見守っていた、とは知らないが良いだろう。
授業中、しょっちゅう下敷きを見てニヤニヤしてればそりゃバレるって。
だが純情僧侶な源太郎、今始めてて知る事実に愕然。
あ、この顔は本当にみんな気づいてないと思ってたんだな。
「というか、写真に写ってた張本人も知……」
「ああああああ!!!!!!」
「ーーーーータカ子、追それ以上追い打ちを掛けるのはやめてやれ、このままじゃ源太郎が燃え尽きる」
「残念ながら既に手遅れでしょう」
「あ……」
頭抱えて空を仰ぐ源太郎に、かける言葉がない。
だが、ここは空気を読めないない自分が悪いと思って諦めてくれ。
なむなむ。
0
あなたにおすすめの小説
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~
吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。
結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。
何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
27歳女子が婚活してみたけど何か質問ある?
藍沢咲良
恋愛
一色唯(Ishiki Yui )、最近ちょっと苛々しがちの27歳。
結婚適齢期だなんて言葉、誰が作った?彼氏がいなきゃ寂しい女確定なの?
もう、みんな、うるさい!
私は私。好きに生きさせてよね。
この世のしがらみというものは、20代後半女子であっても放っておいてはくれないものだ。
彼氏なんていなくても。結婚なんてしてなくても。楽しければいいじゃない。仕事が楽しくて趣味も充実してればそれで私の人生は満足だった。
私の人生に彩りをくれる、その人。
その人に、私はどうやら巡り合わないといけないらしい。
⭐︎素敵な表紙は仲良しの漫画家さんに描いて頂きました。著作権保護の為、無断転載はご遠慮ください。
⭐︎この作品はエブリスタでも投稿しています。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる