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海底を差す光
ここではない世界と鼻血
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重苦しい空気が部屋に満ち溢れている。
さすがの私にだってわかる。
みんなが前世の私のことで思い悩んでいることぐらい。
時は遡ること二日前の真夜中過ぎ
私は大量の鼻血を出して失神していたらしい。
守衛のジャッカルが血の匂いに気がつき、匂いのもとを辿り行きついた場所が私の部屋だった。
すぐに部屋の前の護衛、女性騎士のゴリコとゴリミが部屋に入ると、血まみれでベッドに横たわる私を発見し、公爵家は大騒ぎになったらしい……
言えない。
言えるわけがなかった。
夢の中で美久になって、「あだ花姫」をプレイしていたなんて…
天界に行く前にルシファーの協力者をあぶり出したかっただけだったのに。
まさかあんなエロエロな夢を見るとは思わなかったのだ。
夢の中で美久になった私は「あだ花姫」の第二皇子ルートをプレイする。
プレイしてわかったことは私がルシファーに捕らわれないルートはただ一つ、第二皇子と共に灰になるルートだけだった。
つまり私が生きている限りルシファーは私を必ず捕らえるということだ。
まさかこんな大事になるとは思わなかった。
おじ様に相談したのがいけなかった。
私はただおじ様にこう尋ねただけなのだ。
「どのルートを辿っても自分が死ぬ以外は同じ結末を迎えるとしたら、それはもう宿命なのですか?」と……
運命は変えられる。
でも宿命は変えることは出来ない。
ならば抗うより受け入れ、その中でなるべく他者に迷惑をかけない道を模索した方がマシなのではと考えてしまった。
何より母をこれ以上苦しめたくなかった。
立ち聞きするつもりなどなかった。
母が父の胸に抱かれ大泣きしている姿をたまたま八咫烏の私は見てしまったのだ。
「私がルシファーに目をつけられなければ…
私があの夜、刺し違えてでもルシファーを始末出来ていたら…
私が馬車で暴行を受けた時、逃げずにルシファーの手の者を全員、始末出来ていれは…
クリスティーナを守れたかもしれないのに…」
自分に返ってくる不幸や災いなら自業自得だとあきらめられる。
でも、愛する者に返ってくる不幸や災いは決してあきらめるわけにはいかない。
自問自答を繰り返し、後悔の涙に明け暮れながら少しでも不幸や災いを取り除こうと模索するだろう。
母の悲しみや苦しみが、
母自身がルシファーに犯されたことより、私がルシファーによって傷つけられ犯されたことの方が大きく深い傷となり、母を悲しませ苦しませていることが伝わってくる。
何度も母には言い聞かせてきた、それはここではない違う世界の私の話だと…でも、母にとって、父にとって私の悲しみや苦しみは私がどこに居ても辛くキツいものなのだ。
暗く重い空気の漂う部屋の中…これ以上黙っていたら空気はもっと悪くなる。
私は勇気を持って大声で叫んだ。
「ごめんなさい。
お義兄様とのエッチな前世の夢を見てしまって、思わず興奮して鼻血ブゥーしてしまいました。」と
さすがの私にだってわかる。
みんなが前世の私のことで思い悩んでいることぐらい。
時は遡ること二日前の真夜中過ぎ
私は大量の鼻血を出して失神していたらしい。
守衛のジャッカルが血の匂いに気がつき、匂いのもとを辿り行きついた場所が私の部屋だった。
すぐに部屋の前の護衛、女性騎士のゴリコとゴリミが部屋に入ると、血まみれでベッドに横たわる私を発見し、公爵家は大騒ぎになったらしい……
言えない。
言えるわけがなかった。
夢の中で美久になって、「あだ花姫」をプレイしていたなんて…
天界に行く前にルシファーの協力者をあぶり出したかっただけだったのに。
まさかあんなエロエロな夢を見るとは思わなかったのだ。
夢の中で美久になった私は「あだ花姫」の第二皇子ルートをプレイする。
プレイしてわかったことは私がルシファーに捕らわれないルートはただ一つ、第二皇子と共に灰になるルートだけだった。
つまり私が生きている限りルシファーは私を必ず捕らえるということだ。
まさかこんな大事になるとは思わなかった。
おじ様に相談したのがいけなかった。
私はただおじ様にこう尋ねただけなのだ。
「どのルートを辿っても自分が死ぬ以外は同じ結末を迎えるとしたら、それはもう宿命なのですか?」と……
運命は変えられる。
でも宿命は変えることは出来ない。
ならば抗うより受け入れ、その中でなるべく他者に迷惑をかけない道を模索した方がマシなのではと考えてしまった。
何より母をこれ以上苦しめたくなかった。
立ち聞きするつもりなどなかった。
母が父の胸に抱かれ大泣きしている姿をたまたま八咫烏の私は見てしまったのだ。
「私がルシファーに目をつけられなければ…
私があの夜、刺し違えてでもルシファーを始末出来ていたら…
私が馬車で暴行を受けた時、逃げずにルシファーの手の者を全員、始末出来ていれは…
クリスティーナを守れたかもしれないのに…」
自分に返ってくる不幸や災いなら自業自得だとあきらめられる。
でも、愛する者に返ってくる不幸や災いは決してあきらめるわけにはいかない。
自問自答を繰り返し、後悔の涙に明け暮れながら少しでも不幸や災いを取り除こうと模索するだろう。
母の悲しみや苦しみが、
母自身がルシファーに犯されたことより、私がルシファーによって傷つけられ犯されたことの方が大きく深い傷となり、母を悲しませ苦しませていることが伝わってくる。
何度も母には言い聞かせてきた、それはここではない違う世界の私の話だと…でも、母にとって、父にとって私の悲しみや苦しみは私がどこに居ても辛くキツいものなのだ。
暗く重い空気の漂う部屋の中…これ以上黙っていたら空気はもっと悪くなる。
私は勇気を持って大声で叫んだ。
「ごめんなさい。
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