あだ花姫は18禁ジャンルからジャンル替えしたいみたいです。

チョコパイ

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第二部四章 Stairway to Heaven

希望の光

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キャンパスの隅で、輪になって話しこむ。

有希子が居なくなって一年が経った。

「私…有希子の夢を見たんだ。なんか仮装パーティーみたいな服着ていて、コスプレイヤーにさらわれちゃうの。」

皆が顔を見合わせる。

「私も似たような夢を見たの。
有希子がコスプレイヤーに襲われている夢。」

重い空気が流れる中…
一人だけ違うリアクションをとる。

「えっ?何それ……
めちゃくちゃ羨ましいんですけど…

コスプレイヤーてどんなコスプレしてるの?
相手は格好いい?」

一同がため息をつく。

「美久…そういう話じゃないでしょ!!」

美久が大声をあげて笑いだす。

「だって有希子だよ。」

美久の言葉に皆が思い出す。

「確かに…有希子なら……」

「まぁ…有希子なら……」

「有希子だもんね……」

「でしょ?
有希子なら逆に襲ってるって…何しろ有希子だもん。」

何故か空を見上げる。
雲の切れ間から一筋の光が差し込む。

「有希子、今度は好きな人と結ばれるといいね。」

皆、口にしなくてもわかっていることがある。

有希子は上手く隠しているつもりだったけど…
女なら誰だってわかることがある。

眼差しで、その仕草で、微笑みで……

「お兄さんも多分、有希子のこと……」

有希子から話は聞いていた。
二人の兄とは血が繋がっていないことを…

兄に憧れて空手を始めたことを……

兄に認めてもらいたくて努力していたことを…

そして二人の兄を妹としてではなく女として愛しているということを…

「馬鹿だよね……
普段は考えなしで突っ走って死んじゃったくせに、いざ恋愛となったら臆病風吹かせてさ…

二人ともと付き合えば良かったのよ。
本人同士が良ければ、血も繋がっていなかったんだから…」

美久の言葉はある意味で正しくて、ある意味で間違えている。

でも…有希子に見せてあげたかった…
有希子の愛した兄達がどれだけ有希子を想っていたかを……

一筋の光は輝きだけ残して消えていく。

「知ってる?
男は三十歳まで童貞だと魔法使いになれるらしいけど…女は三十歳まで処女だと……」

皆が美久を見つめる。

「アイアンメイデン(鉄の処女*拷問器具)になるらしいよ。」

プッ……
アハハハハ……

「もう~、真剣に聞いて馬鹿みたわ。
でも…有希子にぴったりだわ。」

皆、お腹を抱えて笑いだす。

「ねっ…有希子を間違って襲ってごらんなさいよ。
有希子に殺されちゃうんだから……
なんてったって……
アイアンメイデン有希子なんだから…」

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