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第二部五章 海底の闇
導きの神
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「おじ様は私では裁けなかった者を、殿下は怪我人を…そしてオルカ様は私の義兄と共に残党をお願いします。」
クリスティーナの瞳が私を捉える。
いつの間にか人に戻っていた二人を連れ、クリスティーナは地下へとおりていく。
光と共に雄叫びと怒号が地面を揺らす。
すぐにクリスティーナの義兄と騎士団が駆けつける。
「いいか!!
一人残らず捕まえろ。」
オースティン殿が騎士団を鼓舞すると地下へとおりていく。
騎士団の一人が私に自分の剣を渡す。
「オルカ様はここでお待ち下さい。すぐにアクアミューズの騎士団も応援にかけつけますから…」
そう告げると地下へとおりていく。
情けなかった。
足さえもてれば何処へでも行けると思っていた。
でも実際は……
初めて愛した女性一人さえも助けることも見守ることも出来ずに、ただ震えて立ち尽くしているだけだ。
「足など何の役にもたたないじゃないか……」
自分の足を殴りつける。
海底が割れんばかりの光がアクアミューズ全体を眩しく輝かせる。
そしてその光は閃光から徐々に柔らかな落ち着いた午後の陽射しへと変わる。
地下へと続いていた階段から祖父が護衛に守られ出てくる。
「オルカ、あの女を殺せ。
アイツ等が我々から故郷を奪い、海底へと押しやったんだ。ユートピアを一人占めするために!!早くあの女を殺すんだ。」
幼き頃の優しかった祖父が思い出となって脳裏を駆け巡る。
「うわあっ~」
私は剣を両手で握るとそのまま祖父へと突っ込んだ。
「うぎゃあ~」
耳をさく祖父の叫び声と生温かな赤い液体が私を赤く染めていく。
「なっ…何ていうことを……」
護衛達の声が聞こえた次の瞬間……
祖父の体から黒い炎が上がる。
それは護衛達にも燃え広がり気がつくと城にも燃え広がる。
「城が……城が燃えている」
私はその場でしゃがみこむ。
「大丈夫ですよ。
燃えているのは闇だけですから……」
優しく穏やかな声が私を現実へと連れ戻す。
「ティナ…上皇は……」
皇太子の声が聞こえる。
「オルカ様、申し訳ありませんでした。
まさか上皇様が闇と繋がっていたとは知らず、力をセーブすることが出来ませんでした。」
深々と頭を下げるクリスティーナに跪き
「祖父を救ってくれてありがとうございました。」
と、礼を述べる。
「オルカ殿、お父上は救えなかったが……」
セラフィム様の腕には母が抱き抱えられていた。
「母上!!」
母の元へと駆け寄る。
「闇の供物として捧げられていた。我等が入った時にはお父上はもう……」
セラフィム様が母上を私の手にたくすと火の鳥へと変化する。
その後を続くようにクリスティーナが八咫烏に皇太子が鳩へと姿を変え城の方へと飛びだつ。
火の鳥は再生の鳥。
白い鳩は平和と希望の象徴だと伝記で読んだことがある。
そして東洋に伝わる神話に八咫烏についてこう記されていた。
「導きの神」と……
クリスティーナの瞳が私を捉える。
いつの間にか人に戻っていた二人を連れ、クリスティーナは地下へとおりていく。
光と共に雄叫びと怒号が地面を揺らす。
すぐにクリスティーナの義兄と騎士団が駆けつける。
「いいか!!
一人残らず捕まえろ。」
オースティン殿が騎士団を鼓舞すると地下へとおりていく。
騎士団の一人が私に自分の剣を渡す。
「オルカ様はここでお待ち下さい。すぐにアクアミューズの騎士団も応援にかけつけますから…」
そう告げると地下へとおりていく。
情けなかった。
足さえもてれば何処へでも行けると思っていた。
でも実際は……
初めて愛した女性一人さえも助けることも見守ることも出来ずに、ただ震えて立ち尽くしているだけだ。
「足など何の役にもたたないじゃないか……」
自分の足を殴りつける。
海底が割れんばかりの光がアクアミューズ全体を眩しく輝かせる。
そしてその光は閃光から徐々に柔らかな落ち着いた午後の陽射しへと変わる。
地下へと続いていた階段から祖父が護衛に守られ出てくる。
「オルカ、あの女を殺せ。
アイツ等が我々から故郷を奪い、海底へと押しやったんだ。ユートピアを一人占めするために!!早くあの女を殺すんだ。」
幼き頃の優しかった祖父が思い出となって脳裏を駆け巡る。
「うわあっ~」
私は剣を両手で握るとそのまま祖父へと突っ込んだ。
「うぎゃあ~」
耳をさく祖父の叫び声と生温かな赤い液体が私を赤く染めていく。
「なっ…何ていうことを……」
護衛達の声が聞こえた次の瞬間……
祖父の体から黒い炎が上がる。
それは護衛達にも燃え広がり気がつくと城にも燃え広がる。
「城が……城が燃えている」
私はその場でしゃがみこむ。
「大丈夫ですよ。
燃えているのは闇だけですから……」
優しく穏やかな声が私を現実へと連れ戻す。
「ティナ…上皇は……」
皇太子の声が聞こえる。
「オルカ様、申し訳ありませんでした。
まさか上皇様が闇と繋がっていたとは知らず、力をセーブすることが出来ませんでした。」
深々と頭を下げるクリスティーナに跪き
「祖父を救ってくれてありがとうございました。」
と、礼を述べる。
「オルカ殿、お父上は救えなかったが……」
セラフィム様の腕には母が抱き抱えられていた。
「母上!!」
母の元へと駆け寄る。
「闇の供物として捧げられていた。我等が入った時にはお父上はもう……」
セラフィム様が母上を私の手にたくすと火の鳥へと変化する。
その後を続くようにクリスティーナが八咫烏に皇太子が鳩へと姿を変え城の方へと飛びだつ。
火の鳥は再生の鳥。
白い鳩は平和と希望の象徴だと伝記で読んだことがある。
そして東洋に伝わる神話に八咫烏についてこう記されていた。
「導きの神」と……
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