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光の海原
海底の闇へ
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甘いお香の匂いと男達の欲の匂いが体の熱をあげていく。
これで何度目のエクスタシーだろうか……
心と裏腹に体は自ら腰を振り、胸を揺らし快感を貪る。
そして……
海へと投げ捨てられる。
何故生まれてきたのだろうか?
誰からも望まれていなかったのに……
沈んでいく海の闇底へと
キラキラと光る水面を目に焼き付け意識が闇へと堕ちていった。
目覚めた時、私の目には青い髪の青年がいた。
私は自分の事が何もわからなくなっていた。
そんな私に青年はミューズと名づけ、甲斐甲斐しく私の面倒をみてくれた。
青年の名前はオルカと言い魚人だった。
優しくて穏やかなオルカに惹かれ気がつけばオルカのことを好きになっていた。
助けられた頃の自分の状態から私は乱暴され海へと捨てられたのは容易に想像できた。
そんな汚れた私を、自分の名すらわからぬ私をオルカは
「愛している」と言ってくれたのだ。
だからオルカを信じた。
汚され、捨てられ、名もなき私を愛してくれる人など普通はいないからだ。
私は幼かった。
世間知らずすぎたのだ。
アクアミューズの皇太子と知った時、一緒にアクアミューズに行こうと言われた時、王妃を娶ると言われた時、王妃に子供ができた時、側室を何人も迎えた時……
私を地下の闇に閉じ込めた時……気がつけば良かった。
愛は永遠ではないと……
オルカが私への関心をなくすのと比例して、侍女の私への扱いはひどくなる。
食事抜き、飲み水すらあたえられない日々が続き
そのうち護衛も侍女も居なくなった。
私は生き残るために夜の闇にまぎれ食料を探しに外へ出るようになった。
ごみを漁ったり、草を食べたりどうにか命を繋いでいた。
オルカの愛だけを信じて……
そんな時、知ることになる。
オルカが五人目の側室を娶ることを……
もうオルカの瞳に私が映ることはないだろう。
みすぼらしく醜い私を愛してくれるわけがない。
そもそも愛しているのならこんな仕打ちをするわけがない。
全てを思い出したのだ。
何故なら私はすでにこの待遇を経験していたから。
私はクリスティーナ、レオン侯爵家の一人娘だ。
誰からも愛されなかった、必要とされなかったクリスティーナ……
まさしく今のミューズ(私)だ。
住む場所を変えても、名前を変えても、私の価値は変わらない。
誰からも愛されることも、必要とされることもない。
実のない花(あだ花)。
その夜、私はアクアミューズを飛び出した。
閉じ込められていたこの女神像の空間の奥の祭壇に地上への階段があることを……
二人目の側室をオルカが迎えた時、私を憐れに思った侍女がこっそりと教えてくれたのだ。
「オルカ様は貴女を娶ることはない、早くここから逃げなさい。」と……
愛は盲目だ。
今なら侍女の言葉の意味が良くわかる。
愛しているのなら、闇の中に閉じ込めたりしない。
他の誰かを何人も娶ることはない。
地上に戻った私を待っていたのは帝国に居た頃よりひどい嘲りと憐れみの視線だった。
長い間、太陽を浴びていなかった体は生気を失い、太陽の陽射しを浴びたことで私の皮膚は日焼けし、赤くただれ肌がボロボロになり、闇になれてしまった瞳は太陽に焼かれ視力を失った。
崖から海へと身を投げた時、愚かにも期待していた。
オルカが私を助けにきてくれることを……
私の体は海の闇へと沈んでいく……
暗い暗い闇の中へと……
泣きながら目が覚める。
体が震えているのがわかる。
オルカと殿下からの返事はなかった。
帝国への帰国する日、オルカとは形式的な別れの挨拶をかわした。
オルカも前世を思い出したのだろう……私に近づいてくることはなかった。
そして殿下は逃げたのだ。
公爵家より一日、長く滞在することで共に帰路することもなかった。
これで何度目のエクスタシーだろうか……
心と裏腹に体は自ら腰を振り、胸を揺らし快感を貪る。
そして……
海へと投げ捨てられる。
何故生まれてきたのだろうか?
誰からも望まれていなかったのに……
沈んでいく海の闇底へと
キラキラと光る水面を目に焼き付け意識が闇へと堕ちていった。
目覚めた時、私の目には青い髪の青年がいた。
私は自分の事が何もわからなくなっていた。
そんな私に青年はミューズと名づけ、甲斐甲斐しく私の面倒をみてくれた。
青年の名前はオルカと言い魚人だった。
優しくて穏やかなオルカに惹かれ気がつけばオルカのことを好きになっていた。
助けられた頃の自分の状態から私は乱暴され海へと捨てられたのは容易に想像できた。
そんな汚れた私を、自分の名すらわからぬ私をオルカは
「愛している」と言ってくれたのだ。
だからオルカを信じた。
汚され、捨てられ、名もなき私を愛してくれる人など普通はいないからだ。
私は幼かった。
世間知らずすぎたのだ。
アクアミューズの皇太子と知った時、一緒にアクアミューズに行こうと言われた時、王妃を娶ると言われた時、王妃に子供ができた時、側室を何人も迎えた時……
私を地下の闇に閉じ込めた時……気がつけば良かった。
愛は永遠ではないと……
オルカが私への関心をなくすのと比例して、侍女の私への扱いはひどくなる。
食事抜き、飲み水すらあたえられない日々が続き
そのうち護衛も侍女も居なくなった。
私は生き残るために夜の闇にまぎれ食料を探しに外へ出るようになった。
ごみを漁ったり、草を食べたりどうにか命を繋いでいた。
オルカの愛だけを信じて……
そんな時、知ることになる。
オルカが五人目の側室を娶ることを……
もうオルカの瞳に私が映ることはないだろう。
みすぼらしく醜い私を愛してくれるわけがない。
そもそも愛しているのならこんな仕打ちをするわけがない。
全てを思い出したのだ。
何故なら私はすでにこの待遇を経験していたから。
私はクリスティーナ、レオン侯爵家の一人娘だ。
誰からも愛されなかった、必要とされなかったクリスティーナ……
まさしく今のミューズ(私)だ。
住む場所を変えても、名前を変えても、私の価値は変わらない。
誰からも愛されることも、必要とされることもない。
実のない花(あだ花)。
その夜、私はアクアミューズを飛び出した。
閉じ込められていたこの女神像の空間の奥の祭壇に地上への階段があることを……
二人目の側室をオルカが迎えた時、私を憐れに思った侍女がこっそりと教えてくれたのだ。
「オルカ様は貴女を娶ることはない、早くここから逃げなさい。」と……
愛は盲目だ。
今なら侍女の言葉の意味が良くわかる。
愛しているのなら、闇の中に閉じ込めたりしない。
他の誰かを何人も娶ることはない。
地上に戻った私を待っていたのは帝国に居た頃よりひどい嘲りと憐れみの視線だった。
長い間、太陽を浴びていなかった体は生気を失い、太陽の陽射しを浴びたことで私の皮膚は日焼けし、赤くただれ肌がボロボロになり、闇になれてしまった瞳は太陽に焼かれ視力を失った。
崖から海へと身を投げた時、愚かにも期待していた。
オルカが私を助けにきてくれることを……
私の体は海の闇へと沈んでいく……
暗い暗い闇の中へと……
泣きながら目が覚める。
体が震えているのがわかる。
オルカと殿下からの返事はなかった。
帝国への帰国する日、オルカとは形式的な別れの挨拶をかわした。
オルカも前世を思い出したのだろう……私に近づいてくることはなかった。
そして殿下は逃げたのだ。
公爵家より一日、長く滞在することで共に帰路することもなかった。
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