128 / 201
終わりのない始まり
涙の理由
しおりを挟む
「嫌だ……やめて下さい…お義父様…」
それは悪夢だった。
夫が隣国へ外交に行った夜、義父が訪ねてきたのだ。
「これについて話を聞きたくて…」
義父の手には私が隠し持っていたあの香から抽出したオイルの入った小瓶がある。
「息子がどこの馬の骨ともわからないお前を妃にしたいと言った時に気がつくべきだった。
まさか薬を使って息子をたぶらかすとは…」
義父が部屋にいる侍女達を追い出すと下卑た笑いを浮かべる。
「私と違って息子は堅物でね…だからおかしいと思ったんだよ。国に何のメリットもない女を妃にしたいと言った時に…」
義父がオイルを香炉に入れる。
涙がこぼれ落ちる。
繰り返される人生が変わった…そう思っていたからだ。
どんなにウリエルが憎くても彼女の不幸を喜んだのは繰り返すこと五回目ぐらいだった。
全てが順調だった。
夫は帝国の利益のため側室を持ったが、彼女達と夜を共にすることはなかった。
今度こそ手に入れられると思っていた。
ずっと欲しくて欲しくて仕方なかった愛を……
それなのに…何故?
義父に身体を貪られながら自分が今まで犯してきた過ちに気がつく。
私は馬鹿だ。
セラフィム様の言葉を思い出す。
犯罪被害者の代表が唱えた
「罪には罰を…」に対してセラフィム様は主であり実父の唱える「罪には赦しを…」を支持した。
「過去に囚われてしまうと自ずと闇へと向かうことがある。
多分、主の言う赦しとは相手を赦すのではなく、過去を過去として向き合い自分自身の幸せを描くことを赦す事だと思うんだけど…ラファエルはどう思った?」
あの時、優しく微笑むセラフィム様の瞳には間違いなく私が映っていたのに…
あっ……んっ
香炉から漂う匂いに身体が熱くなる。
義父の唇が胸の頂を甘く啄む。
「イヤイヤ言いながらも身体は正直だね。
こんなに硬くとがらせて…」
イッアッんっ……
義父が乳首に歯をたてる
嫌なのに身体はまるでそれを待っていたかのように求めてしまう。
クリスティーナを思い出す。
私の手で不幸にしたウリエルの娘…
溢れる涙は快楽の為の悦びの涙なのか、それとも後悔からくるものなのか?
義父と揺れあいながら
私は自分の涙の理由を探した。
それは悪夢だった。
夫が隣国へ外交に行った夜、義父が訪ねてきたのだ。
「これについて話を聞きたくて…」
義父の手には私が隠し持っていたあの香から抽出したオイルの入った小瓶がある。
「息子がどこの馬の骨ともわからないお前を妃にしたいと言った時に気がつくべきだった。
まさか薬を使って息子をたぶらかすとは…」
義父が部屋にいる侍女達を追い出すと下卑た笑いを浮かべる。
「私と違って息子は堅物でね…だからおかしいと思ったんだよ。国に何のメリットもない女を妃にしたいと言った時に…」
義父がオイルを香炉に入れる。
涙がこぼれ落ちる。
繰り返される人生が変わった…そう思っていたからだ。
どんなにウリエルが憎くても彼女の不幸を喜んだのは繰り返すこと五回目ぐらいだった。
全てが順調だった。
夫は帝国の利益のため側室を持ったが、彼女達と夜を共にすることはなかった。
今度こそ手に入れられると思っていた。
ずっと欲しくて欲しくて仕方なかった愛を……
それなのに…何故?
義父に身体を貪られながら自分が今まで犯してきた過ちに気がつく。
私は馬鹿だ。
セラフィム様の言葉を思い出す。
犯罪被害者の代表が唱えた
「罪には罰を…」に対してセラフィム様は主であり実父の唱える「罪には赦しを…」を支持した。
「過去に囚われてしまうと自ずと闇へと向かうことがある。
多分、主の言う赦しとは相手を赦すのではなく、過去を過去として向き合い自分自身の幸せを描くことを赦す事だと思うんだけど…ラファエルはどう思った?」
あの時、優しく微笑むセラフィム様の瞳には間違いなく私が映っていたのに…
あっ……んっ
香炉から漂う匂いに身体が熱くなる。
義父の唇が胸の頂を甘く啄む。
「イヤイヤ言いながらも身体は正直だね。
こんなに硬くとがらせて…」
イッアッんっ……
義父が乳首に歯をたてる
嫌なのに身体はまるでそれを待っていたかのように求めてしまう。
クリスティーナを思い出す。
私の手で不幸にしたウリエルの娘…
溢れる涙は快楽の為の悦びの涙なのか、それとも後悔からくるものなのか?
義父と揺れあいながら
私は自分の涙の理由を探した。
0
あなたにおすすめの小説
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる