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帝国にて~殿下視点~
侵食
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「まさか…こんなにいたなんて……」
ズラリと並んだ貴族の名に思わず大きなため息がでる。
ティナ達がドラゴニアに向かったのを機に帝国の闇探しが始まった。
「ティナの手紙にも書いてありましたが薬物が帝国でも見つかっております。」
リオン公爵が地図に印をつけていく。
「夫人とは大丈夫なのか?」
父が公爵を気遣う。
「どうでしょう…ただ昔のように純粋に愛することは出来ないと思います。
娘の辿ってきた道を思うと…どうしても……」
ギリギリと拳を握るリオン公爵の姿が先日の自分と重なる。
長年、愛し連れ添ったからこそ赦せないのだろう…愛した分だけ憎しみも深くなるのかもしれない。
父は多分、母とは離縁するだけではなく母に罪を償わせるだろう。
それが皇帝として上に立つ者の責任だろう。
それくらいのことを母はしてしまったのだから。
「やはりアレの支援貴族の名前が多いな。」
公爵から渡されたリストを見ながら頭を抱える。
「こんなになるまで気づかぬとは…私の目はふし穴だったのだな…」
父の言葉に公爵がこたえる。
「薬物が広がる前で良かったと思いましょう。
ドラゴニアではセラフィム様が天界に応援を頼むほど状況が良くないと聞いています。」
「そんなにひどいのか…
クリスティーナは大丈夫なのか?大人びてはいるがまだ子供だ。
父として心配だろう…」
公爵の顔が父親の顔に変わる。
「私が変われるものなら変わってあげたいのですが…陛下もご存知でしょうが強情で負けず嫌いの跳ねっ返りですから…
セラフィム様も大変だと思います。
殿下もくれぐれも娘の取り扱いには気をつけてくださいね。
正直、今回は私ですら殿下にはがっかりしましたから…」
ギロッと公爵に睨まれ思わず冷や汗がでる。
「リオン、そう息子を虐めんでやってくれ…アレに色々言われても首を縦にはふらんかったのだから…」
父が笑う。
自分の不甲斐なさに恥ずかしくなる。
「本当に申し訳ありませんでした。」
リオン公爵に深々と頭を下げる。
「クリスティーナが帰ってきたら覚悟しといた方がいいぞ。」
「もちろんです。気が済むまで殴られるつもりです。」
・・・・・
アハハハハ
父と公爵が大声で笑いだす。
「もう少し証拠を集めて一気に押さえ込まないとな。」
父の言葉に大きくうなずいた。
ズラリと並んだ貴族の名に思わず大きなため息がでる。
ティナ達がドラゴニアに向かったのを機に帝国の闇探しが始まった。
「ティナの手紙にも書いてありましたが薬物が帝国でも見つかっております。」
リオン公爵が地図に印をつけていく。
「夫人とは大丈夫なのか?」
父が公爵を気遣う。
「どうでしょう…ただ昔のように純粋に愛することは出来ないと思います。
娘の辿ってきた道を思うと…どうしても……」
ギリギリと拳を握るリオン公爵の姿が先日の自分と重なる。
長年、愛し連れ添ったからこそ赦せないのだろう…愛した分だけ憎しみも深くなるのかもしれない。
父は多分、母とは離縁するだけではなく母に罪を償わせるだろう。
それが皇帝として上に立つ者の責任だろう。
それくらいのことを母はしてしまったのだから。
「やはりアレの支援貴族の名前が多いな。」
公爵から渡されたリストを見ながら頭を抱える。
「こんなになるまで気づかぬとは…私の目はふし穴だったのだな…」
父の言葉に公爵がこたえる。
「薬物が広がる前で良かったと思いましょう。
ドラゴニアではセラフィム様が天界に応援を頼むほど状況が良くないと聞いています。」
「そんなにひどいのか…
クリスティーナは大丈夫なのか?大人びてはいるがまだ子供だ。
父として心配だろう…」
公爵の顔が父親の顔に変わる。
「私が変われるものなら変わってあげたいのですが…陛下もご存知でしょうが強情で負けず嫌いの跳ねっ返りですから…
セラフィム様も大変だと思います。
殿下もくれぐれも娘の取り扱いには気をつけてくださいね。
正直、今回は私ですら殿下にはがっかりしましたから…」
ギロッと公爵に睨まれ思わず冷や汗がでる。
「リオン、そう息子を虐めんでやってくれ…アレに色々言われても首を縦にはふらんかったのだから…」
父が笑う。
自分の不甲斐なさに恥ずかしくなる。
「本当に申し訳ありませんでした。」
リオン公爵に深々と頭を下げる。
「クリスティーナが帰ってきたら覚悟しといた方がいいぞ。」
「もちろんです。気が済むまで殴られるつもりです。」
・・・・・
アハハハハ
父と公爵が大声で笑いだす。
「もう少し証拠を集めて一気に押さえ込まないとな。」
父の言葉に大きくうなずいた。
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