あだ花姫は18禁ジャンルからジャンル替えしたいみたいです。

チョコパイ

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第四章 帝国にて~殿下視点~

劣情と慚愧

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幾重にも重なりあう空の色を見つめる。

日が昇り始めるこの時間が一番好きだ。

闇が色褪せ光が暗闇を青く青く白けさせていく。
朝焼けの時…

同じ空の下でティナもこの空を見上げ想いを馳せているのだろうか?


体はクタクタに疲れているはずなのに、体の奥底に眠っている生臭い本能が燻って眠ることを妨げる。

性教育は受けた。
ベットパートナーと呼ばれる女性をあてがわれたが私はそれを拒んだ。

だから今回、初めて男女の色事を見たことになる。

あの繋がりは愛ではない。欲だ……

でも心の奥深い所で一瞬だけ喘ぐ女の顔がティナに見えたのだ。

ティナの胸はアレよりこぶりなのだろうか?

私のモノを包み込むティナの熱はどれほどの熱なのだろうか?

夢中になって腰をふる男と自分を重ねる。

ティナを抱けたら…
ティナを抱いたら…
ティナを抱きたい…

はしたない淫らな欲望が体の芯を熱くさせる。

ハァ…

「ティナ…逢いたいよ。」

乾いた唇に指を当てる。

ティナの唇の感触を思い出す。

柔らかな髪に指をくぐらせながら短いキスを重ねる。

ふざけてティナの細くて白い長い首に唇をよせるとティナの体温が上がるのを感じることができた。

時にはティナがふざけて私の上に跨がり私の喉仏にキスをする時もあった。

ほんの少し手を伸ばせば……

互いの熱を交わえるのに…私達はあえてそれをしなかった。

ハァ…

「ティナも私のことを欲しいと思ってくれているのかな…」

朝日を背に受け一羽のカラスが飛び去っていく。

「わかったよ。ティナ…
私なら大丈夫だよ。」

小さくなるカラスを見つめながら大きくのびをするとベランダを後にした。



「リオン、本当に決めたのか?クリスティーナが帰ってきてからでも遅くはないぞ。
 
それに主犯はあくまでもルシファーと皇后だ。

夫人はあくまでも騙されていただけだ。」

陛下が私の肩を叩く。

「陛下は……」

「皇后は裁判にかけられるだろうな…

私は落ち着いたら息子と、クリスティーナに後は任せようと思っている。

出来れば二人を側で支えてやってはくれないだろうか?

無論、私も上皇として支えるつもりだが、その時、リオン夫人も二人の側に居てくれたらと思っている。

皇后もそれを望んでいる。」

!!!

陛下が淋しそうに笑う。

「昨夜、自ら罪を告白しにきた。
今はアザゼル殿が見てくれている。

リオン…皇后がすまなかった。」

深々と頭を下げる陛下を見つめながら、遠い地にいるクリスティーナを思った。


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