161 / 201
縺れた糸
脳筋女だってロマンチックに憧れる
しおりを挟む
ドボーン
湯船に身を沈める。
鼻から出る泡がプクプクと浮上していく。
どうもスッキリしないのだ。
プハッァ…
湯から顔をあげると思いっきり空気を肺に入れる。
案外、善と悪で分けられるものなんて少ないのかもしれない。
はぁ…
感情が善と悪を曖昧にする。
国の勝手で雌雄同体にさせられたバハムート。
雌雄同体にしたにもかかわらず出生率があがらないことに痺れを切らして姦淫薬を作ったのも国だ。
こんな体にした国に仕返しするために、薬を流通させ破綻させる事を教えたのはルシファーだ。
あぁっ……
ザブーン
湯船に潜り込む。
善と悪の間にこそ事案がいっぱいあるのに…
これを何と名づければいいのか…
湯船から真っ裸でベッドにダイブする。
ラビッがいたら怒られるだろうなぁ…
でもここには侍女がいない。
つまり真っ裸で眠ろうが髪の毛を乾かさないまま眠ろうが……
・・・
ベッドに居るはずのない白い鳩が……
まるで豆鉄砲を食ったみたいに……
って…
「○✕□…殿下!?」
…ポッポッ……
!!?
ポンッ…
八咫烏に変身すると私は急いでその場から飛び去る。
信じられない…
何であんな所に居るのよ!!
真っ裸で髪の毛だってずぶ濡れで…
ラビッがいないからムダ毛の処理も……
・・・・・
殿下には汗やホコリまみれの姿を見せてきたけど…
でも…でも…真っ裸を…
カアッカァカァ…
どうせなら…
月明かりのベッドで恥じらいながら……
それが真っ裸で濡れ鼠状態で…
くぅ…私の身体はそれでなくても女としての魅力はゼロなのに…
六つに割れた腹筋…
鍛えぬかれた二の腕…
たくましい太もも…
そして壊滅的なのはわずかにふくらんでいる胸だ。
はぁ…
久しぶりに殿下に会えたのに…
貧相な身体をこんな状態で殿下にさらすなんて…
恥ずかしさと悔しさと情けなさで涙が出る。
好きな人には綺麗な自分を見せたい…とは思わない。
でも、アレはない。
アレは無さすぎる。
ポゥポッポッポウ
“待って、ティナ話があるんだ。”
背後から殿下の鳴き声がきこえる。
月明かりが差し込む木陰に身を隠す。
ポゥポッポッ…
“ティナ…何処にいるの?”
月明かりに照らされて羽ばたく殿下はまるで月の精みたいで美しい。
それなのに闇夜に溶け込んでしまう真っ黒な私は醜くて嫌になる。
カァカァカッカッ…
“馬鹿、殿下…無駄にイケメンなんだよ…”
ポッポッポッポッウン
“ティナは私の中で一番美しいよ”
!!!
“殿下!!”
背後の枝から殿下が微笑みかける。
“会いたくて会いたくて仕方なかったんだ。
ティナ…愛してる”
湯船に身を沈める。
鼻から出る泡がプクプクと浮上していく。
どうもスッキリしないのだ。
プハッァ…
湯から顔をあげると思いっきり空気を肺に入れる。
案外、善と悪で分けられるものなんて少ないのかもしれない。
はぁ…
感情が善と悪を曖昧にする。
国の勝手で雌雄同体にさせられたバハムート。
雌雄同体にしたにもかかわらず出生率があがらないことに痺れを切らして姦淫薬を作ったのも国だ。
こんな体にした国に仕返しするために、薬を流通させ破綻させる事を教えたのはルシファーだ。
あぁっ……
ザブーン
湯船に潜り込む。
善と悪の間にこそ事案がいっぱいあるのに…
これを何と名づければいいのか…
湯船から真っ裸でベッドにダイブする。
ラビッがいたら怒られるだろうなぁ…
でもここには侍女がいない。
つまり真っ裸で眠ろうが髪の毛を乾かさないまま眠ろうが……
・・・
ベッドに居るはずのない白い鳩が……
まるで豆鉄砲を食ったみたいに……
って…
「○✕□…殿下!?」
…ポッポッ……
!!?
ポンッ…
八咫烏に変身すると私は急いでその場から飛び去る。
信じられない…
何であんな所に居るのよ!!
真っ裸で髪の毛だってずぶ濡れで…
ラビッがいないからムダ毛の処理も……
・・・・・
殿下には汗やホコリまみれの姿を見せてきたけど…
でも…でも…真っ裸を…
カアッカァカァ…
どうせなら…
月明かりのベッドで恥じらいながら……
それが真っ裸で濡れ鼠状態で…
くぅ…私の身体はそれでなくても女としての魅力はゼロなのに…
六つに割れた腹筋…
鍛えぬかれた二の腕…
たくましい太もも…
そして壊滅的なのはわずかにふくらんでいる胸だ。
はぁ…
久しぶりに殿下に会えたのに…
貧相な身体をこんな状態で殿下にさらすなんて…
恥ずかしさと悔しさと情けなさで涙が出る。
好きな人には綺麗な自分を見せたい…とは思わない。
でも、アレはない。
アレは無さすぎる。
ポゥポッポッポウ
“待って、ティナ話があるんだ。”
背後から殿下の鳴き声がきこえる。
月明かりが差し込む木陰に身を隠す。
ポゥポッポッ…
“ティナ…何処にいるの?”
月明かりに照らされて羽ばたく殿下はまるで月の精みたいで美しい。
それなのに闇夜に溶け込んでしまう真っ黒な私は醜くて嫌になる。
カァカァカッカッ…
“馬鹿、殿下…無駄にイケメンなんだよ…”
ポッポッポッポッウン
“ティナは私の中で一番美しいよ”
!!!
“殿下!!”
背後の枝から殿下が微笑みかける。
“会いたくて会いたくて仕方なかったんだ。
ティナ…愛してる”
10
あなたにおすすめの小説
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる