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Go for broke
Go for broke~後編~
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主が椅子から立ち上がると黙ったまま母へと近づく。
バシーン
乾いた音が鳴り響く。
「ウリエル、それで君の気は晴れたのかい?」
静かにでも威厳のある声はすぐに母の奇声でかき消される。
「はっ…あんたの腸をえぐり出していいって言うなら気分も上がるんだけどな…」
主に唾を飛ばしながら叫ぶ母はテレビで見た悪魔払いの映画のワンシーンみたいで、どこか嘘臭くて気味が悪かった。
「大変だったろう?
自分を偽る日々は…
今、目の前にいるお前が本当のお前なのか?」
主は何事もなかったかのように話し続ける。
「うるさい…うるさい…うるさい!!」
髪をかきむしりながら母が叫ぶ。
「何が赦せだ!!
何が愛せだ!!
私が殴られていた時、
私が嘲笑われていた時、
私が犯されていた時…
誰も私を救ってはくれなかった。
なら私が私を救ってあげなきゃ…駄目じゃない。
誰も私を赦してくれないなら、私が赦してあげなきゃ…
誰も私を愛してくれないのなら、私が私を愛してあげなきゃ…
私が私を……」
自分の身体を抱きしめながら母は大声で泣き叫ぶ。
「しょうがないなぁ…
本当はこんなことしたくはなかったんだけど…」
私はイヤリングをはずすと裁きの薙刀で母を切りつける。
「ミカエル…なんていうことを…」
おじ様が駆け寄ってくる。
ピヨピヨ…ピッピッピヨピヨ…
主がヒヨコになった母を手にとる。
「これは!?」
おじ様が主の手に乗っているヒヨコを指差す。
「母はもう天人でも神鳥でも闇でもありません。
ただのヒヨコです。」
私はヒヨコのお母様を指で優しく撫でる。
「お母様、もう誰もお母様を殴ったり、嘲笑ったりしませんよ。
ただ愛されて愛されて守られて、思いっきり甘えて下さい。
そしていつの日かお母様が犯した罪を理解した時、その時こそ本当の裁きがくだります。
これでいいですよね?」
私は主を見つめる。
主はヒヨコになった母を手で優しく包みこみなが
「有り難う。」
そう呟いた。
主が母を手に部屋を出るとおじ様が
「本当にあれでよかったのか?」
そうたずねる。
「今の母に何を言っても無駄になるだけです。
母の中では自分のしたことは正しい事だと信じきっているのだから…
なら愛されて守られる幸せをを知って欲しかったんです。
それを知ったうえで、自分が犯した罪と向き合ってもらいたいのです。
自分が傷つけた人達にも愛すべき人がいることを…
それを失ったらどれくらい辛く苦しいか…
今の母には母しかいないから…
理解できないだろうけど…
愛し愛されたら…
きっとわかるはずだわ。
自分の犯した罪の重さを……
だからおじ様、ルシファーも鳥にしていいかしら?」
バシーン
乾いた音が鳴り響く。
「ウリエル、それで君の気は晴れたのかい?」
静かにでも威厳のある声はすぐに母の奇声でかき消される。
「はっ…あんたの腸をえぐり出していいって言うなら気分も上がるんだけどな…」
主に唾を飛ばしながら叫ぶ母はテレビで見た悪魔払いの映画のワンシーンみたいで、どこか嘘臭くて気味が悪かった。
「大変だったろう?
自分を偽る日々は…
今、目の前にいるお前が本当のお前なのか?」
主は何事もなかったかのように話し続ける。
「うるさい…うるさい…うるさい!!」
髪をかきむしりながら母が叫ぶ。
「何が赦せだ!!
何が愛せだ!!
私が殴られていた時、
私が嘲笑われていた時、
私が犯されていた時…
誰も私を救ってはくれなかった。
なら私が私を救ってあげなきゃ…駄目じゃない。
誰も私を赦してくれないなら、私が赦してあげなきゃ…
誰も私を愛してくれないのなら、私が私を愛してあげなきゃ…
私が私を……」
自分の身体を抱きしめながら母は大声で泣き叫ぶ。
「しょうがないなぁ…
本当はこんなことしたくはなかったんだけど…」
私はイヤリングをはずすと裁きの薙刀で母を切りつける。
「ミカエル…なんていうことを…」
おじ様が駆け寄ってくる。
ピヨピヨ…ピッピッピヨピヨ…
主がヒヨコになった母を手にとる。
「これは!?」
おじ様が主の手に乗っているヒヨコを指差す。
「母はもう天人でも神鳥でも闇でもありません。
ただのヒヨコです。」
私はヒヨコのお母様を指で優しく撫でる。
「お母様、もう誰もお母様を殴ったり、嘲笑ったりしませんよ。
ただ愛されて愛されて守られて、思いっきり甘えて下さい。
そしていつの日かお母様が犯した罪を理解した時、その時こそ本当の裁きがくだります。
これでいいですよね?」
私は主を見つめる。
主はヒヨコになった母を手で優しく包みこみなが
「有り難う。」
そう呟いた。
主が母を手に部屋を出るとおじ様が
「本当にあれでよかったのか?」
そうたずねる。
「今の母に何を言っても無駄になるだけです。
母の中では自分のしたことは正しい事だと信じきっているのだから…
なら愛されて守られる幸せをを知って欲しかったんです。
それを知ったうえで、自分が犯した罪と向き合ってもらいたいのです。
自分が傷つけた人達にも愛すべき人がいることを…
それを失ったらどれくらい辛く苦しいか…
今の母には母しかいないから…
理解できないだろうけど…
愛し愛されたら…
きっとわかるはずだわ。
自分の犯した罪の重さを……
だからおじ様、ルシファーも鳥にしていいかしら?」
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