あだ花姫は18禁ジャンルからジャンル替えしたいみたいです。

チョコパイ

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学園編

嵐の後

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連日、紙面を飾る
「クーデター」の文字。

まさか
「皇城と教会が魔人に乗っ取られる寸前だった。」
と発表するわけにもいかず、
近衛騎士団長の起こしたクーデターで話を終わらせた。

侯爵家はクーデターを未然に防いだとされ、公爵へと昇爵されることになった。

これを機に、第二皇子は自らの出生の秘密を知り、皇子を廃嫡し我が家の養子として迎えられることになったのだが…

「……」

「いつまで拗ねているんですか?」

皇城へ戻る事になった皇太子が今になって、城へは帰らないと言い出したのだ。

「兄上はここで暮らすのだろう?」

「そうですね。私の兄ですから…」

「クリスティーナと兄上が一緒になるかもしれないじゃないか?」

「はぁ…前も言いましたよね。私の婚約者は殿下です。殿下の婚約者は私だと。」

「でも…」

皇太子のクラバットを引っ張ると皇太子が前かがみになる。

チュッ……

クリスティーナの唇が皇太子の唇をふさぐ。

「もう一度……」

皇太子が顔を真っ赤にして
消え入る声で呟く。

「もうっ…無理です。」

私の顔は今、ものすごいことになっているはずだ。

「じゃあ、私からしてもいいだろうかっ……」

「ばっかっじゃないですか…そんなの聞いたら…」

皇太子の唇がクリスティーナの唇に重なる。

真っ赤になりながら、お互いに目線すらあわせられない程、デレデレの姿に
小鳥母様は皇太子の頭に止まるとツンツンと頭を啄む。


幸せそうに笑うクリスティーナを遠目で見つめるスネイク。

「お嬢様が幸せなら、私も幸せだ。」

スネイクは大きく伸びをすると、

「誰か今夜飲みに行かないか?」

と、騎士団に向かって大声でよびかける。

「私と行かないか?」

そこには顔を真っ赤に染めたパンジーが手をあげている。

「夜はクリスティーナお嬢様の警護がないし……」

パンジーがスネイクをまっすぐに見つめる。

「スネイクがお嬢様のことを好きなことは知っている。
でも私はずっと前からスネイクの事が好きだった。
よかったら、私とつきあってくれないだろうか?」

「パンジー、本気で言ってますか?
同情なら余計なお世話です。」

「同情で告白するほど、馬鹿ではないつもりだよ。
スネイク、君の真面目で一途な所が本当に好きだ。」

お嬢様を見つめる。
皇太子殿下の隣で嬉しそうに笑うお嬢様を……

私も…
何かが壊れる音がした。

「パンジー嬢、まずはお互いをよく知ってから、その先を決めませんか?
今日は酒ではなく、食事をしながら、お互いの事を話しませんか?」

私はパンジーの前に手を差し出す。

「よろしくお願いします。」

バンジーが嬉しそうに私の手をとる。

そんな私達の背中を嬉しそうに見守るお嬢様の視線を感じながら、不思議なほど気持ちは凪いでいた。

「あだ花姫のスネイクルート」が静かに幕をおろした。
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