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第2章 学園編
襲来~新たなステージへ~
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「現世もやはり二人は結ばれぬのだな。」
皇帝がため息をおとす。
「殿下があんな下品な女に現を抜かすとは。」
リオン公爵が皇帝を睨む。
「カーミラ王から王女の留学の間だけ面倒みてくれと言われたのだからしょうがないだろう。
お前のところだって、結局、オースティンと結ばれそうだと聞いたぞ。」
「公爵家としては、喜ばしいことです。オースティンもクリスティーナも二人とも私にとって大切な子供なんで。」
「ピーピッピッピー」
!!!
リオン公爵のポッケから
公爵婦人が出てきたと思ったら光輝く黄金の鳥になる。
「オースティンから頼まれたのよ。弟を助けてやってくれって……。」
公爵婦人が矢のように
何処かへ飛び立つ。
しばらくすると
従者が真っ青になって応接室へ入ってくる。
「カーミラ王国の王女が魔人化しました……」
!!!
「あの王女が魔人だと…」
「息子は?
息子はどうした?」
皇帝が皇太子のもとへと
急いで走っていく。
父と側妃の最後を思い出す。
聖なる光の魔法に焼かれ黒こげになった二人の亡骸を。
カーミラ王国は王女が魔人と知っていて、うちによこしたのか?
息子に何かあったら…
息子の私室のドアをあけると、黒こげになった王女の横で公爵婦人に介抱される震える息子がいた。
「息子は?」
空き殻をまとった公爵婦人が微笑みながら。
「殿下はよく耐えましたね。魅惑魔法で身体は魔人に操られてましたが、心までは操られなかったみたいですよ。」
「無事なのか?」
「えぇ、もちろん。」
「ティーナに謝りに行かなきゃ。兄上とティーナが結ばれてしまう前に…ティーナに…」
ボロボロと涙をこぼしながら公爵婦人の腕の中で気を失う。
「すまぬがクリスティーナをここに呼んでもらえぬだろうか?」
「そうですね。その方がいいみたいですね。」
公爵婦人は、息子を私に託すと小鳥に戻りパタパタと窓の外へと消えていった。
私は守衛と侍女に口止めをしてから、息子をベッドへと運ぶ。
従者達が黒こげになった王女を部屋から運び出す。
「陛下、リオン公爵がカーミラ王国からの従者や侍女全てを捕らえました。」
「直ちに尋問にかけろ。
話さなければ拷問にかけろ。いいな?
あと、あの黒焦げをカーミラ王に贈って差し上げろ。
馬鹿な娘の哀れな姿を見れば少しは反省するだろう。
よくも、息子に手をだしやがって…
医師を呼んで息子を診てもらってくれ、私は公爵のもとへ行く。」
ピィピッピピ…
「お母様?
どうなさったのですか?」
「クリスティーナ、殿下が倒れたの」
「そうですか。」
「クリスティーナ?」
「お母様
もう過ぎたことです。」
「確かに魅了魔法にかかってしまっていて、王女に身体は操られてしまっていたけど、心までは操られなかったのよ。すごい精神力よ。」
「魅了魔法?」
「オースティンが教えてくれたのよ。亡くなった母上と同じ香りが王女からすると…弟を助けてくれって」
「私の目の前で何度もキスをしてたわ。
それに『愛している』とも言ってたの。」
「そう…
でも本心ではないわ。
泣きながら、あなたに謝らなくては…そう言って倒れたのよ。」
「私、私……」
バシーン
背中に衝撃がはしる。
「いったぁい!!」
「妹よ、好きなんだろ。
弟のことが…
なら、一回だけ許してやれ。次やったらその時は
クリスティーナは俺がもらってやる。」
「お兄様…」
私はお兄様に抱きつくと
「お兄様、行ってくるわ
そして、うんと叱って頭を張り倒してくる。」
「おう、死なない程度
ぶんなぐってこい。」
風のように走っていくクリスティーナを見つめるオースティンの頭の上には
労るよう小鳥母様が、優しくさえずっていた。
皇帝がため息をおとす。
「殿下があんな下品な女に現を抜かすとは。」
リオン公爵が皇帝を睨む。
「カーミラ王から王女の留学の間だけ面倒みてくれと言われたのだからしょうがないだろう。
お前のところだって、結局、オースティンと結ばれそうだと聞いたぞ。」
「公爵家としては、喜ばしいことです。オースティンもクリスティーナも二人とも私にとって大切な子供なんで。」
「ピーピッピッピー」
!!!
リオン公爵のポッケから
公爵婦人が出てきたと思ったら光輝く黄金の鳥になる。
「オースティンから頼まれたのよ。弟を助けてやってくれって……。」
公爵婦人が矢のように
何処かへ飛び立つ。
しばらくすると
従者が真っ青になって応接室へ入ってくる。
「カーミラ王国の王女が魔人化しました……」
!!!
「あの王女が魔人だと…」
「息子は?
息子はどうした?」
皇帝が皇太子のもとへと
急いで走っていく。
父と側妃の最後を思い出す。
聖なる光の魔法に焼かれ黒こげになった二人の亡骸を。
カーミラ王国は王女が魔人と知っていて、うちによこしたのか?
息子に何かあったら…
息子の私室のドアをあけると、黒こげになった王女の横で公爵婦人に介抱される震える息子がいた。
「息子は?」
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「殿下はよく耐えましたね。魅惑魔法で身体は魔人に操られてましたが、心までは操られなかったみたいですよ。」
「無事なのか?」
「えぇ、もちろん。」
「ティーナに謝りに行かなきゃ。兄上とティーナが結ばれてしまう前に…ティーナに…」
ボロボロと涙をこぼしながら公爵婦人の腕の中で気を失う。
「すまぬがクリスティーナをここに呼んでもらえぬだろうか?」
「そうですね。その方がいいみたいですね。」
公爵婦人は、息子を私に託すと小鳥に戻りパタパタと窓の外へと消えていった。
私は守衛と侍女に口止めをしてから、息子をベッドへと運ぶ。
従者達が黒こげになった王女を部屋から運び出す。
「陛下、リオン公爵がカーミラ王国からの従者や侍女全てを捕らえました。」
「直ちに尋問にかけろ。
話さなければ拷問にかけろ。いいな?
あと、あの黒焦げをカーミラ王に贈って差し上げろ。
馬鹿な娘の哀れな姿を見れば少しは反省するだろう。
よくも、息子に手をだしやがって…
医師を呼んで息子を診てもらってくれ、私は公爵のもとへ行く。」
ピィピッピピ…
「お母様?
どうなさったのですか?」
「クリスティーナ、殿下が倒れたの」
「そうですか。」
「クリスティーナ?」
「お母様
もう過ぎたことです。」
「確かに魅了魔法にかかってしまっていて、王女に身体は操られてしまっていたけど、心までは操られなかったのよ。すごい精神力よ。」
「魅了魔法?」
「オースティンが教えてくれたのよ。亡くなった母上と同じ香りが王女からすると…弟を助けてくれって」
「私の目の前で何度もキスをしてたわ。
それに『愛している』とも言ってたの。」
「そう…
でも本心ではないわ。
泣きながら、あなたに謝らなくては…そう言って倒れたのよ。」
「私、私……」
バシーン
背中に衝撃がはしる。
「いったぁい!!」
「妹よ、好きなんだろ。
弟のことが…
なら、一回だけ許してやれ。次やったらその時は
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「お兄様…」
私はお兄様に抱きつくと
「お兄様、行ってくるわ
そして、うんと叱って頭を張り倒してくる。」
「おう、死なない程度
ぶんなぐってこい。」
風のように走っていくクリスティーナを見つめるオースティンの頭の上には
労るよう小鳥母様が、優しくさえずっていた。
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