あだ花姫は18禁ジャンルからジャンル替えしたいみたいです。

チョコパイ

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第六章 押してダメなら更に押せ

祭りのあと

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「退学処分ですか……」

学園長の下した罰はあまりにも重いものだった。

「事件が事件だ。
今後のことを考えると、退学処分が妥当かと…」

母の光は乱交パーティー参加者全員に色欲の烙印を残した。

「生徒の安全を考えると仕方ないことですわ。」

生活指導の教員が賛同する。

「確かに、烙印を見た生徒が烙印のある生徒を軽視したり、差別やいじめの対象として捉える可能性も考えられます。

それに実際に参加した女生徒達の親が娘の身の安全のため自主退学の手続きを行っています。」


「あだ花姫」でも
純潔は女性の象徴であり、貴族ともなれば清純でなければ婚姻を結ぶことができないほど重要視された。

「あだ花姫」のクリスティーナは暴漢に襲われたという噂話だけで、蔑まれ非難の対象となり過酷な人生を歩んだ。

それを考えると、色欲の烙印を押された女生徒達の身の安全を保証できない今、退学は仕方ない気がした。

でも……

私は手を上げ発言の許可をもらう。

「退学処分となると、生徒達の経歴に傷を残します。
この騒ぎの中、ここでの学園生活は厳しいものとなりますが、帝都を離れれば学ぶ機会は得られます。
その時、退学処分となれば編入や留学に影響をおよぼします。
なので学園側からは処分ではなく、自主退学の勧告を行うだけでいいと思います。
どうか未来ある生徒達に寛大な処置をお願いします。」

結局、私の意見は通らなかった。
学園としては何かの罰をあたえることで、面目を保ちたかったのだろう。


「ティー、顔色が悪いけど大丈夫?」

デミが私を見つめる。
私は首をブンブンと横にふる。

「あだ花姫」のクリスティーナの悲しみと怒りが何故か私の胸をしめつけるのだ。

私はクリスティーナだけど、本物ではない。
だからこの感情は本来ならあり得ないのに……

クリスティーナ、辛かったね。
淋しかったよね。
悔しかったよね。

私は私の体を抱きしめる。
クリスティーナを優しく抱きしめるように。
優しく強く、慰め労るように。


「クリスティーナ、計画が前倒しになった。」

帰宅すると父に執務室に来るよう言われる。

開口一番、計画の前倒しと、作戦の練り直しが余儀なくされる。

本来なら来月行われる闇を祭る祭典で一網打尽する予定が、今回の乱交パーティー騒ぎでダンテは明日にもロマノフ公国へ強制帰還される。

「作戦の失敗で主とやらの怒りをかって公子の身になにかあっても困る。
クリスティーナ、急にで悪いが明日決行だ。
準備をして今日は早く寝なさい。」

翌朝、何故か白い鳩の殿下が八咫烏の私の隣で
ポッポゥと首を傾げている。

カァカァ
私は殿下の翼に頭を寄せる。

火の鳥おじ様と小鳥母様が目配せすると私達は空へと羽ばたく。

ロマノフ公国へと…
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