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押してダメなら更に押せ
押すだけでは駄目なのです。
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「ティナ、
まずは出来ることをしよう。」
殿下のいう通りだ。
ここで泣いていても仕方ない。
助け出した子供達を引率しながら、救命活動を行う。
「クリスティーナ、ここに居ましたか?」
私達と同じように救命活動をしていたダンテ達と合流すると、私達は子供達をダンテに預けて、変化する。
空からの方が視野が広がるから救助者を見つけやすいのだ。
・・・・・
上空から見る帝都は悲惨な状況だった。
特に教会付近は異様な風景が広がる。
黒い炎がゆらゆらと揺れているのだが、炎がまるで生きているかのように様々な形に変わるのだ。
化物みたいな形になったかと思えば、ムンクの叫びみたいな形になる。
次の瞬間には蝙蝠みたいに変わり、炎が意思を持ち変化しているように見えた。
教会へと近づくと、炎の正体に言葉を失う。
・・・・・
それは信者や司祭達が幾重にも重なりあい燃えているものだったからだ。
まるで自分達を盾にして何かを必死に守っているみたいに、崩れては重なりあい、燃え尽きてはまた重なる。
その様子が遠目から見ると炎が生きているかのように見えたのだ。
変化をとき、裁きの薙刀を取り出す。
高く高くジャンプし、薙刀をふるう……
グギャァ!!!
鼓膜が破れんばかりの叫び声が響く。
黒い炎をあげていた、
かつて人だったものが木っ端微塵に消え去る。
「木箱?」
私は恐る恐る木箱を開けてみる。
!!!
殿下が私からそれを取り上げ投げ捨てると、私の手に浄化の光をあてる。
地面に落ちたソレは禍々しい闇を纏い、ソレを守ろうとするかのように、周囲から黒い炎に焼かれた人だったものが這いずりながら近寄ってくる。
「ティナは無用心すぎる。あんな穢れたモノを…」
殿下が私の手をゴシゴシとハンカチでふく。
「アレが、ダンテの言っていたモノだよね。」
私の問いに殿下はため息をつく。
「一応、おじ様に見てもらった方がいいかもね。」
殿下は木箱を拾い、禍々しい闇を纏う男根を木箱にしまった。
「この中にダンテを苦しめた主はいるのかしら?」
~ウリエル~
この嫌な気配はルシファーの…
忘れもしない私の尊厳を踏みにじった男。
私の初めてを散らした男。
ルシファー
怒りと悲しみがこみ上げてくる。
未だに夢に見る。
湖での悪夢を……
あの男の生臭い息の臭いを。
あの男の……
怒りが強い光となって
全ての闇を燃やし尽くす。
「ウリエル、まずは自らの心を静めなさい。」
一度火が着いた妹を止めることが出来なかった。
ウリエル、
君の光は強すぎる。
時には押すだけではなく
引くことも覚えなくては
いけない。
眼下に広がる光景を
君の娘はどうとるのだろうか?
まずは出来ることをしよう。」
殿下のいう通りだ。
ここで泣いていても仕方ない。
助け出した子供達を引率しながら、救命活動を行う。
「クリスティーナ、ここに居ましたか?」
私達と同じように救命活動をしていたダンテ達と合流すると、私達は子供達をダンテに預けて、変化する。
空からの方が視野が広がるから救助者を見つけやすいのだ。
・・・・・
上空から見る帝都は悲惨な状況だった。
特に教会付近は異様な風景が広がる。
黒い炎がゆらゆらと揺れているのだが、炎がまるで生きているかのように様々な形に変わるのだ。
化物みたいな形になったかと思えば、ムンクの叫びみたいな形になる。
次の瞬間には蝙蝠みたいに変わり、炎が意思を持ち変化しているように見えた。
教会へと近づくと、炎の正体に言葉を失う。
・・・・・
それは信者や司祭達が幾重にも重なりあい燃えているものだったからだ。
まるで自分達を盾にして何かを必死に守っているみたいに、崩れては重なりあい、燃え尽きてはまた重なる。
その様子が遠目から見ると炎が生きているかのように見えたのだ。
変化をとき、裁きの薙刀を取り出す。
高く高くジャンプし、薙刀をふるう……
グギャァ!!!
鼓膜が破れんばかりの叫び声が響く。
黒い炎をあげていた、
かつて人だったものが木っ端微塵に消え去る。
「木箱?」
私は恐る恐る木箱を開けてみる。
!!!
殿下が私からそれを取り上げ投げ捨てると、私の手に浄化の光をあてる。
地面に落ちたソレは禍々しい闇を纏い、ソレを守ろうとするかのように、周囲から黒い炎に焼かれた人だったものが這いずりながら近寄ってくる。
「ティナは無用心すぎる。あんな穢れたモノを…」
殿下が私の手をゴシゴシとハンカチでふく。
「アレが、ダンテの言っていたモノだよね。」
私の問いに殿下はため息をつく。
「一応、おじ様に見てもらった方がいいかもね。」
殿下は木箱を拾い、禍々しい闇を纏う男根を木箱にしまった。
「この中にダンテを苦しめた主はいるのかしら?」
~ウリエル~
この嫌な気配はルシファーの…
忘れもしない私の尊厳を踏みにじった男。
私の初めてを散らした男。
ルシファー
怒りと悲しみがこみ上げてくる。
未だに夢に見る。
湖での悪夢を……
あの男の生臭い息の臭いを。
あの男の……
怒りが強い光となって
全ての闇を燃やし尽くす。
「ウリエル、まずは自らの心を静めなさい。」
一度火が着いた妹を止めることが出来なかった。
ウリエル、
君の光は強すぎる。
時には押すだけではなく
引くことも覚えなくては
いけない。
眼下に広がる光景を
君の娘はどうとるのだろうか?
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