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愛の形
お母様の事情
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一瞬世界が真っ白になる。
「ウリエル、よさないか!!
もう、ここにはルシファーはいない。」
兄の言葉に余計に腹がたった。
「あの時、ちゃんと罰してくれなかったから、こうなったんじゃないの!」
兄がため息をつく。
「ウリエル、今の姿をミカエルに見せるのか?」
今の姿…
私はいったいどんな姿をしているのだろう?
「ウリエル、おいで……」
兄が手を広げる。
「お兄様……」
兄の広げた腕に飛び込む。
「私も父もあの時、どう答えればいいのかわからなかったんだ。
ごめん、傷ついたよな。
怖かったよな…
それなのに、無神経なことを言ってすまなかった。」
私は声をあげて泣きじゃくった。
きっと、こうやって誰かに慰めてもらいたかったのだ。
「辛かったね。
苦しかったね。
怖かったね……」と。
兄の腕の中、泣きじゃくって気がつけば意識を失っていた。
~クリスティーナ~
この光は多分、おじ様だ。
黒い炎が静かに消えていく。
そして木箱に纏っていた闇も光へと変わる。
邪な私はついつい想像してしまう。
今、木箱を開けれは光輝くアレを見ることが出来るのではないかと……
思わず顔がにやける。
ぞくっ……
背中に嫌な視線を感じる。
身体中の毛がよだつ。
タガーを取り出すと振り向きざまに視線を感じる方へ投げる。
うっ……
かすかに声のもれる音が聞こえた。
二投目をすぐさま投げる。
カラン
今度はタガーが地面に落ちる音がする。
と、同時に嫌な視線も消える。
「ティナ?」
殿下が不安気に顔を覗き込む。
自分の身体を抱きしめる。
禍々しくおぞましい視線。
見られているだけで体温が持っていかれるような恐怖を感じたのは初めてだった。
あれが主の視線だとしたら…
うわぁ~ん
うっ…
え~ん、え~ん
あちらこちらから人の声が聞こえる。
おじ様の光によって黒い炎が消え生存者の確認がしやすくなった。
殿下と手分けして救助していく。
闇の根深さを感じる。
何故なら救助したほとんどが年端のいかない子供達だけだからだ。
つまりある程度の歳になると人は闇の感情に支配されると言う事が証明されたことになる。
「この国の再建は厳しいものになるね。」
殿下の言葉通り、内戦に内戦を重ねたこの国の未来は明るいものとは言えないだろう。
「父上に帰ったら相談してみなくては…子供達の命にかかわるからね。」
優しい殿下は、まずそこから考えるのね。
子供達の未来から……
おじ様が人型のまま翼を広げ飛んでくる。
もはやそのお姿は天使そのものだ。
「おじ様、お母様は?」
おじ様は自分の胸元を指差す。
そこにはおじ様の胸ポケットの中眠っている小鳥母様の姿があった。
殿下がおじ様に、木箱をわたす。
「これは!!」
木箱をあけた途端、小鳥母様が変化をとき、おじ様から木箱を取り上げると聖なる光で焼きつくす。
「お母様?」
今にも倒れそうなほど真っ青な顔をして震える母の姿に、胸が苦しくなる。
「お兄様、アイツのモノです。間違いありません。アイツの……うっうっ…」
声を震わせ泣く母に、私はただ寄り添うことしかできなかった。
「ウリエル、よさないか!!
もう、ここにはルシファーはいない。」
兄の言葉に余計に腹がたった。
「あの時、ちゃんと罰してくれなかったから、こうなったんじゃないの!」
兄がため息をつく。
「ウリエル、今の姿をミカエルに見せるのか?」
今の姿…
私はいったいどんな姿をしているのだろう?
「ウリエル、おいで……」
兄が手を広げる。
「お兄様……」
兄の広げた腕に飛び込む。
「私も父もあの時、どう答えればいいのかわからなかったんだ。
ごめん、傷ついたよな。
怖かったよな…
それなのに、無神経なことを言ってすまなかった。」
私は声をあげて泣きじゃくった。
きっと、こうやって誰かに慰めてもらいたかったのだ。
「辛かったね。
苦しかったね。
怖かったね……」と。
兄の腕の中、泣きじゃくって気がつけば意識を失っていた。
~クリスティーナ~
この光は多分、おじ様だ。
黒い炎が静かに消えていく。
そして木箱に纏っていた闇も光へと変わる。
邪な私はついつい想像してしまう。
今、木箱を開けれは光輝くアレを見ることが出来るのではないかと……
思わず顔がにやける。
ぞくっ……
背中に嫌な視線を感じる。
身体中の毛がよだつ。
タガーを取り出すと振り向きざまに視線を感じる方へ投げる。
うっ……
かすかに声のもれる音が聞こえた。
二投目をすぐさま投げる。
カラン
今度はタガーが地面に落ちる音がする。
と、同時に嫌な視線も消える。
「ティナ?」
殿下が不安気に顔を覗き込む。
自分の身体を抱きしめる。
禍々しくおぞましい視線。
見られているだけで体温が持っていかれるような恐怖を感じたのは初めてだった。
あれが主の視線だとしたら…
うわぁ~ん
うっ…
え~ん、え~ん
あちらこちらから人の声が聞こえる。
おじ様の光によって黒い炎が消え生存者の確認がしやすくなった。
殿下と手分けして救助していく。
闇の根深さを感じる。
何故なら救助したほとんどが年端のいかない子供達だけだからだ。
つまりある程度の歳になると人は闇の感情に支配されると言う事が証明されたことになる。
「この国の再建は厳しいものになるね。」
殿下の言葉通り、内戦に内戦を重ねたこの国の未来は明るいものとは言えないだろう。
「父上に帰ったら相談してみなくては…子供達の命にかかわるからね。」
優しい殿下は、まずそこから考えるのね。
子供達の未来から……
おじ様が人型のまま翼を広げ飛んでくる。
もはやそのお姿は天使そのものだ。
「おじ様、お母様は?」
おじ様は自分の胸元を指差す。
そこにはおじ様の胸ポケットの中眠っている小鳥母様の姿があった。
殿下がおじ様に、木箱をわたす。
「これは!!」
木箱をあけた途端、小鳥母様が変化をとき、おじ様から木箱を取り上げると聖なる光で焼きつくす。
「お母様?」
今にも倒れそうなほど真っ青な顔をして震える母の姿に、胸が苦しくなる。
「お兄様、アイツのモノです。間違いありません。アイツの……うっうっ…」
声を震わせ泣く母に、私はただ寄り添うことしかできなかった。
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