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第二部七章 It's you.
追憶~ラファエル~
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「いいな…地上へ降りたらそのまま姿をかくすのだぞ。」
父が私の手を握る。
「嫌です。
私は何も悪いことはしてないわ。」
私の言葉に母が金切り声をあげる。
「いい加減にしなさい。
貴方がセラフィム様やウリエルにしてきたことが公になるかも知れないのよ。人を陥れたらどうなるか、貴方が一番わかっていることでしょ。
ラファエル、貴方このままだと堕天人になるのよ。
ならば力を持ったまま地上で暮らす方がいいわ。
明日の任務で地上へと降りたら、そのまま地上で暮らすのよ。
わかったわね!!」
ウリエルが天界に来てから私の完璧な世界は崩れ去った。
「セラフィムお兄ちゃん」
私の隣にはいつもセラフィム様がいた。
正確には私がセラフィム様から離れなかったのだ。
まさに一目惚れだった。
美しく気高く慈愛に満ちたセラフィム様を見た瞬間、好きで好きで仕方なくなった。
セラフィム様の側にいたくて幼いうちから聖力を鍛練した。
私に強い癒しの光があるとわかった時、主がセラフィム様に
「正しくラファエルを導くのだ。」
その一言でセラフィム様が私の指導者になった。
幸せだった。
セラフィム様がむけてくださる眼差しのすべてに私がいるようで…
本当に幸せだった。
それなのに主がウリエルを拾ってきてから完璧な私の世界がくるいはじめた。
気がつくとセラフィム様の隣にはウリエルが居座り、ウリエルはヒト族のスピードであっという間に赤子から少女へと美しく成長をとげた。
*ここでは天人には歳の概念がない。
それどころかヒト族であるはずのウリエルが強い聖なる光を発するようになった。
その頃からだろうかセラフィム様のウリエルを見つめる視線が変わったのは…そしてウリエルも…
ウリエルの親友のふりをしながら、かげではウリエルの悪評をばらまく。
大きな悪評ではなく小さな悪評を幾重にも重ねていく。
主やセラフィム様の手前、ウリエルに大きな被害はない。
でも、だからこそ静かにでも確実にウリエルの周囲から友が去っていく。
ウリエルが私に依存するよう仕向けながら、セラフィム様との距離を縮めていくつもりだったのに、
あの日、ソロネ様とケルビム様の会話を偶然聞いてしまったのだ。
「セラフィムはウリエルのことを好いているのだろう?」
ケルビム様の問いにソロネ様が
「本人は認めないけどな。あれだけ気にかけて大切にしているのを見れば好いていることは確かだろう。
兄妹と言っても血はつながっていないし、聖力の強いもの同士お似合いだと思うのだがな…」
セラフィム様が…ウリエルを……
渡したくなかった。
私のセラフィム様を…
私だけのセラフィム様を
父が私の手を握る。
「嫌です。
私は何も悪いことはしてないわ。」
私の言葉に母が金切り声をあげる。
「いい加減にしなさい。
貴方がセラフィム様やウリエルにしてきたことが公になるかも知れないのよ。人を陥れたらどうなるか、貴方が一番わかっていることでしょ。
ラファエル、貴方このままだと堕天人になるのよ。
ならば力を持ったまま地上で暮らす方がいいわ。
明日の任務で地上へと降りたら、そのまま地上で暮らすのよ。
わかったわね!!」
ウリエルが天界に来てから私の完璧な世界は崩れ去った。
「セラフィムお兄ちゃん」
私の隣にはいつもセラフィム様がいた。
正確には私がセラフィム様から離れなかったのだ。
まさに一目惚れだった。
美しく気高く慈愛に満ちたセラフィム様を見た瞬間、好きで好きで仕方なくなった。
セラフィム様の側にいたくて幼いうちから聖力を鍛練した。
私に強い癒しの光があるとわかった時、主がセラフィム様に
「正しくラファエルを導くのだ。」
その一言でセラフィム様が私の指導者になった。
幸せだった。
セラフィム様がむけてくださる眼差しのすべてに私がいるようで…
本当に幸せだった。
それなのに主がウリエルを拾ってきてから完璧な私の世界がくるいはじめた。
気がつくとセラフィム様の隣にはウリエルが居座り、ウリエルはヒト族のスピードであっという間に赤子から少女へと美しく成長をとげた。
*ここでは天人には歳の概念がない。
それどころかヒト族であるはずのウリエルが強い聖なる光を発するようになった。
その頃からだろうかセラフィム様のウリエルを見つめる視線が変わったのは…そしてウリエルも…
ウリエルの親友のふりをしながら、かげではウリエルの悪評をばらまく。
大きな悪評ではなく小さな悪評を幾重にも重ねていく。
主やセラフィム様の手前、ウリエルに大きな被害はない。
でも、だからこそ静かにでも確実にウリエルの周囲から友が去っていく。
ウリエルが私に依存するよう仕向けながら、セラフィム様との距離を縮めていくつもりだったのに、
あの日、ソロネ様とケルビム様の会話を偶然聞いてしまったのだ。
「セラフィムはウリエルのことを好いているのだろう?」
ケルビム様の問いにソロネ様が
「本人は認めないけどな。あれだけ気にかけて大切にしているのを見れば好いていることは確かだろう。
兄妹と言っても血はつながっていないし、聖力の強いもの同士お似合いだと思うのだがな…」
セラフィム様が…ウリエルを……
渡したくなかった。
私のセラフィム様を…
私だけのセラフィム様を
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