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第二章「なぜ和菓子なのか、なぜ横川なのか」
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第二章「なぜ和菓子なのか、なぜ横川なのか」
横川駅の改札を出ると、夜の空気がすこし違う匂いをしている、と葵はいつも思う。広島市内の他の駅とも、東広島とも違う。古い商店街の油と、川沿いの湿気と、どこかの店から流れてくる焼き鳥の煙が混ざり合った、雑然としていて、でもどこか懐かしい匂い。
午後七時を過ぎた横川の商店街は、シャッターの閉まった店と、まだ明かりのついている店が交互に並んでいて、その不均一さがかえって活気のように見えた。再開発が進む広島市内の中心部とも、きれいに整備された郊外のロードサイドとも違う。横川は横川の時間を、ゆっくりと刻んでいる。
葵が居酒屋「ふくべ」の暖簾をくぐると、凛はすでに奥のテーブルに陣取って、ノートとペンを広げていた。前髪をピンで留めて、黒縁のメガネをかけている。動画撮影のときの「凛's KITCHEN」の凛ではなく、素の森下凛の顔だ。葵はこちらの顔の方が好きだった。
「遅い」と凛は言った。
「ごめん、電車が」
「嘘。東広島からなら七時ちょうどに着くはず」
バレた。葵は苦笑しながら向かいの椅子を引いた。駅のホームでしばらく、横川の夜景をぼんやり眺めていたのは本当のことだったが、それを説明するのは少し面倒だった。
「まあいいや」と凛はあっさり言って、「とりあえず飲もう」と手を上げた。
生ビールが二つ来るまでの間、二人は他愛もない話をした。凛の最近の動画の再生数のこと、桐島屋の秋の新作のこと。葵が田村と別れたことは、すでにLINEで伝えてあった。凛は「そっか」とだけ言って、それ以上聞かなかった。それが凛という人の、葵に対するやり方だった。
ビールが来て、二人はグラスを合わせた。
「で」と葵は言った。「和菓子カフェ」
「そう」と凛はノートを開いた。
凛が話し始めると、葵はすぐに、これが昨夜思いついた話ではないとわかった。ノートには細かい字でびっしりと、市場調査らしきメモ、競合店のリスト、ターゲット層の分析が書き込まれている。凛はライバーだが、こういうとき、妙にビジネスライクな顔を見せる。それも昔から変わらない。
「私ね、二年間、和菓子の動画を撮り続けてきてわかったことがあって」と凛は言った。「視聴者のコメントを全部読んでるんだけど、一番多いのなんだと思う?」
「おいしそう、とか?」
「それはまあそうなんだけど、もっと具体的に。どういうシーンで和菓子が出てくるか、っていうコメント」
葵は少し考えた。「贈り物?」
凛は人差し指を立てた。「そう。『お土産に買いたい』『誰かに贈りたい』『お中元に』『お歳暮に』。和菓子って、いつの間にか完全に『誰かに贈るもの』になってるんだよ。自分のために買う、自分のために食べる、っていうコメントがものすごく少ない」
葵はビールを一口飲んで、黙って続きを待った。
「でもね」と凛は続けた。「たまにコメントで『子どもの頃、おばあちゃんと一緒に和菓子屋さんに行くのが好きだった』とか『亡くなった祖父が和菓子職人だった』とか書いてくれる人がいるんだよ。そういうコメント、いつもすごく伸びる。みんな、和菓子に記憶があるんだよ。個人的な、大事な記憶が」
葵は、昨夜の工房を思い出した。銅の鍋。祖父の声。「甘さにも影が要る」。
「なのに」と凛はペンを置いた。「今の二十代、三十代が和菓子屋に入る機会って、本当に減ってると思う。デパ地下の贈り物コーナーか、観光地のお土産屋か。日常の中に和菓子屋がない。座って、お茶と一緒に食べる場所がない。和菓子を『体験』する場所がないんだよ、日常の中に」
「だからカフェ」と葵は言った。
「だからカフェ」と凛は繰り返した。「座れて、お茶が飲めて、和菓子が食べられて、できれば作ることもできる。しかも発信できる。私がライバーとして動画を撮れる。和菓子が『日常の中にある体験』になる場所を作りたい」
葵はしばらく黙っていた。
凛の言っていることは、葵がずっと感じてきたことと、驚くほど重なっていた。桐島屋に来るお客さんの年齢層は、年々上がっている。父はそれを「和菓子を本当にわかるお客さんが来てくれている」と言うが、葵には「若いお客さんが来なくなっている」と見えていた。桐島屋の味は本物だ。でも本物であることと、次の世代に届いていることは、別の話だ。
「私もずっと思ってた」と葵は言った。「家業を継ぐのは当然だと思ってる。でも継ぐだけじゃ、たぶん足りない」
「そう」と凛は身を乗り出した。「葵がそう思ってるって、わかってた。だから声かけた」
「でも」と葵はビールのグラスを回しながら言った。「なんで横川なの。東広島でもできるじゃない」
凛は少し間を置いた。この質問を待っていた、という顔だった。
「葵さ、東広島で開業したとして、どう呼ばれると思う?」
葵はすぐに答えられなかった。
「桐島屋の娘さんがやってるカフェ、でしょ」と凛は静かに言った。「それは悪いことじゃないよ。むしろブランドになる。でもそれって、葵が葵として何かをやってる、じゃなくて、桐島屋の延長線上にある、ってことになる。葵はそれでいいの?」
葵は答えなかった。答えなかったことが、答えだった。
「私も同じだよ」と凛は続けた。「東広島でやったら、地元のよく知ってる子がやってるカフェ、になる。それはそれで温かくていいけど、私たちがやりたいのって、そういうことじゃないと思う」
「横川は」と葵は言った。「なんで横川なの。広島市内なら、他にも場所はあるじゃない」
「横川がいいんだよ」と凛は断言した。「見てよ、この街を。シャッター街になりかけてるけど、でもちゃんと生きてる。古い店と新しい店が混在してて、再開発に飲み込まれてなくて、まだ人間の顔をしてる。こういう街で和菓子カフェをやることに、意味があると思う」
葵は暖簾の向こうの、夜の商店街を想像した。さっき駅から歩いてきた道。シャッターと明かりが交互に並ぶ、不均一な通り。
「それに」と凛はノートのページをめくった。「横川って、家賃が比較的安い。初期投資を抑えられる。立地的にも、広島駅や紙屋町からアクセスしやすい。ビジネス的にも理にかなってる」
「凛って、そういうこともちゃんと考えてるんだね」と葵は少し笑った。
「馬鹿にしてる?」
「してない。意外だっただけ」
「失礼だな」と凛は唇を尖らせたが、すぐに笑った。
二杯目のビールが来た頃、凛がふと拓海の話をした。
「拓海も応援してくれてるんだよね」と凛は言った。「資金調達のこととか、いろいろアドバイスできるって」
葵はその言葉を聞きながら、凛の口調に何かが混じっているような気がした。応援してくれてる、という事実を伝えているのか、応援してくれてると自分に言い聞かせているのか、どちらとも取れる言い方だった。葵は何も言わなかった。
「拓海って、すごく前向きなんだよね」と凛は続けた。「どんなことも絶対うまくいくって言う。最初はそれが頼もしかったんだけど」
言いかけて、凛はビールを飲んだ。その先は言わなかった。
葵は聞かなかった。聞いてしまえば、自分が知っていることを話さなければならなくなる気がした。拓海からのあの電話のことを。
話題を変えるように、葵は言った。「そういえばさ、お父さんが若い頃、横川で修業してたって聞いたことがある」
「え、そうなの?」
「うん。どこかの和菓子屋さんで。詳しくは知らないんだけど」
「じゃあ横川と桐島屋、縁があるじゃん」と凛は嬉しそうに言った。「ますますここでやるべきじゃん」
葵は笑いながら、でも少し不思議な気持ちがした。父が横川にいた、という話を、葵はなぜか今夜、この場所で思い出した。偶然かもしれない。でも何かが、その記憶を引っ張り出したような気もした。
結局、二人は三時間近く「ふくべ」に居座った。最後には日本酒に切り替えて、ノートのページが一枚また一枚と埋まっていった。
店を出ると、横川の夜は深くなっていた。商店街のシャッターはほとんど閉まって、街灯だけが等間隔に光っている。
「葵、今夜泊まってく?」と凛が言った。「うち、狭いけど」
「いや、帰る。明日、早いから」
「そっか」と凛は言って、それから少し間を置いた。「田村のこと、大丈夫?」
「大丈夫」と葵は答えた。
「嘘くさい」
「大丈夫だよ」と葵はもう一度言った。今度は少し、本当のことに近かった。
凛と別れて、葵は横川駅のホームに立った。電車を待ちながら、夜の街を見下ろす。凛の言った言葉が、頭の中で繰り返していた。
自分のために食べる和菓子。日常の中にある体験。桐島屋の娘ではなく、葵として。
電車が来た。葵は乗り込みながら、ふと思った。
冷凍庫の中の餡は、いつか、どこかで使うことになるかもしれない。
つづく
横川駅の改札を出ると、夜の空気がすこし違う匂いをしている、と葵はいつも思う。広島市内の他の駅とも、東広島とも違う。古い商店街の油と、川沿いの湿気と、どこかの店から流れてくる焼き鳥の煙が混ざり合った、雑然としていて、でもどこか懐かしい匂い。
午後七時を過ぎた横川の商店街は、シャッターの閉まった店と、まだ明かりのついている店が交互に並んでいて、その不均一さがかえって活気のように見えた。再開発が進む広島市内の中心部とも、きれいに整備された郊外のロードサイドとも違う。横川は横川の時間を、ゆっくりと刻んでいる。
葵が居酒屋「ふくべ」の暖簾をくぐると、凛はすでに奥のテーブルに陣取って、ノートとペンを広げていた。前髪をピンで留めて、黒縁のメガネをかけている。動画撮影のときの「凛's KITCHEN」の凛ではなく、素の森下凛の顔だ。葵はこちらの顔の方が好きだった。
「遅い」と凛は言った。
「ごめん、電車が」
「嘘。東広島からなら七時ちょうどに着くはず」
バレた。葵は苦笑しながら向かいの椅子を引いた。駅のホームでしばらく、横川の夜景をぼんやり眺めていたのは本当のことだったが、それを説明するのは少し面倒だった。
「まあいいや」と凛はあっさり言って、「とりあえず飲もう」と手を上げた。
生ビールが二つ来るまでの間、二人は他愛もない話をした。凛の最近の動画の再生数のこと、桐島屋の秋の新作のこと。葵が田村と別れたことは、すでにLINEで伝えてあった。凛は「そっか」とだけ言って、それ以上聞かなかった。それが凛という人の、葵に対するやり方だった。
ビールが来て、二人はグラスを合わせた。
「で」と葵は言った。「和菓子カフェ」
「そう」と凛はノートを開いた。
凛が話し始めると、葵はすぐに、これが昨夜思いついた話ではないとわかった。ノートには細かい字でびっしりと、市場調査らしきメモ、競合店のリスト、ターゲット層の分析が書き込まれている。凛はライバーだが、こういうとき、妙にビジネスライクな顔を見せる。それも昔から変わらない。
「私ね、二年間、和菓子の動画を撮り続けてきてわかったことがあって」と凛は言った。「視聴者のコメントを全部読んでるんだけど、一番多いのなんだと思う?」
「おいしそう、とか?」
「それはまあそうなんだけど、もっと具体的に。どういうシーンで和菓子が出てくるか、っていうコメント」
葵は少し考えた。「贈り物?」
凛は人差し指を立てた。「そう。『お土産に買いたい』『誰かに贈りたい』『お中元に』『お歳暮に』。和菓子って、いつの間にか完全に『誰かに贈るもの』になってるんだよ。自分のために買う、自分のために食べる、っていうコメントがものすごく少ない」
葵はビールを一口飲んで、黙って続きを待った。
「でもね」と凛は続けた。「たまにコメントで『子どもの頃、おばあちゃんと一緒に和菓子屋さんに行くのが好きだった』とか『亡くなった祖父が和菓子職人だった』とか書いてくれる人がいるんだよ。そういうコメント、いつもすごく伸びる。みんな、和菓子に記憶があるんだよ。個人的な、大事な記憶が」
葵は、昨夜の工房を思い出した。銅の鍋。祖父の声。「甘さにも影が要る」。
「なのに」と凛はペンを置いた。「今の二十代、三十代が和菓子屋に入る機会って、本当に減ってると思う。デパ地下の贈り物コーナーか、観光地のお土産屋か。日常の中に和菓子屋がない。座って、お茶と一緒に食べる場所がない。和菓子を『体験』する場所がないんだよ、日常の中に」
「だからカフェ」と葵は言った。
「だからカフェ」と凛は繰り返した。「座れて、お茶が飲めて、和菓子が食べられて、できれば作ることもできる。しかも発信できる。私がライバーとして動画を撮れる。和菓子が『日常の中にある体験』になる場所を作りたい」
葵はしばらく黙っていた。
凛の言っていることは、葵がずっと感じてきたことと、驚くほど重なっていた。桐島屋に来るお客さんの年齢層は、年々上がっている。父はそれを「和菓子を本当にわかるお客さんが来てくれている」と言うが、葵には「若いお客さんが来なくなっている」と見えていた。桐島屋の味は本物だ。でも本物であることと、次の世代に届いていることは、別の話だ。
「私もずっと思ってた」と葵は言った。「家業を継ぐのは当然だと思ってる。でも継ぐだけじゃ、たぶん足りない」
「そう」と凛は身を乗り出した。「葵がそう思ってるって、わかってた。だから声かけた」
「でも」と葵はビールのグラスを回しながら言った。「なんで横川なの。東広島でもできるじゃない」
凛は少し間を置いた。この質問を待っていた、という顔だった。
「葵さ、東広島で開業したとして、どう呼ばれると思う?」
葵はすぐに答えられなかった。
「桐島屋の娘さんがやってるカフェ、でしょ」と凛は静かに言った。「それは悪いことじゃないよ。むしろブランドになる。でもそれって、葵が葵として何かをやってる、じゃなくて、桐島屋の延長線上にある、ってことになる。葵はそれでいいの?」
葵は答えなかった。答えなかったことが、答えだった。
「私も同じだよ」と凛は続けた。「東広島でやったら、地元のよく知ってる子がやってるカフェ、になる。それはそれで温かくていいけど、私たちがやりたいのって、そういうことじゃないと思う」
「横川は」と葵は言った。「なんで横川なの。広島市内なら、他にも場所はあるじゃない」
「横川がいいんだよ」と凛は断言した。「見てよ、この街を。シャッター街になりかけてるけど、でもちゃんと生きてる。古い店と新しい店が混在してて、再開発に飲み込まれてなくて、まだ人間の顔をしてる。こういう街で和菓子カフェをやることに、意味があると思う」
葵は暖簾の向こうの、夜の商店街を想像した。さっき駅から歩いてきた道。シャッターと明かりが交互に並ぶ、不均一な通り。
「それに」と凛はノートのページをめくった。「横川って、家賃が比較的安い。初期投資を抑えられる。立地的にも、広島駅や紙屋町からアクセスしやすい。ビジネス的にも理にかなってる」
「凛って、そういうこともちゃんと考えてるんだね」と葵は少し笑った。
「馬鹿にしてる?」
「してない。意外だっただけ」
「失礼だな」と凛は唇を尖らせたが、すぐに笑った。
二杯目のビールが来た頃、凛がふと拓海の話をした。
「拓海も応援してくれてるんだよね」と凛は言った。「資金調達のこととか、いろいろアドバイスできるって」
葵はその言葉を聞きながら、凛の口調に何かが混じっているような気がした。応援してくれてる、という事実を伝えているのか、応援してくれてると自分に言い聞かせているのか、どちらとも取れる言い方だった。葵は何も言わなかった。
「拓海って、すごく前向きなんだよね」と凛は続けた。「どんなことも絶対うまくいくって言う。最初はそれが頼もしかったんだけど」
言いかけて、凛はビールを飲んだ。その先は言わなかった。
葵は聞かなかった。聞いてしまえば、自分が知っていることを話さなければならなくなる気がした。拓海からのあの電話のことを。
話題を変えるように、葵は言った。「そういえばさ、お父さんが若い頃、横川で修業してたって聞いたことがある」
「え、そうなの?」
「うん。どこかの和菓子屋さんで。詳しくは知らないんだけど」
「じゃあ横川と桐島屋、縁があるじゃん」と凛は嬉しそうに言った。「ますますここでやるべきじゃん」
葵は笑いながら、でも少し不思議な気持ちがした。父が横川にいた、という話を、葵はなぜか今夜、この場所で思い出した。偶然かもしれない。でも何かが、その記憶を引っ張り出したような気もした。
結局、二人は三時間近く「ふくべ」に居座った。最後には日本酒に切り替えて、ノートのページが一枚また一枚と埋まっていった。
店を出ると、横川の夜は深くなっていた。商店街のシャッターはほとんど閉まって、街灯だけが等間隔に光っている。
「葵、今夜泊まってく?」と凛が言った。「うち、狭いけど」
「いや、帰る。明日、早いから」
「そっか」と凛は言って、それから少し間を置いた。「田村のこと、大丈夫?」
「大丈夫」と葵は答えた。
「嘘くさい」
「大丈夫だよ」と葵はもう一度言った。今度は少し、本当のことに近かった。
凛と別れて、葵は横川駅のホームに立った。電車を待ちながら、夜の街を見下ろす。凛の言った言葉が、頭の中で繰り返していた。
自分のために食べる和菓子。日常の中にある体験。桐島屋の娘ではなく、葵として。
電車が来た。葵は乗り込みながら、ふと思った。
冷凍庫の中の餡は、いつか、どこかで使うことになるかもしれない。
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