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ブライダルハネムーン
ブライダルハネムーン 1―3 ※
しおりを挟むそれから、首筋や鎖骨に唇や舌が這わされて、掌がいろいろな処を撫でたり擽ったり。
「くぅ・・ん・・やっ・・ひゃっ・・んっ・・」
首筋を啄んでいた唇が、不意に耳朶に触れて唇ではみはみされて舌でぴちゃりと舐め上げられる。
・・・最初の頃って、こんなに耳が感じるなんて知らなかった。擽ったいとは思っていたけど、声が我慢出来ないくらいに善くなるなんて・・・
「・・・耳も、最初は擽ったいと逃げていたが、随分と敏感に・・・ここは可愛いな?」
「・・ひゃっ・・耳元で喋っちゃ・・やっ・・」
イルファンのテノールに囁かれるのも、本当に弱いのにっ・・・
くすくすと楽しそうに笑いながら、イタズラな唇と指先を滑らせて鎖骨を通り過ぎて、もっと敏感な、胸のっ・・・
「んっ・・・あぁっ・・ゃんっ・・・あっ!」
大きな掌で、胸を包んで持ち上げるように揉み上げられて、じんわりとした快感が広がって・・・真ん中の一番弱い処に唇でキスをされてじんってした瞬間に、周りの色の濃い処ごと一緒に熱く濡れた口内にちゅうって食べられてしまった。
ちゅっちゅって吸われながら、胸の・・・乳首を舌でくりくり撫でるみたいに舐められてる。
「ひぅっ・・・ぁあっ・・んっ!・・んっ、んぁ・・っあ!」
イルファンの唇が舌が敏感な処を強く、掌が胸をやわやわと優しく触れる度に、快感が背を伝って頭に爪先に広がって、声も抑えられない。
「・・・ん、ここも・・・随分と敏感に愛らしく育ったのだな。薄い桃色の小さな実が、こんなに紅く熟れて・・・ぷくりと膨れて舌で転がすと甘いな・・・」
片方を唇と舌で、反対の胸を掌と指先で捏ねるように愛されて快感が躰の奥に、重なるように溜まっていく。
・・・触れられてないハズの、俺の脚の間の・・・そこにまで快感が溜められていってる。腰の奥がじわじわ熱くて、うずうずってして。
んっ、もう勃ってきちゃってるのが分かるからっ・・・
いつもなら、こんな風に胸を愛されながら躰中を高められている間に、強い快楽でワケが分からなくなっちゃってる。
だけど今日は、まだ俺は躰がどうなっているのか分かる・・・ゆっくりと優しく加減しながら愛撫されているような気がするんだ。
俺が自分の躰の反応に、恥ずかしさと・・・もどかしさで、もじもじとしているとイルファンがぴちゃりと乳首を舐めながら、くすりと笑った。
「・・・伊織・・?少し・・もどかしいか?今日は伊織の可愛い処を一つずつ・・・丁寧に優しく愛したいのだ・・・だが、乳首をゆっくり可愛がれば伊織は達きたいのに絶頂けないか・・・焦らしたいのではないのだ・・・」
するりと、俺の・・・緩く立ち上がった屹立を大きな掌で撫で上げて、指先で敏感な先っぽをきゅむきゅむと優しく捏ね回す。
「・・・ぁんっ!・・イルファンっ・・」
快楽を求めてうずく処に、欲しかった愛撫を与えられて、躰が悦んでいるのが分かる。
イルファンの掌の中の俺の屹立が、一気に勃ちきっちゃった・・・恥ずかしい・・
きっと真っ赤になってる俺の顔を、翠色の瞳を優しく緩めて見つめながら耳元に唇を寄せて囁く。
「私に触れられて愛らしく乱れる伊織の躰も可愛いが、褥で頬を紅く染め、いつなっても初々しい伊織が愛らしく可愛らしく・・・愛おしい。だが、あまり恥ずかしがられると、可愛らし過ぎて少々苛めたくなってしまうのは・・・私がまだ未熟者だという事か?」
そう言って、耳の下にちゅっとキスを。そのまま唇を滑らせて、唇にもちゅっちゅっとキスをしてくれる。
大人っぽくなった美貌の、吸い込まれそうに綺麗な翠の瞳は優しいのにイタズラっぽく・・・何か思い付いたみたいに、きらりと輝いた。
「蜜月は始まったばかり・・・だな。今宵は・・・・」
そう呟くと俺の腰をするりと撫で上げ、耳元に唇を寄せて囁いた。
「初めての夜だ・・・ここを丹念に愛して解し・・・蕩けさせてやらねばな」
「やっ・・・そんなトコ・・舐めちゃっ・・・だめ、なのに・・・ぁんっ!」
俺はふかふかの枕に顔を埋めて、その枕にしがみついている。そうしていないと、とても堪えられそうにないからだ。
・・・俺は今・・・うつ伏せたまま、尻だけを高く持ち上げられた、ものすごく恥ずかしい格好をさせられている。そして、それだけじゃないんだ・・・俺の、後ろの・・・イルファンと繋がるトコロを、彼の唇と舌が・・・
「・・・ぁあっ!・・・舐めちゃ・・舌、入れちゃ、ぁぁん・・・!・・だめ・・っ!」
「・・・何故、ダメなのだ?私の全てが伊織のもの、伊織の全ては私のものなのだろう?・・・それならば、この愛らしい小さな蕾も私のモノだ。存分に愛で、蕩けさせねばなるまい?“初夜”なのだから・・・これから七日七夜の褥で睦み、愛し合う為には、少しの不安も痛みも感じぬ様にココを可愛がって、蕾を綻ばせてやるのも・・・愛を注ぎ華開かせるのも、伊織を悦ばせ乱れさせ、愛される幸せを与える事が私の歓びだ」
言葉を紡ぎながらでも、そこ・・・蕾にキスをしたり指で撫でたり、愛撫は止まらない。話し終えれば、また熱い舌が這わされ・・・ぷちゅんと舌が挿入れられた。
「・・・ひぁっ?!・・あぁ・・・ナカっ・・!」
蕾に吸い付くような唇の感触と、ソコを押し広げ熱く滑ったモノがナカを舐め溶かす。
ぐるりとナカを舐め広げ、優しく撫でられる。そっと引いていく舌に、ついナカが追い縋ろうと食みついた瞬間、ぐっと深く突き入れられ、伏せていた顔ごと背がびくんと反り返った。
「あぁぁっ!!」
そんなトコロに口付けられて、ナカまで舐められるなんて、恥ずかしくてたまらないのにっ・・・・凄く気持ち善いなんて・・・!
「・・・やっ・・んっ!・・あっ、あっ・・入れたりっ、引いたりしちゃ・・・あんっ!」
イルファンので、そこを愛される時みたいに挿入れられてナカを愛撫される。
・・・ナカが、もっともっとと締め付けうねっているのが分かる。腰が揺れるのも、えっちな声が出ちゃうのも抑えられない。
ーーーそれに、なんで今日は、ずっと正気のままなんだよー!いつもなら、とっくに気持ち善すぎてワケわからなくなってるのに!ーーー
「・・・ふぁっ!やっ・・・ぬいちゃっ・・・っ?!」
くちゅんと濡れた音と、ナカから舌と蕾から唇が離れて、意識しないまま俺の口から恥ずかしい言葉が飛び出した。
「・・・ん?私とて、もっとしていたいが、舌では奥まで蕩けさせられぬからな・・・伊織、恥じらいながら乱れる姿・・・可愛いぞ」
「・・っ・・イルファン、今日・・んっ・・わざ・・と?」
ーーー俺が快楽で飛ばないようにしてる?
後ろを振り返ると、欲望と興奮を隠さない翠色の瞳と、濡れた口元を赤い舌でぺろりと舐めながら、色気をダダ漏れさせたイルファンがこちらを見ていた。
「ああ、初めての伊織を、可愛らしい姿を、愛らしく乱れる様を、初々しく淫らに染まる躰を悦楽に濡れる声を、私を求め快楽に染まる貌を・・・伊織、全てが欲しい」
「・・・あっ!・・ゆび・・と、んぁっ!・・そこっ・・や・・ぁっ!」
イルファンの長くて節のごつごつした指が、蕾をくるくると撫でて、ぬぷっとナカに挿入てくる。
直ぐに2本に増やされて、舌では届かなかった俺の前立腺をトントンと突つき、その快感に締まった蕾と指の間に滑ったモノが割り込んだ。
「・・あぁっ!・・やっ・・ん!ソコしながら・・・舐めちゃ・・・やだっ・・・イっちゃう・・・っ!」
「・・・ん・・・善すぎたか?蕾への深いキスが気に入った様で・・・あまりにも可愛らしいものだから・・・少々熱心に溶かしすぎたな」
ーーちゅぽっ・・ぴちゅん・・じゅぷんっ・・・ーー
えっちな音とイルファンの掠れたテノールに、ナカの快感だけじゃない震えが止まらない。
指と舌が抜かれて、そのままベッドに倒れこみそうになる前に、後ろへ引き寄せられて胡座をかいた膝の上で抱き締められる。
達きそうだった躰の奥が、もっと欲しいと疼く。抱き締めるイルファンの腕が、凭れている胸が、肌に触れているだけで快感が背を駆け上がるんだ。
助けを求めてイルファンを見上げると、じっとこちらを見つめる瞳が優しく揺れて近づき、目尻にちゅっとキスが降ってきた。
「本当に・・・物凄く可愛いぞ。快楽に沈んで乱れる伊織も愛らしいが、意識を飛ばさぬ伊織がこれ程までに可愛いとは。・・・かなり善かったか?甘い蜜がたくさん滴って、屹立も善さそうに熟して・・・直ぐに味わいたいが、私も伊織に煽られ続けて限界だ・・・」
「・・・あっ?!・・・んんっ!・・」
お尻の間にぐいっと硬くてあっつい、大きく反り返った・・・イルファンの屹立が押し当てられる。
それだけで、さっきまで愛されていた蕾がずくんって疼いて・・・ぱくぱくと口を開けて綻び始めて・・・先走りで濡れてる俺の勃起から、とぷんと雫が溢れた。
「む・・・勿体無いな・・・ん、甘い・・」
「ひゃうっ・・・!触ったら・・・イ・っちゃうっ・・」
雫が溢れ落ちるのを、するりと指で掬い、舌で舐め取って満足気に口角を上げるイルファンは、本当に色っぽくてえっちだ。
「ああ、いくらでも極めていい・・・私が“初めて”の伊織を可愛らしく・・・淫らに乱してやろう」
膝に抱いた俺を、そっとベッドに横たえて、そのままイルファンの硬く反り返った先端が、愛されて綻んだ蕾を貫いた。
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続きます~長くてスミマセン(^_^;)
応援ありがとうございます!
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