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第11章 文明の波と消えゆくもの達と
第316話 出会ったのは『数多の目』
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オレは精霊を世界から放逐する【追放】の魔法で『目』の精霊を追い払う。
「なんだあ?」
「いったい何が起きたんだ?!」
思った通り、ごろつき連中は所詮は味方の精霊の助けを得て、弱い相手を蹂躙してきただけなのだろう。
眼前で『目』の精霊が消し飛んだ ―― 本当はこの世界から立ち去った ―― のを目の当たりにしてかなりのショックを受けているらしい。
ついさっきまでは調子に乗って、こちらに襲いかかろうとしていたようだが、今では明らかに逃げ腰になっている。
「ウォォォ!」
ここでテルモーが一気に飛び出し、その後に銀月も続く。
「ひゃあ! 化け物だ!」
「逃げろ!」
自分達が切り札だと思っていた精霊がいきなり消え、そこに半人半獣の相手がやってきたら恐怖を感じるのは当たり前だ。
迫ってきていた三人のごろつき共は恐慌に駆られ慌てて逃げ出す。だがこれはマズイ!
このままでは間違いなく、テルモーや銀月があいつらにその牙で食らいついて、喉笛ぐらい嚙み切りかねないぞ。
別に庇ってやる義理はないけど、目の前で死人が出るような事は可能な限り避けたい。
仕方ないのでこっちも後を追いかけて【調和】の魔法をかけて、暴力的な行動を止めるが、それと共に逃げている最後尾の相手に【平静】をかけて動きを止める。
これは本来、苦痛や恐怖でパニックに陥っている人間を落ち着かせるための魔法だが、魔力を増幅してかけると精神を静止させて、動きを止めるがことが出来るのだ。
もっともダメージを受けたり、危険に直面したりすると元に戻るので戦闘では使えないけどね。
そして逃げていく残り二人の様子を確認するが、取り残された仲間の事は気にも留めていないらしく、全力疾走でこちらの視界から消えていく。
これで急場はしのいだけど、連中もすぐに仲間を連れて戻って来かねないので、そんなに安心はしていられない。
とにかく今は急いで状況を確認すべきだろう。
オレは精神を制止させられて、立ちすくんでいる男の手から武器を取り上げ、その手を縛り上げる。
服装は粗末だが『目』をかたどったらしい装身具を身につけているのは、先ほどの精霊と関係があるんだろう。
「ちょっと。そこのあなたしっかりしてくれますか」
オレはひとまず立ちすくんでいる男の頬を軽く打つ。
攻撃という程のことではないが、意識を普段通りに戻すには十分だろう。
「な、なんだお前ら……いい?」
意識が戻ったとき、目の前に狼人間形態のテルモーがいて、月光を反射した牙を輝かせていれば並の人間ならビビって当然か。
「おい。コイツはどうするんだ?」
「とりあえず私に任せて下さい」
「まあいいだろう」
しかし【調和】をかけていなかったら、確実にこの人は惨殺されていたな。下手をするとテルモーと銀月に『狩りの獲物』として喰われていたかもしれない。
「命だけは助けてくれぇ!」
自分の腕が縛られている状況に気付いたらしく、みっともなく命乞いを始める。
「それでしたらあなた方が何者で、先ほどの精霊が何なのか教えてくれますかね?」
「わ、分かった。何でもしゃべる」
口を割らせる手間が省けるのはありがたい。
「だけど俺は下っ端だから、詳しい事など知らねえぞ」
「知っている限りの事を教えてもらえれば、それだけで十分ですよ」
「さっきの精霊をオレ達は『数多の目』と呼んでる」
そのまんまだな! まあ分かりやすくていいか。
「あの精霊に襲われるとどうなるんですか?」
「あいつは襲った相手に憑依する。そして取り憑かれた奴は、自分の目をえぐり出す事になるんだ」
「……それであの精霊の目が増えるというわけですか」
「ああ……そうだ」
聞くだけでも胸が悪くなりそうな話だな。
「いや。言っておくけど俺はあんなのを使うのは真っ平だったんだぜ。ただ喰うために仕方なくやってただけなんだ」
普通に聞くと命乞いの言い訳なんだろうけど、それでもこの男が『数多の目』の精霊を恐れているのは間違いないようだ。
「その精霊を操っているのが、あなた方のボスなんですね」
「そうだ……」
ここで男は思い出すのもイヤだと言わんばかりに顔を背ける。
推測すると前のボスをあの精霊で殺害して、それでこいつらの支配者になったというところだろうか。
「あなた方はそれで『数多の目』の精霊を崇拝しているというところですか」
「俺はイヤだったんだぜ。だけどそうしないと殺されると言われて仕方なくやらされていたんだ……」
どこまで本当なのか知らないけど、こいつらの崇拝儀式もまた殺した相手の目を抉って精霊に捧げるとか、まともに見たら吐き気をもよおすものなんだろうな。
「さっき襲ってきたのは一体だけでしたけど、同じ精霊は他にもいるのでしょう」
常識的に考えれば、さっきのはオレ達に対して『ちょっかいを出した』程度のはず。
おそらく『数多の目』の精霊の本体があって、それと分かれた眷族のより低級な精霊がいるとかそういうタイプなんだろう。
その目が全部、精霊に取り憑かれ、えぐり出された犠牲者の目だとしたら考えるだけで背筋が寒くなるよ。
「いったいどれだけ使役しているんですか?」
「知らねえ……いや。本当だぜ! 下っ端の俺にはそんな事は分からねえんだ!」
「だったらあなた方のボスはどんな人なんですか?」
この問いかけに対し、男は死にものぐるいで首を振る。
「それを言ったら……俺は目を抉られて殺されちまう」
言わないならこの場で殺す、とは言えないオレだけど、幸か不幸かこの場でそれに悩む必要は無かった。
「ならいいですよ……」
この時、魔法で強化したオレの夜目には夜道の先でこっちに向かってくる、十人を超える人影と、全身に『目』の文様が描かれたローブをまとった男が見えていたからだ。
そしてその男の周囲には霊体を見る魔法である【霊視】では無数の目が飛び回っていたのだった。
「なんだあ?」
「いったい何が起きたんだ?!」
思った通り、ごろつき連中は所詮は味方の精霊の助けを得て、弱い相手を蹂躙してきただけなのだろう。
眼前で『目』の精霊が消し飛んだ ―― 本当はこの世界から立ち去った ―― のを目の当たりにしてかなりのショックを受けているらしい。
ついさっきまでは調子に乗って、こちらに襲いかかろうとしていたようだが、今では明らかに逃げ腰になっている。
「ウォォォ!」
ここでテルモーが一気に飛び出し、その後に銀月も続く。
「ひゃあ! 化け物だ!」
「逃げろ!」
自分達が切り札だと思っていた精霊がいきなり消え、そこに半人半獣の相手がやってきたら恐怖を感じるのは当たり前だ。
迫ってきていた三人のごろつき共は恐慌に駆られ慌てて逃げ出す。だがこれはマズイ!
このままでは間違いなく、テルモーや銀月があいつらにその牙で食らいついて、喉笛ぐらい嚙み切りかねないぞ。
別に庇ってやる義理はないけど、目の前で死人が出るような事は可能な限り避けたい。
仕方ないのでこっちも後を追いかけて【調和】の魔法をかけて、暴力的な行動を止めるが、それと共に逃げている最後尾の相手に【平静】をかけて動きを止める。
これは本来、苦痛や恐怖でパニックに陥っている人間を落ち着かせるための魔法だが、魔力を増幅してかけると精神を静止させて、動きを止めるがことが出来るのだ。
もっともダメージを受けたり、危険に直面したりすると元に戻るので戦闘では使えないけどね。
そして逃げていく残り二人の様子を確認するが、取り残された仲間の事は気にも留めていないらしく、全力疾走でこちらの視界から消えていく。
これで急場はしのいだけど、連中もすぐに仲間を連れて戻って来かねないので、そんなに安心はしていられない。
とにかく今は急いで状況を確認すべきだろう。
オレは精神を制止させられて、立ちすくんでいる男の手から武器を取り上げ、その手を縛り上げる。
服装は粗末だが『目』をかたどったらしい装身具を身につけているのは、先ほどの精霊と関係があるんだろう。
「ちょっと。そこのあなたしっかりしてくれますか」
オレはひとまず立ちすくんでいる男の頬を軽く打つ。
攻撃という程のことではないが、意識を普段通りに戻すには十分だろう。
「な、なんだお前ら……いい?」
意識が戻ったとき、目の前に狼人間形態のテルモーがいて、月光を反射した牙を輝かせていれば並の人間ならビビって当然か。
「おい。コイツはどうするんだ?」
「とりあえず私に任せて下さい」
「まあいいだろう」
しかし【調和】をかけていなかったら、確実にこの人は惨殺されていたな。下手をするとテルモーと銀月に『狩りの獲物』として喰われていたかもしれない。
「命だけは助けてくれぇ!」
自分の腕が縛られている状況に気付いたらしく、みっともなく命乞いを始める。
「それでしたらあなた方が何者で、先ほどの精霊が何なのか教えてくれますかね?」
「わ、分かった。何でもしゃべる」
口を割らせる手間が省けるのはありがたい。
「だけど俺は下っ端だから、詳しい事など知らねえぞ」
「知っている限りの事を教えてもらえれば、それだけで十分ですよ」
「さっきの精霊をオレ達は『数多の目』と呼んでる」
そのまんまだな! まあ分かりやすくていいか。
「あの精霊に襲われるとどうなるんですか?」
「あいつは襲った相手に憑依する。そして取り憑かれた奴は、自分の目をえぐり出す事になるんだ」
「……それであの精霊の目が増えるというわけですか」
「ああ……そうだ」
聞くだけでも胸が悪くなりそうな話だな。
「いや。言っておくけど俺はあんなのを使うのは真っ平だったんだぜ。ただ喰うために仕方なくやってただけなんだ」
普通に聞くと命乞いの言い訳なんだろうけど、それでもこの男が『数多の目』の精霊を恐れているのは間違いないようだ。
「その精霊を操っているのが、あなた方のボスなんですね」
「そうだ……」
ここで男は思い出すのもイヤだと言わんばかりに顔を背ける。
推測すると前のボスをあの精霊で殺害して、それでこいつらの支配者になったというところだろうか。
「あなた方はそれで『数多の目』の精霊を崇拝しているというところですか」
「俺はイヤだったんだぜ。だけどそうしないと殺されると言われて仕方なくやらされていたんだ……」
どこまで本当なのか知らないけど、こいつらの崇拝儀式もまた殺した相手の目を抉って精霊に捧げるとか、まともに見たら吐き気をもよおすものなんだろうな。
「さっき襲ってきたのは一体だけでしたけど、同じ精霊は他にもいるのでしょう」
常識的に考えれば、さっきのはオレ達に対して『ちょっかいを出した』程度のはず。
おそらく『数多の目』の精霊の本体があって、それと分かれた眷族のより低級な精霊がいるとかそういうタイプなんだろう。
その目が全部、精霊に取り憑かれ、えぐり出された犠牲者の目だとしたら考えるだけで背筋が寒くなるよ。
「いったいどれだけ使役しているんですか?」
「知らねえ……いや。本当だぜ! 下っ端の俺にはそんな事は分からねえんだ!」
「だったらあなた方のボスはどんな人なんですか?」
この問いかけに対し、男は死にものぐるいで首を振る。
「それを言ったら……俺は目を抉られて殺されちまう」
言わないならこの場で殺す、とは言えないオレだけど、幸か不幸かこの場でそれに悩む必要は無かった。
「ならいいですよ……」
この時、魔法で強化したオレの夜目には夜道の先でこっちに向かってくる、十人を超える人影と、全身に『目』の文様が描かれたローブをまとった男が見えていたからだ。
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