770 / 1,316
第19章 神気の山脈にて
第770話 作られし『亡霊』の仕組みとは
しおりを挟む
オレの眼前に迫ってきた霊体は、元の世界におけるホラー映画によく出てくる亡霊のごとく、半透明の姿ながら、その髪をザンバラに乱し、白目を剥き、声にならない叫びを上げつつ襲いかかってくる。
これは結構、恐ろしい光景だな。
もしも相手の霊体の力が分からない一般人だったら、恐怖に圧倒されていたかもしれない。
だがオレは自分にかけている『霊視』によって、この相手の霊力がこちらよりも遥かに弱い事が一目で分かる。
ゾンビのように肉体を持つ存在ならば、霊力がどうだろうとオレにとっては脅威となるが、霊体の場合は見た目が恐ろしいだけだ。
《うあああ……》
言葉にならない苦悶の叫びをあげつつ、オレの身に覆い被さるように迫ってくる。
生臭くまた空寒い。そんな不快な空気がオレの周囲を満たす。
普通の人間だったら、これで霊力を奪われて意識を失ったり、場合によっては憑依されたりするのだろうな。
オレにも霊体の攻撃を防ぐ『除霊』やその行動を食い止める『霊体遮断』のような魔法はあるけど、この程度の相手ならば特に使う必要は無い。
そんなわけでオレは霊体や精霊を本来の場所に送る『追放』の魔法を使う。
これでこの亡霊が消えてくれるのならいいのだが。
《うがあ……》
どうやらこの相手は殺された直後に、この場所に縛り付けられたらしく『本来の場所』がそもそもここらしい。
正面の遺体とその周囲のおぞましいオブジェが、源となっているに違いない。
殺した人間に何らかの儀式を施し、その霊体を魔術的に打ち負かす事で、死者の霊体が本来行くべきルートを強制的に捻じ曲げて亡霊と化すのだろう。
ただ死体に呪縛されているらしいので、この部屋から出る事は出来ないようだ。
推測だが、この儀式を行った人間だとか同じ神を崇めている集団には手を出すことができないようになっていて、いわば自分を惨殺した相手の道具として使われてしまっているのではないか。
呪縛により自由に動けないというのも、裏を返せばその場所で常に侵入者を見張っている、頼りになる警備員とも言えるわけだ。
しかし以前に出会ったアンデッド教団の『虚ろなる者』の場合、戦乱や疫病、貧困などに苦しんでいる人間を騙して知性がほとんど失われた下級アンデッドに変え、奴隷労働者や使い捨ての兵士として使っていたが、こっちは殺した相手の霊魂を呪縛して道具に使っているというわけか。
全くこの世はろくでもない輩がいくらでもいるものだ――などと考えている場合では無いな。
おぞましい限りだけど、ここは『魔法眼』で死体をよくよく見つめることにする。
そうすると死体の心臓部のあたりから魔力が発されているのが分かった。
どうやらあれが魔術的にこの亡霊を縛り付けているらしい。
それさえ分かればどうにかなる。
オレは周囲にまとわりつく亡霊を手でかき分けつつ――本来ならそんな事をする必要もないのだろうけど、目で見えているとついついそんな行動をとってしまう――不気味に飾られた死体に近づいて確認すると、胸に奇妙な紋様が彫り込まれている。
恐らく命を奪われた直後に、刃物で刻みつけられたのだろう。それが魔力を放ちつつ脈動しているのはお世辞にも見ていて気分がいいものではない。
「すみません。これはあなたのためなんです」
オレは死体に向けて謝りつつ、旅の道具の中に入れていた短刀でその紋様を更に切り刻む。
死体ながら人間の身に切りつけるなんて、初めての経験だよ――出来れば一生、経験したくはなかったけどな。
オレが紋様を壊すと、それに秘められた魔力が弾けて周囲に広まる。
これで亡霊が消えてくれたらいいのだが、相手はさらにくぐもった虚ろな叫びを挙げる。
《おおお……》
どうもこれだけでこの世から解放され、あの世に逝ってくれるというわけではないらしい。
いや。消えないだけならまだしも、亡霊はどうもこの家から出て行こうとしているように見えるぞ。
たぶんこの亡霊は狂気に駆られていながらもオレを攻撃して効果が無いことは理解したので、外に出てもっと楽な相手を攻撃するつもりなのだろう。
だけどもちろんそんな事をさせるわけにはいかない!
オレは改めて『追放』をかけると、今度こそ霊体の存在は薄れかき消えていく。
魔法的な呪縛を壊したので、亡霊が本来行く場所に向かう事が出来るようになったのだ。
なるほどな。
死体の紋様を壊すだけで、呪縛された亡霊がこの世から消えてくれるなら、攻撃を受けても一瞬で憑依されなければ――そして死体を切り刻む不快さを我慢すれば――誰にでも出来る事だ。
しかしこの魔術だと、魔術的な紋様を破壊しただけではただ単に亡霊が自分の死体から離れる事が出来るようになるだけという事になる。
何もしなければ亡霊が巣くっている場所から逃げればどうにかなるのに、わざわざ相手がどこまでも追ってこれるようにする人間は普通いない。
亡霊をどうにか出来るシャーマンのような術者がいないと、呪縛を壊してもかえって困るだけという仕組みなのだ。
放置すれば呪縛した場所には誰も入れず、攻撃を受けつつ呪縛を壊してもただそれは亡霊が自由に攻撃出来るようになるだけなので、普通の人間は手出しが出来ないのだ。
この世界ではいろいろな目的に合わせて作られた魔術が発展しているけど、これを行った連中は死者の霊魂を――もちろん本人の同意無く――利用する魔術に長けた相手という事らしい。
我ながら本当に毎度毎度、いろいろと毛色の変わったロクでもない相手に出くわすものだ。
これは結構、恐ろしい光景だな。
もしも相手の霊体の力が分からない一般人だったら、恐怖に圧倒されていたかもしれない。
だがオレは自分にかけている『霊視』によって、この相手の霊力がこちらよりも遥かに弱い事が一目で分かる。
ゾンビのように肉体を持つ存在ならば、霊力がどうだろうとオレにとっては脅威となるが、霊体の場合は見た目が恐ろしいだけだ。
《うあああ……》
言葉にならない苦悶の叫びをあげつつ、オレの身に覆い被さるように迫ってくる。
生臭くまた空寒い。そんな不快な空気がオレの周囲を満たす。
普通の人間だったら、これで霊力を奪われて意識を失ったり、場合によっては憑依されたりするのだろうな。
オレにも霊体の攻撃を防ぐ『除霊』やその行動を食い止める『霊体遮断』のような魔法はあるけど、この程度の相手ならば特に使う必要は無い。
そんなわけでオレは霊体や精霊を本来の場所に送る『追放』の魔法を使う。
これでこの亡霊が消えてくれるのならいいのだが。
《うがあ……》
どうやらこの相手は殺された直後に、この場所に縛り付けられたらしく『本来の場所』がそもそもここらしい。
正面の遺体とその周囲のおぞましいオブジェが、源となっているに違いない。
殺した人間に何らかの儀式を施し、その霊体を魔術的に打ち負かす事で、死者の霊体が本来行くべきルートを強制的に捻じ曲げて亡霊と化すのだろう。
ただ死体に呪縛されているらしいので、この部屋から出る事は出来ないようだ。
推測だが、この儀式を行った人間だとか同じ神を崇めている集団には手を出すことができないようになっていて、いわば自分を惨殺した相手の道具として使われてしまっているのではないか。
呪縛により自由に動けないというのも、裏を返せばその場所で常に侵入者を見張っている、頼りになる警備員とも言えるわけだ。
しかし以前に出会ったアンデッド教団の『虚ろなる者』の場合、戦乱や疫病、貧困などに苦しんでいる人間を騙して知性がほとんど失われた下級アンデッドに変え、奴隷労働者や使い捨ての兵士として使っていたが、こっちは殺した相手の霊魂を呪縛して道具に使っているというわけか。
全くこの世はろくでもない輩がいくらでもいるものだ――などと考えている場合では無いな。
おぞましい限りだけど、ここは『魔法眼』で死体をよくよく見つめることにする。
そうすると死体の心臓部のあたりから魔力が発されているのが分かった。
どうやらあれが魔術的にこの亡霊を縛り付けているらしい。
それさえ分かればどうにかなる。
オレは周囲にまとわりつく亡霊を手でかき分けつつ――本来ならそんな事をする必要もないのだろうけど、目で見えているとついついそんな行動をとってしまう――不気味に飾られた死体に近づいて確認すると、胸に奇妙な紋様が彫り込まれている。
恐らく命を奪われた直後に、刃物で刻みつけられたのだろう。それが魔力を放ちつつ脈動しているのはお世辞にも見ていて気分がいいものではない。
「すみません。これはあなたのためなんです」
オレは死体に向けて謝りつつ、旅の道具の中に入れていた短刀でその紋様を更に切り刻む。
死体ながら人間の身に切りつけるなんて、初めての経験だよ――出来れば一生、経験したくはなかったけどな。
オレが紋様を壊すと、それに秘められた魔力が弾けて周囲に広まる。
これで亡霊が消えてくれたらいいのだが、相手はさらにくぐもった虚ろな叫びを挙げる。
《おおお……》
どうもこれだけでこの世から解放され、あの世に逝ってくれるというわけではないらしい。
いや。消えないだけならまだしも、亡霊はどうもこの家から出て行こうとしているように見えるぞ。
たぶんこの亡霊は狂気に駆られていながらもオレを攻撃して効果が無いことは理解したので、外に出てもっと楽な相手を攻撃するつもりなのだろう。
だけどもちろんそんな事をさせるわけにはいかない!
オレは改めて『追放』をかけると、今度こそ霊体の存在は薄れかき消えていく。
魔法的な呪縛を壊したので、亡霊が本来行く場所に向かう事が出来るようになったのだ。
なるほどな。
死体の紋様を壊すだけで、呪縛された亡霊がこの世から消えてくれるなら、攻撃を受けても一瞬で憑依されなければ――そして死体を切り刻む不快さを我慢すれば――誰にでも出来る事だ。
しかしこの魔術だと、魔術的な紋様を破壊しただけではただ単に亡霊が自分の死体から離れる事が出来るようになるだけという事になる。
何もしなければ亡霊が巣くっている場所から逃げればどうにかなるのに、わざわざ相手がどこまでも追ってこれるようにする人間は普通いない。
亡霊をどうにか出来るシャーマンのような術者がいないと、呪縛を壊してもかえって困るだけという仕組みなのだ。
放置すれば呪縛した場所には誰も入れず、攻撃を受けつつ呪縛を壊してもただそれは亡霊が自由に攻撃出来るようになるだけなので、普通の人間は手出しが出来ないのだ。
この世界ではいろいろな目的に合わせて作られた魔術が発展しているけど、これを行った連中は死者の霊魂を――もちろん本人の同意無く――利用する魔術に長けた相手という事らしい。
我ながら本当に毎度毎度、いろいろと毛色の変わったロクでもない相手に出くわすものだ。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる