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第24章 全てはアルタシャのために?
第1202話 最後の最後にもう一度試練が?
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今まで出会った連中が、世界の危機よりも、オレの無事を祈ってくれている。
そのような助けがあってこそ、今のオレがこうやってなんとかやっていけているのは間違い無い。
これまで幾度も「信仰の力」は単純に信徒の捧げる崇拝の量、ぶっちゃけて言えば「信徒の数」が決め手だと思っていたが、そのひとつひとつの中身も大事だったというわけか――月並みな結論ではあるが、それに至る過程は結構紆余曲折ではあったな。
もちろん英雄譚では超ありふれた展開だが、こういう場面で奇をてらうよりも王道展開でハッピーエンドになってくれれば、誰にとっても円満な結果になるわけだ。
神話でもバッドエンドな話は決して珍しく無いが、それは聞く人間にとっての教訓のためであって、それもまた時代の流れと共にハッピーエンドになったりもしたものだ。
だからこそ神が信徒に影響されて変化し、カミツクリが成り立ってきたとも言えるな。
こんなところでそんな事を実感するようになるとは、つくづくオレはタイミングがズレているんだなと、少しばかり苦痛を忘れることが出来たよ。
オレのために必死で祈っている人間が大勢いて、そのお陰で自分の身が助かっている――過去にも幾度かあったけど、今回ほどその有り難みが身に染みたことはない。
その恩恵は受け取るし、感謝もするけど、代償として連中の願い――要するに妻になって添い遂げろ――を叶える気はないぞ。
そいつらの国を救ってきたのだから、十分以上に報いているのだ。
国家の指導者としての恩恵は文句なしに与えているのだから、個人として、男としての願望は後回しでも文句はあるまい。
数々の神話や昔話でも、王様や貴族達が愛した乙女が結ばれること無く、旅立っていくなんて別に珍しい話でもないから、それはそれで一つの神話として納得してもらう。本人がどう思うかは別として。
奴らの期待に応える事が出来ないのは、ちょっとばかり本気で申し訳ないとは思うけど、こればっかりは勘弁してくれ。
我ながら『悪女』が身についたものだと思いつつ、力を込めると世界に広がっていた亀裂は目に見えて小さくなっているようだ。
それと共にオレの感覚にも世界の人々の悲鳴が少しばかり減ってきて、逆に安堵しつつあるような、そんな感情が伝わってくるようだ。
どうやら神界に広がる傷を塞ぐことで、世界を覆った惨事も消え去ったわけではないにしても、落ち着きつつあるらしい。
『やりましたね。さすがは我が娘です』
「まだ安心は早いですよ。こっちも無事ではないのですからね」
イロールは『我がことののように』嬉しげだが、周囲を見回すと廃神たちはどんどん消えては、次から次へと押し寄せてくる――本当に神造者はいったいどれだけ大勢、自分達の先輩を使い捨てにしてきたんだよ。
もちろん自分にとって無関係な神造者の神(のなれの果て)などイロールは眼中にも入れていない。
そしてオレにとっても後になってもめる原因が減って、少しばかりはホッとするところである。
薄情だと言われるかもしれないが、もともと殆どがずっと前に死んでいるのだから、そこは我慢してもらうしかない。
だいたい消えた連中は、ついさっきまでオレの力を奪って自分達が再び世間に認められようと襲ってきていたのだから、今さらこっちが気に病む義理はないはずだ。
もしも彼らが「生きている人間」だったなら、ここまで淡泊に連中が消えた事を受け入れられなかっただろう。
そうするとこういう場合はオレが「神を差別している」と言われてしまうのだろうか?
この世界にはそんな差別に敏感な連中に出会った事は無いから、そこだけは安心だな。
本当に人々が自発的に崇拝を捧げるに値するだけの燦然と輝く業績があったのなら、たとえ千年経とうがその名は残り続けるものだ、という「きれいごとの建前論」で我慢してくれ。
そしてそんな同胞達の状況など無視してジストルは誇らしげに語る。
『どうやら世界の傷は大方が塞がったようだな。これで我らが奇跡を乗り越えた、新たなる業績をひっさげて崇拝されるであろう!』
ジストルは既に自分がもう一度、神造者の頂点に立てるものだと思っているらしいな。たぶん他の連中も似たり寄ったりなのだろう。
正直なところ仮にその望みがかなっても、将来的にはまた別の神に取って代わられて、廃神にされてしまいかねない筈だが、人間でも神でもどん底から這い上がったところでは有頂天になるのもやむを得ないか。
いずれにしてもこのまま全部の廃神が消える、とまではいかずとも残るのがジストルぐらいになれば、後始末が楽になってくれてもいいかな、などと都合のいい考えが浮かんでくる。
いや。待てよ。順調に行きすぎてむしろ不安だ。
それに割れ目の向こうから、何かがこちらをじっと見ているような、そんな不気味な感覚がオレの背筋を通ってくるのだ。
いかん! ここはいったん離れねば!
反射的にオレが下がった瞬間、割れ目から巨大な何かが飛び出てきて、それが周囲に残っていた廃神の群れを一気になぎ払ったのだった。
そのような助けがあってこそ、今のオレがこうやってなんとかやっていけているのは間違い無い。
これまで幾度も「信仰の力」は単純に信徒の捧げる崇拝の量、ぶっちゃけて言えば「信徒の数」が決め手だと思っていたが、そのひとつひとつの中身も大事だったというわけか――月並みな結論ではあるが、それに至る過程は結構紆余曲折ではあったな。
もちろん英雄譚では超ありふれた展開だが、こういう場面で奇をてらうよりも王道展開でハッピーエンドになってくれれば、誰にとっても円満な結果になるわけだ。
神話でもバッドエンドな話は決して珍しく無いが、それは聞く人間にとっての教訓のためであって、それもまた時代の流れと共にハッピーエンドになったりもしたものだ。
だからこそ神が信徒に影響されて変化し、カミツクリが成り立ってきたとも言えるな。
こんなところでそんな事を実感するようになるとは、つくづくオレはタイミングがズレているんだなと、少しばかり苦痛を忘れることが出来たよ。
オレのために必死で祈っている人間が大勢いて、そのお陰で自分の身が助かっている――過去にも幾度かあったけど、今回ほどその有り難みが身に染みたことはない。
その恩恵は受け取るし、感謝もするけど、代償として連中の願い――要するに妻になって添い遂げろ――を叶える気はないぞ。
そいつらの国を救ってきたのだから、十分以上に報いているのだ。
国家の指導者としての恩恵は文句なしに与えているのだから、個人として、男としての願望は後回しでも文句はあるまい。
数々の神話や昔話でも、王様や貴族達が愛した乙女が結ばれること無く、旅立っていくなんて別に珍しい話でもないから、それはそれで一つの神話として納得してもらう。本人がどう思うかは別として。
奴らの期待に応える事が出来ないのは、ちょっとばかり本気で申し訳ないとは思うけど、こればっかりは勘弁してくれ。
我ながら『悪女』が身についたものだと思いつつ、力を込めると世界に広がっていた亀裂は目に見えて小さくなっているようだ。
それと共にオレの感覚にも世界の人々の悲鳴が少しばかり減ってきて、逆に安堵しつつあるような、そんな感情が伝わってくるようだ。
どうやら神界に広がる傷を塞ぐことで、世界を覆った惨事も消え去ったわけではないにしても、落ち着きつつあるらしい。
『やりましたね。さすがは我が娘です』
「まだ安心は早いですよ。こっちも無事ではないのですからね」
イロールは『我がことののように』嬉しげだが、周囲を見回すと廃神たちはどんどん消えては、次から次へと押し寄せてくる――本当に神造者はいったいどれだけ大勢、自分達の先輩を使い捨てにしてきたんだよ。
もちろん自分にとって無関係な神造者の神(のなれの果て)などイロールは眼中にも入れていない。
そしてオレにとっても後になってもめる原因が減って、少しばかりはホッとするところである。
薄情だと言われるかもしれないが、もともと殆どがずっと前に死んでいるのだから、そこは我慢してもらうしかない。
だいたい消えた連中は、ついさっきまでオレの力を奪って自分達が再び世間に認められようと襲ってきていたのだから、今さらこっちが気に病む義理はないはずだ。
もしも彼らが「生きている人間」だったなら、ここまで淡泊に連中が消えた事を受け入れられなかっただろう。
そうするとこういう場合はオレが「神を差別している」と言われてしまうのだろうか?
この世界にはそんな差別に敏感な連中に出会った事は無いから、そこだけは安心だな。
本当に人々が自発的に崇拝を捧げるに値するだけの燦然と輝く業績があったのなら、たとえ千年経とうがその名は残り続けるものだ、という「きれいごとの建前論」で我慢してくれ。
そしてそんな同胞達の状況など無視してジストルは誇らしげに語る。
『どうやら世界の傷は大方が塞がったようだな。これで我らが奇跡を乗り越えた、新たなる業績をひっさげて崇拝されるであろう!』
ジストルは既に自分がもう一度、神造者の頂点に立てるものだと思っているらしいな。たぶん他の連中も似たり寄ったりなのだろう。
正直なところ仮にその望みがかなっても、将来的にはまた別の神に取って代わられて、廃神にされてしまいかねない筈だが、人間でも神でもどん底から這い上がったところでは有頂天になるのもやむを得ないか。
いずれにしてもこのまま全部の廃神が消える、とまではいかずとも残るのがジストルぐらいになれば、後始末が楽になってくれてもいいかな、などと都合のいい考えが浮かんでくる。
いや。待てよ。順調に行きすぎてむしろ不安だ。
それに割れ目の向こうから、何かがこちらをじっと見ているような、そんな不気味な感覚がオレの背筋を通ってくるのだ。
いかん! ここはいったん離れねば!
反射的にオレが下がった瞬間、割れ目から巨大な何かが飛び出てきて、それが周囲に残っていた廃神の群れを一気になぎ払ったのだった。
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