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みじかい、はなし
冊子から①(前、ここにメモしてたやつ)
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『連成不動単閃光』
海の先には、何があるのだろうか。
もしも、そこに救いがあるのであれば。
今すぐにでも舟に乗り出られないように、自分で釘を打ち付ける。
だが、この現代に。
俗世間にのまれてしまうと、それが真実ではないと分かってしまっていて。
ただただ。
絶望のまま、海へ入る。
足に、何かが絡みついた。
海藻だろうか。
これ以上、歩かせないと示すように、足が動かない。
「誰か、助けてくれ」
願う。
今から、もっと奥へ。
深い海へ、入ろうとしているのに。
「何でもから、コレを外してくれ」
バタバタと鳥のように両手を動かし、現状を打破しようと足掻く。
苛立ちから闇夜を睨むが、月もない夜は小さな光ばかりで敵意を失う。
月を睨みたかったんだ。
この暗闇を照らす。
欠けることのない、まるい月を。
上を向き唾を吐く。
そして、月は罰を与えれば良い。
刃向かうもの、全てに。
そんなの、こわくない。
こわいのは、この場所にとどまること。
海の先へ。
もしくは、陸へ。
「どちらでも良いから。はっきりさせてくれ。じゃなきゃ、お前も道連れだ」
どこかのだれかに、暴言をひたすら言った。
しかし、それは。
自分にすべて返ってた。
「海の先には、何があるのか」
なにもない。
陸地があるだけだ。
全てに疲れて、膝下まで浸かっている海に座り込んだ。
目の前には、光っている無数の小さな星が浮かんでいた。
光る海面世界。
月がなくても、世界は明るい。
俺は、その光を見て、我慢をせずに泣いた。
光る海に、涙が落ちる。
その涙は、光になる。
それを、繰り返す。
鋼鉄のごとく硬く、すべてのものを破壊していく、それは。
しては、いけない事だと思っていた。
どうしようもない俺には、それしか残っていなかった。
だから、実行する。
「何だ。動くじゃないか」
足に絡みついていた何かを、手で探る。
だが、何も手には残っていない。
俺を、止めていたものは何だったのだろうか。
実際には、何もなかった。
それは、真実。
ふと、横を見ると人工的な光が見えた。
前までなかったのに。突然。
その光を見ていたら、何だか安心して。
前へ行くでもなく、戻るでもなく。
横に向かって、足掻くように羽撃くように、進んでいった。
海の先には、何があるのだろうか。
もしも、そこに救いがあるのであれば。
今すぐにでも舟に乗り出られないように、自分で釘を打ち付ける。
だが、この現代に。
俗世間にのまれてしまうと、それが真実ではないと分かってしまっていて。
ただただ。
絶望のまま、海へ入る。
足に、何かが絡みついた。
海藻だろうか。
これ以上、歩かせないと示すように、足が動かない。
「誰か、助けてくれ」
願う。
今から、もっと奥へ。
深い海へ、入ろうとしているのに。
「何でもから、コレを外してくれ」
バタバタと鳥のように両手を動かし、現状を打破しようと足掻く。
苛立ちから闇夜を睨むが、月もない夜は小さな光ばかりで敵意を失う。
月を睨みたかったんだ。
この暗闇を照らす。
欠けることのない、まるい月を。
上を向き唾を吐く。
そして、月は罰を与えれば良い。
刃向かうもの、全てに。
そんなの、こわくない。
こわいのは、この場所にとどまること。
海の先へ。
もしくは、陸へ。
「どちらでも良いから。はっきりさせてくれ。じゃなきゃ、お前も道連れだ」
どこかのだれかに、暴言をひたすら言った。
しかし、それは。
自分にすべて返ってた。
「海の先には、何があるのか」
なにもない。
陸地があるだけだ。
全てに疲れて、膝下まで浸かっている海に座り込んだ。
目の前には、光っている無数の小さな星が浮かんでいた。
光る海面世界。
月がなくても、世界は明るい。
俺は、その光を見て、我慢をせずに泣いた。
光る海に、涙が落ちる。
その涙は、光になる。
それを、繰り返す。
鋼鉄のごとく硬く、すべてのものを破壊していく、それは。
しては、いけない事だと思っていた。
どうしようもない俺には、それしか残っていなかった。
だから、実行する。
「何だ。動くじゃないか」
足に絡みついていた何かを、手で探る。
だが、何も手には残っていない。
俺を、止めていたものは何だったのだろうか。
実際には、何もなかった。
それは、真実。
ふと、横を見ると人工的な光が見えた。
前までなかったのに。突然。
その光を見ていたら、何だか安心して。
前へ行くでもなく、戻るでもなく。
横に向かって、足掻くように羽撃くように、進んでいった。
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