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ごはん

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楽しく食事をした後、リンクくんに武器をプレゼントして軽く手合わせしたり、たわいもない話をして、のんびりする。
沈んだ気持ちも、少し落ち着いてきた。
ノルドお兄様の屋敷は、とても居心地が良くて、あたたかい空気が流れている。
ここには、私が欲しいのに、努力をしても手に入らないものがあって、うらやましい。
家族全員がお互いに尊重し合っていて、無理なく気をつかい合っている。私のウィルに対する押し付けがましい態度とは違う。マイナスの感情に、やっぱり自分をコントロール出来てない。ダメだわ。
「あの、私、今日の夜、泊まっても良いですか?明日、ちゃんと帰るから。」
一晩だけでも、とサクラさんに聞いてみる。このままじゃ、まだ王宮に帰れない。
帰って怒られるのが嫌だな、とか理由はあるけど、きっと私は何かに迷っている。
こんなに迷うなんて今まで無かった、正しい方を選ぶだけの簡単な事なのに。
「もちろんよ。疲れていたら悪いことを考えてしまうもの。急がば回れ、よ。ゆっくりしていって。ね?ノルド。」
そう言って、あたたかいお茶を入れ直してくれた。私は、そうとう暗い顔をしてたらしい。
「そうだね。王宮には、ぼくが連絡をしておくよ。きっと大丈夫。安心して。」
「そうそう。サーシャ、リリアさんの身支度をお願いね。新品のドレスもたくさんあるから、着替えの心配はいらないわ。」
テキパキと準備を進めてくれる。
「私は自分の事、少し考えたいです。」
私は、様々な知識を得て完璧だと思ってたけれど、まだまだだった。反省して次にいかさなくては。
「リリア、思いつめないで。今回は特殊なケースだった。しょうがないことだってあるのだから。」
「わかっています。ごめんなさい。もう。寝ます。」
情緒不安定になってるのか、ノルドお兄様のやさしさに、泣いてしまいそうになり、急いで部屋に戻った。
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