ごりごりの生娘ですけど、悪い女を演じることになりまして。

野地マルテ

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※ 契約上の恋人同士

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 ベッドに押し倒されたまま、大きく脚を開かれて、膝裏を掴まれる。
 濡れた秘部がアヴェラルドの前にさらけ出され、頭の奥が痺れるほど羞恥を感じた。
 鼓動が聞こえそうなぐらい、ドキドキする。
 口元を手で覆う。このままでは恥ずかしさのあまり、イヤと口走りそうだったから。

「メニエラ……」

 アヴェラルドは私の名を呼ぶと、何かを秘部に擦り付けはじめた。弾力があるけれど固い感触。男性器だとわかり、腰が無意識に逃げるように動いた。

 正直に言うと、挿入行為は怖い。はじめての実践演習を思い出した。痛い目にあうかもしれないと思うと、逃げたくなるのはもはや人の本能だろう。

 濡れたびらびらを分け入り、膣の入り口にぐぐっと押し当てられたものの太さに戦慄する。ぜったいに入らない──そう思うようなものが、狭い入り口に突きつけられている。
 雄の切先を押し込まれる瞬間、私は叫んだ。

「い、いやっ、いやぁっ!」

 自分の指とは比べものにならないほど、太いものがズンッと隘路に入り、私はパニックになった。膣の入り口の皮膚は限界まで突っ張っている。少しでも動かれたらお尻まで裂けるかもしれない。秘部からギチギチと音がしそうだ。
 イヤイヤと苦しむ私に、アヴェラルドは首をかしげる。

「やけに狭いな……どうなっているんだ?」
「ううっ、痛い、いたい……! きついぃ!」

 髪を振り乱し、頭を左右に振り、痛い、嫌だと叫ぶ。
 これは契約上の行為だと分かっていても、生命の危機を感じて我慢できるほど私は豪胆ではない。
 しかしアヴェラルドは宣言どおり、行為をやめてくれなかった。

 体重をさらに掛けられて、ずずずっと腰を進められる。私の膣内は張り裂けんばかりに広げられた。今までに感じたことのない圧迫感。苦しくて痛くて涙が止まらない。

 媚薬を飲んでもこれだけ苦痛を感じるのだ。シラフだったら、私はショックで気を失っていたかもしれない。

 逃げようと必死になって足腰を動かそうとするも、むんずと両腰を大きな手で掴まれて、さらに奥まで肉棒を押し込まれた。子宮口を突き破らん勢いで奥まで肉棒を挿れられて、そのままぶにぶにしたところを力いっぱい擦られた。

「いやぁあぁっ!」

 感じたことのない強すぎる刺激に、びっくりするような悲鳴が出た。
 下半身をしっかり抱き込まれていて、両脚の先は宙に浮いている。逃れられない。
 アヴェラルドは苦悶に満ちた表情を浮かべながら黙々と、猛々しい自身を私の剥き出しになった粘膜内に容赦なく擦りつけ続けている。

「うぅっ……これは……。腰を持っていかれる」
「も、もうやめて……っ、あああぁっ‼︎」

 身体を折り曲げられて、がつがつ上から貫かれる。もう涙で前が見えない。
 永遠に続く責め苦……と思ったが、人間慣れてくるもので、抽送されているうちに隘路がなだらかになり、少しずつ苦痛とは別の感覚も拾えるようになってきた。
 甘い痺れが、結合部から広がる。

「あぁぁ……んんっ」
「メニエラ、良くなってきたのか?」

 これが気持ちいいという感覚なのかは分からないが、膣内の水嵩が増えていくと同時に、圧迫感は薄れていった。特定のある場所を肉棒の先が掠めると、腰が揺れた。膣内がうねるというか。

「……そうかも、しれません」
「敬語はいい、俺たちは恋人同士なのだから」

 快楽を感じていると認めると、アヴェラルドは薄く笑った。汗に濡れた顔は、異常な色気を放っている。


 ──恋人同士……。

 そうは言われても、それは契約上の関係だし、アヴェラルドのお見合いをぶち壊せば解消されるものだ。
 その事実に少し寂しく思っていると、緩やかに腰を打ち突かれながら、涙の跡が残る目の下にキスされた。
 まるで本物の恋人にするかのように。


「メニエラ、俺の肩に腕を回してくれないか?」

 アヴェラルドは、着たままだったガウンを脱いだ。ほとんどはだけていたが、脱ぐと──あらためて凄い身体をしているなと思った。

 近衛は内勤者がほとんど。すらりとした体躯から、あまり筋肉はついてないのかなと思っていたが、肩も腕も、胸板も、がっちりしている。腹筋は見事に割れていた。
 近衛の制服は細身なデザインなので、着痩せして見えるのだろう。

「……すごい、なんでムキムキなんですか? アヴェラルドさんは近衛でしょう?」
「……君、近衛だって闘うんだぞ? ヒョロヒョロな身体で陛下をお守りできると思っているのか?」

 アヴェラルドにムッとされた。
 たしかにそうだ。
 私はお詫びの気持ちをこめて、笑顔を向けながら、彼の筋肉が盛り上がった肩に腕を回した。

「へへ、ごめんなさい。私、たくましい人好きです」
「そうか、可愛いな……」
「かわいい?」
「ああ、ずっと、メニエラのことが可愛いと思っていた……でも」
「でも?」
「何でもない……」

 聞き返すと、アヴェラルドは頭をふり、そして、今までよりも早く私の中を穿ちはじめた。
 激しい抽送に悲鳴がとまらない。

「あぁっ! あぁうぅっ、あっあっ、あぁ!」

 背中が弓なりにぐわんと反り、膣が勝手に窄まる。アヴェラルドの精を絞りとろうというのか。彼の雄を飲み込まんばかりに下腹がうねる。

「メニエラ、メニエラ……!」

 私の締め付けに耐えられなかったのか、熱にうなされるように私の名を呼びながら、アヴェラルドは私の中で果てた。

 熱い飛沫を下腹の奥に感じ、私はびっくりして動けなかった。
 
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