34 / 57
第34話 サフタールの兄弟
しおりを挟む
「サフタール、大丈夫ですか? 外の空気を吸いに行きましょう」
「申し訳ないですね……アザレア」
サフタールは馬車に酔ってしまったのか、その顔はすっかり青ざめている。アザレアはサフタールにぴったりと寄り添う。
(思えば、サフタールと馬車に乗ったのは今日が初めてかもしれない……)
外出の際、アザレアはいつも馬車に乗っていたが、サフタールは馬に跨っていた。周囲を警戒するためだと言っていたが、もしかしたら乗り物が苦手なのかもしれない。
馬車を出た二人は、気分転換にブルクハルト城の堀の周辺を歩くことにした。少し離れた場所で、兵達が二人を見守っている。
ブルクハルト城は堀の周辺も美しく、等間隔に樹木が植えられていた。夕日を受け、橙に染まった石畳の上を二人で歩く。
「アザレア、少し耳を貸してもらっても?」
「はい」
サフタールの顔が近づく気配がして、アザレアは思わず肩を震わせてしまった。自分から触れにいく分には大丈夫なのだが、サフタールから近づかれるとどうしても意識してしまう。夫婦になるのにこれではいけないと思うが、鼓動が早まるのを止められない。
(……近づかれるのを嫌がっていると思われたら、どうしようかしら)
アザレアは心配になったが、サフタールは特に気にした様子もなく、彼女にそっと耳打ちした。
「……実は、危険を予知しています」
「えっ……!」
驚くアザレアに、サフタールは長い人差し指を唇の前で立てる。アザレアは慌てて声量を落とした。
「だから、体調を悪くされているのですか?」
「……はい。複数の危険が迫っているのです」
「複数……ストメリナ絡みでしょうか?」
護衛の兵達に話している内容が聞こえないよう、二人は囁くような声を出す。
「そうです。ディルク殿とストメリナ様が洞窟のような場所で争う姿が見えました。おそらく、あれは魔石鉱山でしょう。……今日行われるのは、王国と公国が共同発掘を行っている魔石鉱山の記念式典。明日にでも、ストメリナ様が魔石鉱山の見学を望む可能性は十分ある」
「朱い魔石のことも、ストメリナはもう知っているかもしれませんよね……」
イルダフネには間者が送り込まれているとディルクは言っていた。何もかもがストメリナに筒抜けになっていると考えたほうがいいかもしれない。
「他にも、クレマティス将軍が泣いている姿や、大公閣下が高笑いをしている姿も見えました。二人がなぜ、そのようなことになっているのか、理由は分からないのですが……」
そう話す、サフタールの薄紫色の瞳が揺れている。不安でしょうがないと、その顔には書いてあった。
アザレアはサフタールが話した内容に対し、どう言ったら良いのか分からなかった。だが、不確定なことでも話してくれたことに対し、礼を言おうと思った。
「話してくださってありがとうございます、サフタール」
「私の危険予知は万能ではありません。外れることもあります。あなたに余計な心配をさせたくないとも思ったのですが……」
「いいえ、不安なことがあったらどんどん吐き出してください。私はあなたの妻になるのですもの。辛いことでも、共有してもらえたら嬉しいです」
アザレアはサフタールの片手を取ると、両手で包む。
日が沈みかけている時間帯。冷たい風が吹き始めている。手袋越しでも、サフタールの手が冷えているのが分かる。
「ありがとうございます、アザレア……。今、あなたが隣にいてくださって本当に良かった」
礼を言うサフタールの顔色は、こころなしか良くなっているように見えた。
「また、何か見えたら教えてください。一緒に対処方法を考えましょう」
「そうですね。まずはディルク殿と会わないと」
二人は並んで護衛の兵達の元へ戻る。
幸い、兵達に不審がられた様子はない。結婚が近い若い男女が、夕暮れの美しい光景を束の間楽しんでいたと思われたのだろう。
アザレアはサフタールのエスコートを受け、白い石目調の大階段を登り、城内へ入る。エントランスには式典用の制服を着た近衛兵達がずらりと並んでいた。
アザレアは大公の娘だが、傅かれたことが殆どない。近衛兵達に敬礼されると恐縮してしまう。緊張しながらエントランスを進んでいく。
「兄上っ!」
突然聞こえた声に、アザレアは顔を上げる。
(兄上……?)
エントランスの奥から、黒髪の少年がこちらへ向かって来ているのが見える。頭には金のサークレットが乗っていて、一目で高貴な存在だと分かった。
(あの方は、もしかして王太子殿下?)
アザレアは、隣りに立つサフタールを見上げた。
「殿下……」
「ねえ、隣の方が奥方様でしょう?」
「は、はい、アザレア・エトムント・グレンダンと申します」
「堅苦しい挨拶はいいよ、姉上。僕はオイゲン・フォン・ブルクハルト。サフタールの弟です」
アザレアが咄嗟にドレスの裾を摘み淑女の礼をしようとすると、オイゲンと名乗った少年は手のひらを向けて横に振る。
「殿下。このような場所で私を兄と呼ぶのはお控えください」
「何でだよ。誰が何と言おうと兄上は僕の兄上だ。堂々と呼んで何が悪い?」
(似ているわ……)
アザレアは無礼だと思いながらも、サフタールとオイゲンを交互に見てしまう。オイゲンはサフタールと同じ艶のある黒髪をしていて、瞳もアメジストを思わせる薄紫色をしている。
サフタールは騎士のように立派な体躯をしているが、彼をもっとほっそりさせて、背を低くさせれば、オイゲンになる。それぐらい二人はよく似ていた。
「お二人とも、とてもよく似ていらっしゃいますね……」
「アザレア!」
「ご、ごめんなさい、つい」
思わずそう溢してしまったアザレアに、サフタールの困ったような声が飛んでくる。
「でしょ? 隠しても無駄なんだって。兄上と僕はそっくりなんだからさあ。……ねえ、式典が始まるまで僕の部屋で話さない?」
「申し訳ありません、殿下。式典の前にグレンダン家の皆様に挨拶がしたいと考えておりまして」
「ああ……。色々見つかったもんね」
オイゲンも朱い魔石が見つかったことを知っているらしい。
グレンダン家の客室の場所をサフタールへ伝えると「またね」と言って、彼はあっさり去っていった。
「すごく、気さくな方ですね……」
オイゲンの姿が見えなくなると、アザレアははぁっと腹から息をはきだした。
「そうですね。たまに殿下の交友能力の高さが羨ましくなります。……私は内気なので」
「そうなのですか?」
サフタールは十年前に公国の城の中庭で出会った時も、半月前にイルダフネ港で再会した時も、感心するぐらい誠実に対応してくれたとアザレアは思っている。
だから、内気だと溢したサフタールに驚いた。
「……はい。なので、アザレアに仲良くしてもらえて本当に嬉しく思っています。打ち解けてもらえなかったらどうしようって、婚約が決まってからアザレアが我が家に来るまでずっと……夜もろくに眠れなくて」
サフタールの殊勝すぎる言葉に、アザレアの胸はどうしようもなく締め付けられる。
彼の自信なさげな発言を男らしくないと言う人がいるかもしれない。次期領主ならばもっと堂々としていた方がいいと。
しかし、アザレアは内にある気持ちをきちんと言葉に出来るサフタールのことを偉いと思っている。すごいと思っている。なかなか出来ることではない。
(サフタールのこと、こんな風に思うのは間違っているかもしれないけど……)
サフタールが可愛すぎる。
アザレアは十八年生きていて、はじめて萌えというものを覚えていた。
「申し訳ないですね……アザレア」
サフタールは馬車に酔ってしまったのか、その顔はすっかり青ざめている。アザレアはサフタールにぴったりと寄り添う。
(思えば、サフタールと馬車に乗ったのは今日が初めてかもしれない……)
外出の際、アザレアはいつも馬車に乗っていたが、サフタールは馬に跨っていた。周囲を警戒するためだと言っていたが、もしかしたら乗り物が苦手なのかもしれない。
馬車を出た二人は、気分転換にブルクハルト城の堀の周辺を歩くことにした。少し離れた場所で、兵達が二人を見守っている。
ブルクハルト城は堀の周辺も美しく、等間隔に樹木が植えられていた。夕日を受け、橙に染まった石畳の上を二人で歩く。
「アザレア、少し耳を貸してもらっても?」
「はい」
サフタールの顔が近づく気配がして、アザレアは思わず肩を震わせてしまった。自分から触れにいく分には大丈夫なのだが、サフタールから近づかれるとどうしても意識してしまう。夫婦になるのにこれではいけないと思うが、鼓動が早まるのを止められない。
(……近づかれるのを嫌がっていると思われたら、どうしようかしら)
アザレアは心配になったが、サフタールは特に気にした様子もなく、彼女にそっと耳打ちした。
「……実は、危険を予知しています」
「えっ……!」
驚くアザレアに、サフタールは長い人差し指を唇の前で立てる。アザレアは慌てて声量を落とした。
「だから、体調を悪くされているのですか?」
「……はい。複数の危険が迫っているのです」
「複数……ストメリナ絡みでしょうか?」
護衛の兵達に話している内容が聞こえないよう、二人は囁くような声を出す。
「そうです。ディルク殿とストメリナ様が洞窟のような場所で争う姿が見えました。おそらく、あれは魔石鉱山でしょう。……今日行われるのは、王国と公国が共同発掘を行っている魔石鉱山の記念式典。明日にでも、ストメリナ様が魔石鉱山の見学を望む可能性は十分ある」
「朱い魔石のことも、ストメリナはもう知っているかもしれませんよね……」
イルダフネには間者が送り込まれているとディルクは言っていた。何もかもがストメリナに筒抜けになっていると考えたほうがいいかもしれない。
「他にも、クレマティス将軍が泣いている姿や、大公閣下が高笑いをしている姿も見えました。二人がなぜ、そのようなことになっているのか、理由は分からないのですが……」
そう話す、サフタールの薄紫色の瞳が揺れている。不安でしょうがないと、その顔には書いてあった。
アザレアはサフタールが話した内容に対し、どう言ったら良いのか分からなかった。だが、不確定なことでも話してくれたことに対し、礼を言おうと思った。
「話してくださってありがとうございます、サフタール」
「私の危険予知は万能ではありません。外れることもあります。あなたに余計な心配をさせたくないとも思ったのですが……」
「いいえ、不安なことがあったらどんどん吐き出してください。私はあなたの妻になるのですもの。辛いことでも、共有してもらえたら嬉しいです」
アザレアはサフタールの片手を取ると、両手で包む。
日が沈みかけている時間帯。冷たい風が吹き始めている。手袋越しでも、サフタールの手が冷えているのが分かる。
「ありがとうございます、アザレア……。今、あなたが隣にいてくださって本当に良かった」
礼を言うサフタールの顔色は、こころなしか良くなっているように見えた。
「また、何か見えたら教えてください。一緒に対処方法を考えましょう」
「そうですね。まずはディルク殿と会わないと」
二人は並んで護衛の兵達の元へ戻る。
幸い、兵達に不審がられた様子はない。結婚が近い若い男女が、夕暮れの美しい光景を束の間楽しんでいたと思われたのだろう。
アザレアはサフタールのエスコートを受け、白い石目調の大階段を登り、城内へ入る。エントランスには式典用の制服を着た近衛兵達がずらりと並んでいた。
アザレアは大公の娘だが、傅かれたことが殆どない。近衛兵達に敬礼されると恐縮してしまう。緊張しながらエントランスを進んでいく。
「兄上っ!」
突然聞こえた声に、アザレアは顔を上げる。
(兄上……?)
エントランスの奥から、黒髪の少年がこちらへ向かって来ているのが見える。頭には金のサークレットが乗っていて、一目で高貴な存在だと分かった。
(あの方は、もしかして王太子殿下?)
アザレアは、隣りに立つサフタールを見上げた。
「殿下……」
「ねえ、隣の方が奥方様でしょう?」
「は、はい、アザレア・エトムント・グレンダンと申します」
「堅苦しい挨拶はいいよ、姉上。僕はオイゲン・フォン・ブルクハルト。サフタールの弟です」
アザレアが咄嗟にドレスの裾を摘み淑女の礼をしようとすると、オイゲンと名乗った少年は手のひらを向けて横に振る。
「殿下。このような場所で私を兄と呼ぶのはお控えください」
「何でだよ。誰が何と言おうと兄上は僕の兄上だ。堂々と呼んで何が悪い?」
(似ているわ……)
アザレアは無礼だと思いながらも、サフタールとオイゲンを交互に見てしまう。オイゲンはサフタールと同じ艶のある黒髪をしていて、瞳もアメジストを思わせる薄紫色をしている。
サフタールは騎士のように立派な体躯をしているが、彼をもっとほっそりさせて、背を低くさせれば、オイゲンになる。それぐらい二人はよく似ていた。
「お二人とも、とてもよく似ていらっしゃいますね……」
「アザレア!」
「ご、ごめんなさい、つい」
思わずそう溢してしまったアザレアに、サフタールの困ったような声が飛んでくる。
「でしょ? 隠しても無駄なんだって。兄上と僕はそっくりなんだからさあ。……ねえ、式典が始まるまで僕の部屋で話さない?」
「申し訳ありません、殿下。式典の前にグレンダン家の皆様に挨拶がしたいと考えておりまして」
「ああ……。色々見つかったもんね」
オイゲンも朱い魔石が見つかったことを知っているらしい。
グレンダン家の客室の場所をサフタールへ伝えると「またね」と言って、彼はあっさり去っていった。
「すごく、気さくな方ですね……」
オイゲンの姿が見えなくなると、アザレアははぁっと腹から息をはきだした。
「そうですね。たまに殿下の交友能力の高さが羨ましくなります。……私は内気なので」
「そうなのですか?」
サフタールは十年前に公国の城の中庭で出会った時も、半月前にイルダフネ港で再会した時も、感心するぐらい誠実に対応してくれたとアザレアは思っている。
だから、内気だと溢したサフタールに驚いた。
「……はい。なので、アザレアに仲良くしてもらえて本当に嬉しく思っています。打ち解けてもらえなかったらどうしようって、婚約が決まってからアザレアが我が家に来るまでずっと……夜もろくに眠れなくて」
サフタールの殊勝すぎる言葉に、アザレアの胸はどうしようもなく締め付けられる。
彼の自信なさげな発言を男らしくないと言う人がいるかもしれない。次期領主ならばもっと堂々としていた方がいいと。
しかし、アザレアは内にある気持ちをきちんと言葉に出来るサフタールのことを偉いと思っている。すごいと思っている。なかなか出来ることではない。
(サフタールのこと、こんな風に思うのは間違っているかもしれないけど……)
サフタールが可愛すぎる。
アザレアは十八年生きていて、はじめて萌えというものを覚えていた。
65
あなたにおすすめの小説
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。
織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。
父であるアーヴェント大公に疎まれている――
噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
悪役令嬢の身代わりで追放された侍女、北の地で才能を開花させ「氷の公爵」を溶かす
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の罪は、万死に値する!」
公爵令嬢アリアンヌの罪をすべて被せられ、侍女リリアは婚約破棄の茶番劇のスケープゴートにされた。
忠誠を尽くした主人に裏切られ、誰にも信じてもらえず王都を追放される彼女に手を差し伸べたのは、彼女を最も蔑んでいたはずの「氷の公爵」クロードだった。
「君が犯人でないことは、最初から分かっていた」
冷徹な仮面の裏に隠された真実と、予想外の庇護。
彼の領地で、リリアは内に秘めた驚くべき才能を開花させていく。
一方、有能な「影」を失った王太子と悪役令嬢は、自滅の道を転がり落ちていく。
これは、地味な侍女が全てを覆し、世界一の愛を手に入れる、痛快な逆転シンデレラストーリー。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる