20 / 22
番外編 伊藤斗紀の失恋
しおりを挟む
(伊藤斗紀side)
斗紀は悶々とした想いを抱えていた。先日、自室で隣の部屋から聞こえてしまったあの声。
想い人である白崎が、よりにもよって自分と同じ生徒会の朝陽とデキてるなんてそれだけでも驚きなのに、まさかの白崎が下。
死ぬほど気持ち良さそうに感じている声を聞いて、我慢出来ずにイッてしまった。
全然、有り。むしろ抱ける。エロすぎる。
長年の恋心が、形を変えて膨れ上がっていた。
放課後。今日は生徒会の活動自体は休みだが、風紀委員会との合同打ち合わせが明日に控えている為お互い事前の擦り合わせをしていた。
「……じゃあ、そういう訳だから。帰らせてもらう。」
話が終わるとすぐに立ち上がり帰ろうとする白崎の腕を、俺は無意識に掴んでいた。
「……どうした、会長。まだ何か?」
「……そんなに急いでどこ、行くんだよ」
我ながら情けないくらい小さい声だったと思う。けれど、今の俺は、白崎を少しでも自分の所に留めておこうと必死だった。
「……約束があるんだ。だから、悪いが……」
俺が掴んだ手をそっと外し扉に向かおうとする白崎。
抱き寄せ、身体を押し倒しソファに押し付けて自由を奪う。
「約束ってあいつと?」
「え……」
「中川朝陽、うちの副会長」
「あ、あの……その……」
顔が赤くなり口をパクパクさせて言い淀む白崎の可愛さで胸がいっぱいになった。
白崎は、恥ずかしいのか膝を擦り合わせ困惑している様子だった。
「俺の部屋お前の隣なの覚えてたか?
可愛い声、聞かせてくれてありがとう」
白崎の耳元でそう囁くと、顔が更に赤くなり目には涙が浮かんできた。
うん、可愛い。可愛すぎる。
「……えっと、あの、その……」
言葉にならないとか身体を揺らして羞恥に耐えているようだった。
何故か息も荒い。
「……なぁ、もしかして俺にも抱かれてぇの?」
「……は?」
「そんなエロい顔して、誘ってるとしか思えねぇ」
「何、言って……」
「……大丈夫、あいつより気持ちよくしてやるよ」
「や、やめろ……!おい、や、あっ!」
制服の上から白崎の股間に軽く触れる。それだけで声を上げ、身体を大きく揺らした。
腰の動きの艶めかしさが情事中のそれのようにも思える。
勢いに任せてこのままキスもしてしまおう、と思って顔を近づけた。その時だった。
「依澄!!!!」
朝陽が生徒会室の扉を勢いよく開けて伊澄に駆け寄る。
斗紀は依澄の上から思いっきり引き剥がされ床に投げ捨てられた。
「待ち合わせに中々来ないから様子を見に来てみればこれかよ……依澄?どうした?」
「あ、朝陽……俺……」
震えて動かない白崎が朝陽の耳元で何かを囁く。
それを聞いている朝陽の顔は、はじめは普段見ることがないくらい穏やかだったが、次第に血相を変えた。
「うん……分かった。すぐ行こう」
朝陽か依澄の肩を抱き生徒会室から出ていく。
依澄は朝陽の肩に顔を預けたまま俯いていた。
去り際、朝陽は振り返って斗紀をキツく睨みつけた。
「会長、絶対許しませんよ。覚えていてください」
二人が居なくなった後、斗紀は自身の昂りを鎮めるのに必死だった。あの白崎の震える表情、呼吸、声。
あんなにも可愛い。
けれど、あの二人の関係性。
自分の想いが実ることはないのだと思うと虚しかった。
先ほどの光景を思い浮かべながら迎えた絶頂で、心に穴が空いたようだった。
斗紀は悶々とした想いを抱えていた。先日、自室で隣の部屋から聞こえてしまったあの声。
想い人である白崎が、よりにもよって自分と同じ生徒会の朝陽とデキてるなんてそれだけでも驚きなのに、まさかの白崎が下。
死ぬほど気持ち良さそうに感じている声を聞いて、我慢出来ずにイッてしまった。
全然、有り。むしろ抱ける。エロすぎる。
長年の恋心が、形を変えて膨れ上がっていた。
放課後。今日は生徒会の活動自体は休みだが、風紀委員会との合同打ち合わせが明日に控えている為お互い事前の擦り合わせをしていた。
「……じゃあ、そういう訳だから。帰らせてもらう。」
話が終わるとすぐに立ち上がり帰ろうとする白崎の腕を、俺は無意識に掴んでいた。
「……どうした、会長。まだ何か?」
「……そんなに急いでどこ、行くんだよ」
我ながら情けないくらい小さい声だったと思う。けれど、今の俺は、白崎を少しでも自分の所に留めておこうと必死だった。
「……約束があるんだ。だから、悪いが……」
俺が掴んだ手をそっと外し扉に向かおうとする白崎。
抱き寄せ、身体を押し倒しソファに押し付けて自由を奪う。
「約束ってあいつと?」
「え……」
「中川朝陽、うちの副会長」
「あ、あの……その……」
顔が赤くなり口をパクパクさせて言い淀む白崎の可愛さで胸がいっぱいになった。
白崎は、恥ずかしいのか膝を擦り合わせ困惑している様子だった。
「俺の部屋お前の隣なの覚えてたか?
可愛い声、聞かせてくれてありがとう」
白崎の耳元でそう囁くと、顔が更に赤くなり目には涙が浮かんできた。
うん、可愛い。可愛すぎる。
「……えっと、あの、その……」
言葉にならないとか身体を揺らして羞恥に耐えているようだった。
何故か息も荒い。
「……なぁ、もしかして俺にも抱かれてぇの?」
「……は?」
「そんなエロい顔して、誘ってるとしか思えねぇ」
「何、言って……」
「……大丈夫、あいつより気持ちよくしてやるよ」
「や、やめろ……!おい、や、あっ!」
制服の上から白崎の股間に軽く触れる。それだけで声を上げ、身体を大きく揺らした。
腰の動きの艶めかしさが情事中のそれのようにも思える。
勢いに任せてこのままキスもしてしまおう、と思って顔を近づけた。その時だった。
「依澄!!!!」
朝陽が生徒会室の扉を勢いよく開けて伊澄に駆け寄る。
斗紀は依澄の上から思いっきり引き剥がされ床に投げ捨てられた。
「待ち合わせに中々来ないから様子を見に来てみればこれかよ……依澄?どうした?」
「あ、朝陽……俺……」
震えて動かない白崎が朝陽の耳元で何かを囁く。
それを聞いている朝陽の顔は、はじめは普段見ることがないくらい穏やかだったが、次第に血相を変えた。
「うん……分かった。すぐ行こう」
朝陽か依澄の肩を抱き生徒会室から出ていく。
依澄は朝陽の肩に顔を預けたまま俯いていた。
去り際、朝陽は振り返って斗紀をキツく睨みつけた。
「会長、絶対許しませんよ。覚えていてください」
二人が居なくなった後、斗紀は自身の昂りを鎮めるのに必死だった。あの白崎の震える表情、呼吸、声。
あんなにも可愛い。
けれど、あの二人の関係性。
自分の想いが実ることはないのだと思うと虚しかった。
先ほどの光景を思い浮かべながら迎えた絶頂で、心に穴が空いたようだった。
0
あなたにおすすめの小説
【短編集】こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
月弥総合病院
僕君・御月様
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
守り守られ
ほたる
BL
主治医 望月診療所の双子医師
患者 瀬咲朔
腸疾患・排泄障害・下肢不自由
看護師
ベテラン山添さん
準主人公 成海真幌 腸疾患・排泄障害・てんかん
木島 尚久 真幌の恋人同棲中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる