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タヌキ
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インシグニアの眼前で、鳴子と鈴の音色とともに、バトルフィールドが水に覆われた。フェイルーラの呟きを信じるなら、あの水は海水であるらしい。
(まつりちゃんは武器タイプの精霊かと思っていたけれど、それだけでなく、環境タイプとの複合だったのね)
環境タイプは珍しいが、海神家は島国であるニドゥーク皇国を外敵から守護する将軍家であり、ワダツミは海の神を意味すると、前に社交場でマドカが言っていたのをインシグニアは思い出す。ならば海水を扱うのも合点がいった。ジュウベエとまつりの魔法の融合といったところか。
バトルフィールドを俯瞰で見ると、ジュウベエを中心に、波が起こっている。恐らくはまつりの高振動により波を発生させているのだろう。その波がフェイルーラの膝下程度で済んでいるのは、発生する波がバトルフィールドの端で消えていくからだ。
あのバトルフィールドは閉鎖空間でなく、バトルフィールドで発生した物や現象は、人や物質、現象を問わず、外に出ると消える仕組みなのだろう。それでも絶えず膝下まで波に浸かるのは、相当行動を妨げるだろう事はインシグニアにも理解出来た。
「チョコレート店で潮風の匂いを感じたから、てっきりニドゥークお得意の『カミカゼ』でも使うのかと思っていたよ」
「天候操作は姉上の領分だな」
二人の会話からマドカが天候を操作する事が判明した。これにマドカは嘆息を漏らす。余り自分の手の内を知られなくはなかったのだろう。
「行くぜ!!」
などと考えているうちに、ジュウベエが動き出した。先程よりも速い。ジュウベエ本人も足下は水浸しだが、それは踝までで、まつりが発生させた高振動で、海水はジュウベエの周囲から外側へ押しやられていく。
「くっ!」
動きを阻害されたフェイルーラが、仕方なくガンブレードの銃でジュウベエを狙い、二発射撃するも、あの竜の武威を詰め込んだ魔弾を、ジュウベエは難なく躱しながら、フェイルーラに接近する。マドカが言っていた通り、射線と瞬間さえ分かれば、本当に避けられるらしい。
接近した二人が交錯する。ガイイインッ!! と言う、金属がぶつかるよりも、もっと重い衝撃音が鳴り響く。それだけで、フェイルーラとジュウベエの剣の威力が高い事が窺えた。
フェイルーラの一刃のガンブレードに対して、二刀で重ねて攻撃したジュウベエであったが、それでもフェイルーラのガンブレードの方が、威力が高かったようで、弾かれるように後方に吹き飛ばされるジュウベエ。
海水の中でも問題なく着地したジュウベエを、フェイルーラのガンブレードの銃が狙う。ガァンッ! ガァンッ! と二度の銃撃をジュウベエは素早く避け、その口角を上げた。
「……使い切ったな」
最初の一撃、荒波祭囃子が発生してから二撃、ジュウベエの二刀を受けて一撃、そしてまた二撃。計六発の魔弾を使い切ったフェイルーラに対して、再装填の時間は与えない。とばかりに、ジュウベエがフェイルーラに向かって駆け出すが、これに対してフェイルーラはまるで動じる事がなかった。
俯瞰で見てもその動きは素早過ぎて、何が起こったのか、インシグニアには分からなかった。ただ、フェイルーラが何かした直後に、迫るジュウベエに対してフェイルーラは、あり得ないはずの七発目の銃撃を行った。
野生の勘でも働いたのか、これを後ろに倒れるように何とか躱したジュウベエは、そのままフィールドに手を付き、バック転で身体を起こす。しかしその顔は驚きで目を見開いていた。
「んな!? 竜の武威入りの魔弾は六発だけじゃなかったのかよ!?」
「誰もそんな事言っていないけど?」
これに頬を引き攣らせるジュウベエ。確かにフェイルーラはそんな発言はしていない。ただ「特別製」と言って、六発しかないように誘導はしたが。それに、
「何だよ、その装填の速さは! さっきは一発ずつ込めていただろ!」
どうやら、やはりフェイルーラは先程の一瞬で、リロードしていたらしい。しかもジュウベエの発言から、既に六発リロード済みのようだ。
「ガンブレードを扱ううえで一番の弱点は、リロードの時に隙が出来る事だ。それに対して、俺が何の対策も講じていなかったとでも思うの?」
これにはぐうの音も出ないジュウベエ。
「0.2秒だ」
「は?」
「は? じゃない。俺のリロードに掛かる時間だよ。はてさて、この少ない時間に、君は俺に一撃入れられるかな?」
「おのれ、狸が」
上手くやり込められて、頭に血が昇ったのか、顔を真っ赤にしながらジュウベエはフェイルーラを睨み付ける。
「タヌキ? 何だいそれ?」
対するフェイルーラは涼しい顔で、分からない単語を聞き返す余裕まである。
「昔から日道国には、人を化かす獣として、狸と狐が有名なんだよ! 姉上の精霊がそれだ!」
頭に血が昇りながらも、説明してくれるジュウベエ。やはり根っからの正直者である。
「へえ。それは見てみたいな。見れるなら」
フェイルーラ同様、インシグニアも、見てみたいな。と思ってマドカの方へ視線を向けると、
「これです」
とマドカは膝の上に狸を召喚した。こちらは別に知られても問題ないらしい。全身は茶色系統で、目の縁や四肢、尻尾が黒い、もふもふした生き物だった。
「狸の親分の太三郎です。人に化けたり、木の葉を金貨に見せたり、子分の狸を召喚したりします」
どうやら幻影系統の精霊らしい。それに配下を召喚する事も出来るとなると、相当高位の精霊だ。そんな事よりも、インシグニアには気になる事があった。その魅惑のもふもふボディだ。
「さ、触ってみても良いですか?」
そのもふもふっぷりに、触りたい衝動が抑えられず、思わずそんな事を口にしてしまった。
「私は構わないのですが」
眉尻を下げるマドカ。他者の精霊に触るのは基本的にご法度だ。それにマスターが許しても、精霊自身が許さない事もある。マスターの命令であれば、渋々触らせる事もあるが、精霊からの好感度は落ち、連携に乱れが出るので、マスターとしてもそれは避けたい事案だった。
「ご、ごめんなさい」
「謝らないで下さい!」
それを思い出し、素直に謝罪したインシグニアに対して、マドカの方が畏まってしまった。
「……構わぬ」
そんな二人のやり取りを見ていた狸の太三郎が、身体にそぐわぬ嗄れ声を発した。
「喋った?」
そう口にしたのは、インシグニアの斜め後方で待機していたグーシーだ。確かに。座敷童のまつりも喋っていたし、ニドゥーク皇国の精霊は喋るものなのかも知れない。とインシグニアの頭にも過ぎった。
「良いの? 太三郎」
「うむ。小娘一人に触らせぬ程、儂の心は狭隘ではない」
「いつもは触らせない癖に」
マドカがぼそりと呟くも、太三郎は気にせず、マドカの膝の上から、隣りのインシグニアの膝の上へと移動した。これにはマドカも内心驚愕していたが、インシグニアへ好印象を持たれる好機と考え、顔には出さなかった。
「あ、えと、では、触らせて頂きます」
「うむ」
恐る恐るインシグニアが太三郎に手を置くと、それは見た目に違わぬふわふわっぷりで、インシグニアも思わず口角が上がる。
「そもそも……」
タヌキ可愛い。と心の中でキャッキャしていたインシグニアであったが、画面からフェイルーラの声が聞こえ、今が二人の対戦中であったと思い出し、画面に視線を戻す。それでもその手は太三郎から離さなかったが。
「……何で、俺が一発一発シリンダーに魔弾を詰めている時に、攻撃してこなかったんだい?」
「な!? そんなの卑怯だろ!」
ジュウベエの反論に嘆息をこぼすフェイルーラ。
「その清廉さは君の美徳だけど、誰もがそうである訳じゃない。それに言ったよね、これは、殺し合いだって」
フェイルーラが言葉とともに竜の武威を発したのか、思わず身構えるジュウベエ。インシグニアもフェイルーラと同感だった。ジュウベエの正直さや清廉さは美徳であるが、王立魔法学校でやっていくには、甘い。インシグニアが耳にした王立魔法学校の話が本当であるなら、たとえジュウベエにどれだけ強大な魔力があろうと、いや、それがあるからこそ、ジュウベエは利用されかねないと。
「……はあ。まあ良い。そっちがまだ自身の甘さを理解出来ていないなら、俺はそれを利用させて貰うだけだ」
フェイルーラの目が据わる。雰囲気が今までと変わった。どこか泰然としていた雰囲気から、凶暴な魔物が顔を覗かせたような、底の見えない恐ろしさが、インシグニアの腹の中を不安にさせる。そのせいだろうか、太三郎を撫でる手に自然と力が籠もり、太三郎は少し顔しかめたが、今は許してやろう。と鼻息を吹くのみに留めたのだった。
(まつりちゃんは武器タイプの精霊かと思っていたけれど、それだけでなく、環境タイプとの複合だったのね)
環境タイプは珍しいが、海神家は島国であるニドゥーク皇国を外敵から守護する将軍家であり、ワダツミは海の神を意味すると、前に社交場でマドカが言っていたのをインシグニアは思い出す。ならば海水を扱うのも合点がいった。ジュウベエとまつりの魔法の融合といったところか。
バトルフィールドを俯瞰で見ると、ジュウベエを中心に、波が起こっている。恐らくはまつりの高振動により波を発生させているのだろう。その波がフェイルーラの膝下程度で済んでいるのは、発生する波がバトルフィールドの端で消えていくからだ。
あのバトルフィールドは閉鎖空間でなく、バトルフィールドで発生した物や現象は、人や物質、現象を問わず、外に出ると消える仕組みなのだろう。それでも絶えず膝下まで波に浸かるのは、相当行動を妨げるだろう事はインシグニアにも理解出来た。
「チョコレート店で潮風の匂いを感じたから、てっきりニドゥークお得意の『カミカゼ』でも使うのかと思っていたよ」
「天候操作は姉上の領分だな」
二人の会話からマドカが天候を操作する事が判明した。これにマドカは嘆息を漏らす。余り自分の手の内を知られなくはなかったのだろう。
「行くぜ!!」
などと考えているうちに、ジュウベエが動き出した。先程よりも速い。ジュウベエ本人も足下は水浸しだが、それは踝までで、まつりが発生させた高振動で、海水はジュウベエの周囲から外側へ押しやられていく。
「くっ!」
動きを阻害されたフェイルーラが、仕方なくガンブレードの銃でジュウベエを狙い、二発射撃するも、あの竜の武威を詰め込んだ魔弾を、ジュウベエは難なく躱しながら、フェイルーラに接近する。マドカが言っていた通り、射線と瞬間さえ分かれば、本当に避けられるらしい。
接近した二人が交錯する。ガイイインッ!! と言う、金属がぶつかるよりも、もっと重い衝撃音が鳴り響く。それだけで、フェイルーラとジュウベエの剣の威力が高い事が窺えた。
フェイルーラの一刃のガンブレードに対して、二刀で重ねて攻撃したジュウベエであったが、それでもフェイルーラのガンブレードの方が、威力が高かったようで、弾かれるように後方に吹き飛ばされるジュウベエ。
海水の中でも問題なく着地したジュウベエを、フェイルーラのガンブレードの銃が狙う。ガァンッ! ガァンッ! と二度の銃撃をジュウベエは素早く避け、その口角を上げた。
「……使い切ったな」
最初の一撃、荒波祭囃子が発生してから二撃、ジュウベエの二刀を受けて一撃、そしてまた二撃。計六発の魔弾を使い切ったフェイルーラに対して、再装填の時間は与えない。とばかりに、ジュウベエがフェイルーラに向かって駆け出すが、これに対してフェイルーラはまるで動じる事がなかった。
俯瞰で見てもその動きは素早過ぎて、何が起こったのか、インシグニアには分からなかった。ただ、フェイルーラが何かした直後に、迫るジュウベエに対してフェイルーラは、あり得ないはずの七発目の銃撃を行った。
野生の勘でも働いたのか、これを後ろに倒れるように何とか躱したジュウベエは、そのままフィールドに手を付き、バック転で身体を起こす。しかしその顔は驚きで目を見開いていた。
「んな!? 竜の武威入りの魔弾は六発だけじゃなかったのかよ!?」
「誰もそんな事言っていないけど?」
これに頬を引き攣らせるジュウベエ。確かにフェイルーラはそんな発言はしていない。ただ「特別製」と言って、六発しかないように誘導はしたが。それに、
「何だよ、その装填の速さは! さっきは一発ずつ込めていただろ!」
どうやら、やはりフェイルーラは先程の一瞬で、リロードしていたらしい。しかもジュウベエの発言から、既に六発リロード済みのようだ。
「ガンブレードを扱ううえで一番の弱点は、リロードの時に隙が出来る事だ。それに対して、俺が何の対策も講じていなかったとでも思うの?」
これにはぐうの音も出ないジュウベエ。
「0.2秒だ」
「は?」
「は? じゃない。俺のリロードに掛かる時間だよ。はてさて、この少ない時間に、君は俺に一撃入れられるかな?」
「おのれ、狸が」
上手くやり込められて、頭に血が昇ったのか、顔を真っ赤にしながらジュウベエはフェイルーラを睨み付ける。
「タヌキ? 何だいそれ?」
対するフェイルーラは涼しい顔で、分からない単語を聞き返す余裕まである。
「昔から日道国には、人を化かす獣として、狸と狐が有名なんだよ! 姉上の精霊がそれだ!」
頭に血が昇りながらも、説明してくれるジュウベエ。やはり根っからの正直者である。
「へえ。それは見てみたいな。見れるなら」
フェイルーラ同様、インシグニアも、見てみたいな。と思ってマドカの方へ視線を向けると、
「これです」
とマドカは膝の上に狸を召喚した。こちらは別に知られても問題ないらしい。全身は茶色系統で、目の縁や四肢、尻尾が黒い、もふもふした生き物だった。
「狸の親分の太三郎です。人に化けたり、木の葉を金貨に見せたり、子分の狸を召喚したりします」
どうやら幻影系統の精霊らしい。それに配下を召喚する事も出来るとなると、相当高位の精霊だ。そんな事よりも、インシグニアには気になる事があった。その魅惑のもふもふボディだ。
「さ、触ってみても良いですか?」
そのもふもふっぷりに、触りたい衝動が抑えられず、思わずそんな事を口にしてしまった。
「私は構わないのですが」
眉尻を下げるマドカ。他者の精霊に触るのは基本的にご法度だ。それにマスターが許しても、精霊自身が許さない事もある。マスターの命令であれば、渋々触らせる事もあるが、精霊からの好感度は落ち、連携に乱れが出るので、マスターとしてもそれは避けたい事案だった。
「ご、ごめんなさい」
「謝らないで下さい!」
それを思い出し、素直に謝罪したインシグニアに対して、マドカの方が畏まってしまった。
「……構わぬ」
そんな二人のやり取りを見ていた狸の太三郎が、身体にそぐわぬ嗄れ声を発した。
「喋った?」
そう口にしたのは、インシグニアの斜め後方で待機していたグーシーだ。確かに。座敷童のまつりも喋っていたし、ニドゥーク皇国の精霊は喋るものなのかも知れない。とインシグニアの頭にも過ぎった。
「良いの? 太三郎」
「うむ。小娘一人に触らせぬ程、儂の心は狭隘ではない」
「いつもは触らせない癖に」
マドカがぼそりと呟くも、太三郎は気にせず、マドカの膝の上から、隣りのインシグニアの膝の上へと移動した。これにはマドカも内心驚愕していたが、インシグニアへ好印象を持たれる好機と考え、顔には出さなかった。
「あ、えと、では、触らせて頂きます」
「うむ」
恐る恐るインシグニアが太三郎に手を置くと、それは見た目に違わぬふわふわっぷりで、インシグニアも思わず口角が上がる。
「そもそも……」
タヌキ可愛い。と心の中でキャッキャしていたインシグニアであったが、画面からフェイルーラの声が聞こえ、今が二人の対戦中であったと思い出し、画面に視線を戻す。それでもその手は太三郎から離さなかったが。
「……何で、俺が一発一発シリンダーに魔弾を詰めている時に、攻撃してこなかったんだい?」
「な!? そんなの卑怯だろ!」
ジュウベエの反論に嘆息をこぼすフェイルーラ。
「その清廉さは君の美徳だけど、誰もがそうである訳じゃない。それに言ったよね、これは、殺し合いだって」
フェイルーラが言葉とともに竜の武威を発したのか、思わず身構えるジュウベエ。インシグニアもフェイルーラと同感だった。ジュウベエの正直さや清廉さは美徳であるが、王立魔法学校でやっていくには、甘い。インシグニアが耳にした王立魔法学校の話が本当であるなら、たとえジュウベエにどれだけ強大な魔力があろうと、いや、それがあるからこそ、ジュウベエは利用されかねないと。
「……はあ。まあ良い。そっちがまだ自身の甘さを理解出来ていないなら、俺はそれを利用させて貰うだけだ」
フェイルーラの目が据わる。雰囲気が今までと変わった。どこか泰然としていた雰囲気から、凶暴な魔物が顔を覗かせたような、底の見えない恐ろしさが、インシグニアの腹の中を不安にさせる。そのせいだろうか、太三郎を撫でる手に自然と力が籠もり、太三郎は少し顔しかめたが、今は許してやろう。と鼻息を吹くのみに留めたのだった。
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