12 / 61
第三章 君に触れたい
君に触れたい④
しおりを挟む
「ずっと、ずっと抱き締めたかった……」
「瑞稀……ごめんなさい、ごめん……んっ、んん……」
羽音は必死に言葉を紡ごうとしたが、その唇は瑞稀によって塞がれてしまった。
「んっ、はぁ……ん……」
あまりに激しい口付けに、羽音は少しだけ不安になる。キスに不慣れな羽音は、瑞稀にしがみつきながら、夢中でそれを受け止めた。
瑞稀の唇がこんなにも柔らかくて、舌が熱くて……頬にかかる吐息が擽ったかったことを、羽音は思い出していた。
「あ、んん……ふぁ……」
そのまま、コクンと瑞稀の甘い唾液ごと飲み込んだ。
そうやって、しばらくの間お互いの唇を堪能してから、チュッという音をたてて名残惜しそうに唇を離した。
「はぁ、瑞稀……もっと……」
「もっとキスしたい?」
「うん。したい……ねぇ、もっと……」
「ふふっ、可愛い」
瑞稀が微笑んでから、優しいキスをくれる。
「んん……はぁ……」
「なんで逃げるんですか? 自分からねだったくせに」
「だって、苦しい……」
羽音が嫌々をして酸素を求めても、瑞稀の唇に捕まってしまい呆気なく舌を絡め取られてしまう。あまりに濃厚な口付けに、羽音の足に力が入らなくなり、最終的には腰が抜けて床に座り込んでしまった。
「おっと……」
その体を、瑞稀が支えてくれる。瑞稀の逞しい腕の中で、羽音はようやく息をついた。
「貴方は、積極的なのか初心なのか分からないですね」
瑞稀が、顔を紅色に染めて蕩けきっている羽音を見て、クスクスと笑っている。
「俺は、貴方のこの蕩けきった顔が好きです。凄く可愛らしい」
そのままギュッと抱き締められれば、羽音の心臓が口から飛び出るのではないか、というぐらいバクバクと高鳴った。
「僕は真面目しか取り柄がないつまらない男。なのに、こんなに淫乱だったなんて思わなかったです」
「ふふっ。みんなの憧れの的の生徒会長が、キスで蕩けてる姿なんて、きっと誰も想像なんかつかないはずですよ」
「やめて……」
「俺しか知らない貴方がいるなんて、凄く嬉しいし、めちゃくちゃ興奮する」
瑞稀の甘い吐息が耳にかかり、羽音は思わずギュッと目を瞑った。瑞稀からは、あの甘ったるい花の香りはしないのに、明らかに欲情している自分がいる。
「羽音、可愛い」
耳をペロッと舐められて、瑞稀の唇が頬、首筋へと移動していく。
「あ、あ……はぁ……」
その柔らかい感触に、羽音は切ない吐息を洩らす。
もはや、羽音は抜け出すことのできない、快楽の世界への扉を開けてしまっているのだ。もう、簡単には引き返せない。
「瑞稀……ごめんなさい、ごめん……んっ、んん……」
羽音は必死に言葉を紡ごうとしたが、その唇は瑞稀によって塞がれてしまった。
「んっ、はぁ……ん……」
あまりに激しい口付けに、羽音は少しだけ不安になる。キスに不慣れな羽音は、瑞稀にしがみつきながら、夢中でそれを受け止めた。
瑞稀の唇がこんなにも柔らかくて、舌が熱くて……頬にかかる吐息が擽ったかったことを、羽音は思い出していた。
「あ、んん……ふぁ……」
そのまま、コクンと瑞稀の甘い唾液ごと飲み込んだ。
そうやって、しばらくの間お互いの唇を堪能してから、チュッという音をたてて名残惜しそうに唇を離した。
「はぁ、瑞稀……もっと……」
「もっとキスしたい?」
「うん。したい……ねぇ、もっと……」
「ふふっ、可愛い」
瑞稀が微笑んでから、優しいキスをくれる。
「んん……はぁ……」
「なんで逃げるんですか? 自分からねだったくせに」
「だって、苦しい……」
羽音が嫌々をして酸素を求めても、瑞稀の唇に捕まってしまい呆気なく舌を絡め取られてしまう。あまりに濃厚な口付けに、羽音の足に力が入らなくなり、最終的には腰が抜けて床に座り込んでしまった。
「おっと……」
その体を、瑞稀が支えてくれる。瑞稀の逞しい腕の中で、羽音はようやく息をついた。
「貴方は、積極的なのか初心なのか分からないですね」
瑞稀が、顔を紅色に染めて蕩けきっている羽音を見て、クスクスと笑っている。
「俺は、貴方のこの蕩けきった顔が好きです。凄く可愛らしい」
そのままギュッと抱き締められれば、羽音の心臓が口から飛び出るのではないか、というぐらいバクバクと高鳴った。
「僕は真面目しか取り柄がないつまらない男。なのに、こんなに淫乱だったなんて思わなかったです」
「ふふっ。みんなの憧れの的の生徒会長が、キスで蕩けてる姿なんて、きっと誰も想像なんかつかないはずですよ」
「やめて……」
「俺しか知らない貴方がいるなんて、凄く嬉しいし、めちゃくちゃ興奮する」
瑞稀の甘い吐息が耳にかかり、羽音は思わずギュッと目を瞑った。瑞稀からは、あの甘ったるい花の香りはしないのに、明らかに欲情している自分がいる。
「羽音、可愛い」
耳をペロッと舐められて、瑞稀の唇が頬、首筋へと移動していく。
「あ、あ……はぁ……」
その柔らかい感触に、羽音は切ない吐息を洩らす。
もはや、羽音は抜け出すことのできない、快楽の世界への扉を開けてしまっているのだ。もう、簡単には引き返せない。
4
あなたにおすすめの小説
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
転移先で辺境伯の跡継ぎとなる予定の第四王子様に愛される
Hazuki
BL
五歳で父親が無くなり、七歳の時新しい父親が出来た。
中1の雨の日熱を出した。
義父は大工なので雨の日はほぼ休み、パートに行く母の代わりに俺の看病をしてくれた。
それだけなら良かったのだが、義父は俺を犯した、何日も。
晴れた日にやっと解放された俺は散歩に出掛けた。
連日の性交で身体は疲れていたようで道を渡っているときにふらつき、車に轢かれて、、、。
目覚めたら豪華な部屋!?
異世界転移して森に倒れていた俺を助けてくれた次期辺境伯の第四王子に愛される、そんな話、にする予定。
⚠️最初から義父に犯されます。
嫌な方はお戻りくださいませ。
久しぶりに書きました。
続きはぼちぼち書いていきます。
不定期更新で、すみません。
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
入社1ヶ月のワンコ系男子が、知らずのうちに射止めたのはイケメン社長!?
monteri
BL
CM制作会社の新入社員、藤白純太は入社1ヶ月で教育係の先輩が過労で倒れたため、特別なクライアントの担当を引き継ぐことになる。
そのクライアントは、女子禁制ミーハー厳禁の芸能事務所だった。
主人公の無知で純なところに、翻弄されたり、骨抜きにされるイケメン社長と、何も知らない純太がドキドキするお話です。
※今回の表紙はAI生成です
※小説家になろうにも公開してます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる